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池の平湿原 2
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コバイケイソウの名前をはじめて聞いたのは、たしか登山の先輩から。
「芽出しの頃の若葉がギボウシに似ているから気をつけなければいけない、毒草だから。」
そう言いつつギボウシを摘んで、あとで皆でゆでて食べたことがありました。
今ではもったいなくてできませんが。


このきれいに紅葉している葉をみるだけでは、コバイケイソウ  なのか バイケイソウなのかわかりません。
成熟している葉はシランにも似ています。


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こちらの方が標高の高いところにあったにもかかわらず、紅葉していません。
花を見ると、バイケイソウのようです。

コバイケイソウの花はコップを洗うブラシのような花だからです。

毒草でなければ庭植えもおもしろいのだけれど・・・。
とはいえ、庭にも毒になる植物は案外多いのですけれどね。

三方ヶ峰にはほどなくして着きます。

それほど広くない山頂は地面の様子が一変しています。
土が洗われ、ごろごろの砂礫地になっています。


ふと見るとフェンスが!
理由がわかりました。フェンスの向こうにはコマクサが群生しているからです。
複雑な気持ちもしますが、簡単に盗掘できそうなのでやむを得ないのかもしれません。

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フェンスの所々に目の大きなところがあり、そこからカメラを向けています。


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残念ながら花は終わっています。
他の植物が育たないようなところでひっそりと咲いているこの花はまさに“高嶺の花”
高山でこそ見る価値のある花なのかもしれません。


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しかしながら、ここでもやはり私の心をとらえたのは、マツムシソウ。

こんなところでもすっくと立って咲いています。

下の湿地帯にあるマツムシソウよりも背が低いです。
実際の標高の高さ(2040m)よりももっと高山帯のようなこの場所で、
背を低くしてしっかりと耐えて、しかも普通に在る様が今思いおこしても心に残ります。

紫外線は強いだろう、吹く風も降る雨も容赦ないだろう、その中で自らのさだめを生きている
かのような姿に打たれます。


ところで、マツムシソウは基本種のマツムシソウと、高山帯に生えるタカネマツムシソウとある
とのことですが、では、両者の違いは?そして、この辺りに生えているのはどちらなのでしょう?

 
 マツムシソウ:草丈は60〜90cmが標準だが、生育環境によって20cm以下のマツムシソウでも花をつける。頭花は上向きに咲き、その大きさは4〜5cmで多数の小花からなる。
花の色は淡青紫色。

 タカネマツムシソウ:草丈は15〜40cmと低く、頭花は5cmくらいとほぼ一定している。花の特徴は基本的にマツムシソウと同じだが、「花びら」の幅が広い。マツムシソウに比べて「花びら」がつまっているように見えて隙間がほとんどない。花の色は濃紫色。

以上のようにタカネ・・・のほうが花色も濃く、豪華な感じで草丈が低いということがわかりました。

高山性のほうが目立つ色、形であるということはあきらかにポリネーター(花粉媒介者)の
注意をひくためです。
植物の生き残りをかけた戦略であります。

これを人間の世界におきかえるとなにやら興味深いのですが、
でも、人間はそういった本能だけのいきものではないでしょう。

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これは池の平湿原に至るちょっとまえの林道で撮ったもの。

高峰高原〜池の平湿原にあるものは色も淡青紫色で、草丈も50cmぐらいあり、どうもマツムシソウの
ように見えます。

三方ヶ峰のもやや低いものの花は同じなので、これもやはりマツムシソウかとおもわれるのですがどうでしょう?

というわけで、ちょっと勉強してみました。
あぁ、今回で終わらなかった!
あと一回続きます。
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by sakillus | 2009-09-05 22:36 | 自然物 | Trackback | Comments(2)
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Commented by AIKO at 2009-09-07 15:45 x
マツムシソウ綺麗ですね~。
栂池高原から美ヶ原に行った時も咲いていました。
高原なのに思っていたよりにマツムシソウが大きな花で、
栽培種なの?と不思議な気もちで帰ってきました。
タカネマツムシソウだったのかな~。
幻想的な高原の写真、いつもながらsakiらしくて良いですね。
あと1回、楽しみにしています。



Commented by sakillus at 2009-09-07 20:28
AIKOさん、こんばんは〜。^^。

さきほど久しぶりにAIKOさんのそのページ見てきましたよ。
山野草が豊かですね! 驚き。同じ長野県だし、共通するところはありそうですね。
写真もばっちりわかりやすく撮れているし、花の名前もしっかり調べられていますね〜。
美ヶ原は2,3回は行ったとおもいますが、年を重ねてこっちの興味も変わってきているので、
また再訪したら、いろいろなものが見えてくるのだろうなぁとおもいました。

ネットのあるところでは、マツムシソウは低地で見るより、標高の高いほうがきれいだとか。
やはり虫を呼び寄せるにはきれいにしないとってことですね。低地より昆虫の少ないところでは。

あと一回、その前に庭のほうもアップしておかないとという焦りがややあり、その後になりそうな予感。
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