ROSASOLIS

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スイスの翡翠
秋も深まり朝晩はだいぶ冷え込むようになった。

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この秋は不愉快かつエネルギーを要する件を解決せねばならず、わたしの精神は少し金属疲労を起こしているようだったが、ようやくおさまりも見えた頃には自分の精神力もまたひとつ強くなったような気がした。

精神も筋肉と同様ストレスを受け、それから逃げなければ力を増すものだとあらためて認識した。
私たちを支えてくれた友人知人、姉や敬愛する人には感謝してもしきれない。
ヴェロニカさんもそのひとりだった。
大きな人は優しく大きなオーラを持っている。

まだ問題が渦中にある時(今でも完全に決着したかどうかはわからない)、わたしは癒しも必要だった。
頼めば叶うとも思っていたわけではなかった。が、恐れ多いともわがままとも考えるまもなくつい口に出ていた。
「ヴェロニカさん、ショービンガーさんに会いたいです。」と。
すると、おもいがけない返事が返ってきた。
「今度来るって言ってました。」おぉっ!心の中でガッツポーズをしていた。
まさかとも思った。神様!である。来る=会えるわけでもないのだが。

話はそれるが、世の中には「引き寄せの法則」なるものがあるそうだが、思えば叶う、とか言葉に出せば叶うなどというものはろくでもないものである。
そのように安易に我欲を通させてはいけない。叶うということは努力をした結果でありプレゼントのようなものだ。
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元に戻してと、ショービンガーさんは来ることは来るらしいのだが、よくわからない、また、時間が少ないのでヴェロニカさんのところにもどれだけいられるかわからないという。

Bernard Schobingerさんはスイスを代表するジュエリーアーティストであり、スイスの宝のような人である。その方とヴェロニカさんの家でお目にかかったのはもう6年も前のことだった。そのときのオーラが忘れられなかった。部屋に入って来たときの空気が変わったことを昨日のように思い出す。
作り出すジュエリーもそうだが、人間としてのレベルが違う、違いすぎる。わたしのようなものがお目にかかれたのもひとえにヴェロニカさんの知り合いだったからなのだが、本人はとても気さくでフレンドリーである。

そうこうして、先日お会いすることができたわけだ。
ショービンガーさんはかつて日本の「ヒコ ミズノ ジュエリースクール」という専門学校で教鞭をとっていたことがあり、その後も時々日本を訪れていた。その際、同じ学校の教師をしていた影山さんという方が日本各地を案内して回っておられた。影山公章さんも世界各地で展示会や講師として活躍されておられる。また奥さんもとてもきさくな方でまったく名のある芸術家の妻にありがちな構えがない。そして料理上手で、今回も奥様の手料理の数々にあやかった。おまけに今回はショービンガーさんの20歳になるお孫さん、男の子なのだが、料理人をめざしており、なんと日本で働きたいということである。
その孫S君の料理もいただくことになった。
影山さんの家は同じ市内にあり、今回は影山宅にお邪魔することになった。
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Mr.Schobinger
ほっとするお顔である。

主にドイツ語で話されるわけであるし、英語も満足に話せない私はほとんど聞いているだけだが、その場にいるだけでうれしかった。ヴェロニカさんと話すドイツ語がなんとも優しく、お二人の気高さがいっそう感じられた。
まるで幼なじみのような、兄弟のような親密さがあるのだが驚いたことにお二人が初めて会ったのはそれも影山さんを通してということで、それほどは昔からではないということだった。魂の出会いというのだろう。

たぶん最近出されたショービンガーさんの本の中にあった指輪の話になり、それにも衝撃を受けた。
玉鋼という言葉を知っている日本人はどれだけいるだろう?
わたしはかつて民俗学に興味を持っていた頃から言葉だけは知っていた。製造方法は簡単ではなく、今日本ではほとんど作られているところも量も限られている。その玉鋼を、ショービンガーさんは島根に見に行き、後にスイスでその装置をつくり自ら玉鋼をつくった。そして、それからつくった指輪である。
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あまりのすばらしさに言葉がなかった。胸にじわっとくるものがある。

玉鋼は決して錆びない。
なんという技術なのだろう、そして、それを異国の人が変化させた。


そしておまけにこんなものをいただきもした。
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スイスの翡翠である。
ショービンガーさんの友人がスイスでめちゃくちゃ大きな翡翠を掘り上げたと、これはそれの一部だという。

これはわたしの宝物である。
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by sakillus | 2014-11-05 22:02 | 人物 | Trackback | Comments(6)
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Commented by niko2familyyoga at 2014-11-08 09:16
sakiさん、おはようございます。
いつもだけど、今回も良い記事をありがとうございます。
本当に素敵な笑顔の方ですね。暖炉のようです。

今日は少し寒いですが、良い1日をお過ごし下さい。
Commented by sakillus at 2014-11-08 23:20
kyokoさん、こんばんは。

いえいえとんでもないです。
そうなんです。ほっとします。
濁りのない方ですね。複雑なところもあるのでしょうが。
ヴェロニカさんはまことのひとといいました。

寒くなってきましたね。kyokoさんも明日よい一日を!
Commented by sumigons at 2014-11-11 13:33
sakiさん、こんにちは! 先日はどうも〜

ショービンガーさんの指輪、ステキですね。
私はどちらかというとボリューム感のある指輪が好きなのでぐっときます。でも、私の手には似合いそうにないな・・・(^^;)
手仕事をする、すこし節が目立つ働き者の手によく似合いそうな気がします。

昨日、日本橋の「島根館」に行ったたのですが、「玉鋼」という名前のお酒がありました。玉鋼といえば島根、なんですねー
お酒はけっこうお高かったので、松江のお菓子を買って帰ってきましたとさ!
Commented by sakillus at 2014-11-12 18:02
すみごんさん、こちらこそどうもでした〜!。

素敵ですよね〜。
>手仕事をする、すこし節が目立つ働き者の手に
なるほどそうですね。いわゆる手モデルのような細くすっきりとした手向きではないですね。
私の指がもう少し長かったらなぁ・・・笑。

玉鋼って錆びないって言うのがすごいなぁ、ぐっと来るなぁと思います。
あの「もののけ姫」のたたら場も島根がモデルだったのでしょうか。出雲でしたよね?

あ、お酒、高かったですか!
そういえば話は変わりますが、「明珍」の風鈴、娘が言うにはネットで売られているのを私が見たのは一番安くて14000円台でしたが、うちのはそれより安いはずだと言っていました。
Commented at 2014-11-13 09:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakillus at 2014-11-14 11:12
どうしたしまして!
それはよかったです。^^。

進化ですね。少しずつでも、いくつになってもですね。
生まれながらにして持っている度量というようなもの(わたしはそれをアワ量と呼んでいますが、)は決められていますが、その後の人生で増やしていくことができます。
その人の持てる度量や才を活かすことがこの世に生まれて来た醍醐味ですね?
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