陶芸家、長谷川奈津さんは隣町、藤野に住む方で少し前から陶芸とは別件で知り合っていました。
茶箱〜この中にコンパクトにお茶道具一式が詰まるセットをつくるのだが、その袋を作ってもらえないかとのお話をいただいたのは約1年前のこと、それから今年5月におおかた中に入るものができ、いよいよ本格的に製作、という段階にきてはたと悩みました。 長谷川さんからは、今までもこのシリーズは数回作ってきて、カジュアルな感じでいいと言われたものの、単なる巾着のようなものではいやだという思いがありました。(それまではそんな感じで作られてあった) で、どうするか?お茶道具の本格的な袋物は仕覆なのだろうけれど、わたしは作り方を知らない、 いつも縫い物をしているのだから、あなただったら習わなくてもできるわよと周りから声は聞こえてきます。いやぁ、そんなことないですって。本をパラパラめくると作れそうな気もしますが、えぇい、せっかくの機会なので習いに行こうかなということで、ネットでさくっと調べて電話してみたひとつ目のお教室は、今回のリミットと個数を伝えると絶対無理、プロに頼んだほうがいいとあえなく断られました。さて困った。仕覆の教室はそれほどあるわけではなくて、次は銀座でやっておられる教室に理由を話して伺ったところ、かなり厳しいがやってみましょうと快諾してくれました。 それから、長谷川さんといきさつを話し、本格的な仕覆の数は大幅に減らしたものの、本来ならその数とて無理がありました。なにせ仕覆づくりは思いのほか行程が多く縫い方も全然べつで時間がかかるのです。 その無理を承知でなるべく教室の回数も増やしてもらい苦行の末に〆切までのめどが立ちました。 (まだ終わっていないけれど・・・) No.1 茶箱 No.1 茶碗 これらはきちんと仕覆 No.1 茶筅、茶杓、茶巾 ぼけてるけれど、こんな感じで茶碗、茶入れ、ふりだし、茶巾、茶杓、茶筅が入ります。 No.4 茶箱 これもきちんと仕覆 この布には泣かされました。。。 No.4 茶入れ ふりだし これは仕覆をふまえてなんちゃって仕覆 No.3 茶箱 これは自分で型紙つくってなんちゃって仕覆 紐も縫って作りました。 まだ残りがあるのでがんばります!! 長谷川奈津さんの器は使いやすく品があり、〜〜過ぎない感じがいいなぁと思います。 これは今回の出品ものではなく、わたしが持っているもので、「和楽」という雑誌にも載ったものだそうですが、茶碗としてもご飯茶碗としても使えます。釉薬の色がきれいです。 長谷川 奈津 陶展 2017年 10月20日(金)〜10月24日(火) AM 11:00~PM7:00 茶 箱 漆 小林 慎二 焼き物 長谷川 奈津 織り・布合わせ いしいゆみこ 仕覆 矢崎 恵子 桃居 東京都港区西麻布2-25-13 03-3797-4494
by sakillus
| 2017-10-13 22:05
| 手縫い
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Comments(2)
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すみごん
at 2017-10-14 08:05
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あとひと息ですね。お疲れさまです。
こうして見せていただくと、みんないい感じですねー 一番上のものは、個展のお知らせに採用されたものでしょうか。やさしい色合いで好きです。 ぱっと見るとふつうの巾着に見えないこともないですが、 器のかたちに寄り添うようなやさしい雰囲気がいいですね。 小さい器のものはかわいらしいし。 相当御苦労されたようですが、きっとこれは将来的にみればプラスになるお仕事だと思います。 桃居はけっこう有名な店ですよね。 以前一度行ったことがあったように思いましたが、違うかも。 記憶しているのは青山でした。別の店だったかも。 20〜24日は運悪く用事が重なっています。22日は選挙だし。もしかしたら最終日あたり行けるかもしれません。 器も拝見したいし、なによりsakiさんの苦労の結晶が見たいです。
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sakillus at 2017-10-14 22:53
すみごんさん、どうもですぅ。
あと小さなものが7つぐらいあるんです。(汗) そうですね、一番上の茶箱は、おかげさまで。 正式な仕覆は綿が入るんですね、この布もけっこう厚地なんですがいっそうふっくらしています。 時間的に余裕があれば苦労もカバーできるのですが、あと2倍いや、1.5倍の時間があればもう少しラクだったかと。 んまぁ、この作業は続けるのかどうかはわからないのですが、知らない世界を体験できたのは良かったです。 もっとも、全部で5セットのうち、今回は3セット、残り2セットは来年の展示会で出す予定なのでまたぼちぼちつくります。 桃居、そうそう、わたしも聞いた記憶はあるなぁぐらいであんまり探る余裕がなかったのですが、そういえば5年ぐらい前に1度行ったことがありました。店主が目利きで焼き物のギャラリーとしては登竜門みたいな?有名なところですね。 六本木から少し歩いたところの高速のすぐ脇でした。 そうですか、わたしも行ければ期間中に行きたいとは思っているのですが、いついけるだろうか? いいぇいいぇわたしのはともかく、、、お恥ずかしいです。奈津さんの器素敵ですので是非。
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