ROSASOLIS

カテゴリ:微生物( 9 )
Bryanのすくもづくり
「すくも」というのがなんなのか、染めをやっている人でないとわかる人はまずいないのではないか?

f0160480_23361422.jpg

                    ↑彼は Illka君、from Finland


正藍染めというのは、インディカンという藍色を染める色素を持つ植物を化学薬品なしに
建たせるものである。
藍色を染められる植物は数種類あるのだが、日本の本州ではもっぱらタデ科のタデアイを使う。
タデ科のタデアイは一年草でその種は毎年播かなければ劣化し使えなくなる。
だから、戦時中、食料にならないものを生産することが禁じられたそのときも徳島の藍師は隠れてその種の命をつないだという。

藍の草を夏に刈り干しておく、もっとも根を掘り起こさなければ2度3度また成長し刈れる。
その干したタデアイの葉だけをむしりとって発酵させてできるものが「すくも」である。

f0160480_23365353.jpg

f0160480_2349521.jpg


この日愛すべき友人ブライアンの家にはわらわら人が大勢来て,すくもづくりの仕込みを手伝っていた。
ここ数年間は栽培だけして、すくもはつくっていなかったという。
数年分の藍の葉に水をしみこませる。しかし,水道水はよくない、カルキやら消毒剤がいろいろはいっているからだ。
ブライアンの家には池があり,湧き水をひきこんでいる。その水を使うわけだ。
つねに水がはいるから凍ってはいないもののしびれるほどの冷たさ。
でも,考えたのは、ネットにそこそこ大量の葉を入れてネットごと沈めるということ。
f0160480_23433835.jpg

f0160480_2344926.jpg

どうだい?みたいな
f0160480_23443636.jpg

笑っているね。なにがそんなにおかしいのかな?
(右のY君がナイスガイでね〜)

ひたひたと水を含んだ葉を袋状にした「むしろ」に入れる。
f0160480_2346182.jpg

f0160480_2347962.jpg


f0160480_23515893.jpg

この箱はすくもづくりのために新しくつくったものだ。
まず一番下にカシワの葉をしいて、
f0160480_23533772.jpg

(たぶん)3袋のむしろを入れる。
f0160480_23543254.jpg

f0160480_235521.jpg

その上にもう一度カシワの葉を入れてさらに稲わらをかぶせる。
稲わらは良い菌がたくさんついているからだ。

それで、木のふたをして3ヶ月間発酵させる。
2週間したらむしろの中の葉を取り出してかき回すのだという。


このやり方は宮城県栗駒の正藍冷染、人間国宝の千葉あやのさんの手法で、ブライアンは千葉あやのさんのことを知り藍染めをやろうと思ったのだとか。
かつて、わたしも栗駒の千葉家をたずねたことがあり、今の継承者まつ江さんが迎えてくれたことを思い出す。

思えばブライアンとの最初の出会いは青梅の有名な藍染め「壷草苑」における藍建て講習会でのことだった。はやいものでかれこれ20年ほど前のことである。

日本に現存する数少ない藍師、つまりすくもをつくる家はほんの数件に限られ、徳島が有名だ。
徳島の発酵のさせ方は雄大でやはり微生物を利用するものだが、発酵温度が(たしか)60〜70度ぐらいになり山とつまれた草を切り返す作業がたいへんだ。


発酵したあとの作業もたいへんで、つぶして団子状にまとめるのだ、つぶす作業が私ひとりでかつてやったときはきつかった。

藍建てはいろいろな面でたいへんだ。そのひとつが灰を集めること。
たとえば5キロのすくもを使うとすると5キロの灰が必要となる。
その灰に水を加えpHの高くなった水を使う。
温度はある程度高くなくてはならない。
壷草苑では常に20度程度に維持されているとのこと。
多くの藍建てが加温するのに対し、栗駒の藍染めは加温しない。そのため建てる時期は夏と決まっている。加温しない=冷染めと言われるゆえんである。

f0160480_019493.jpg
f0160480_0192081.jpg


世の中がクローバル化という所詮ひとにぎりの富裕層しかゆたかにならないゲームに
便乗し合理化が進む中にあって、バカみたいにエネルギーのいる作業である。

今回の発酵でできるすくもは15キロぐらいだと言う。
ブライアンの使っている瓶(一番上の写真)の大きさで使うすくもの量は、たしか7キロぐらいと言っていたと思う。それでどれだけの布を染められるかというと、反物7反、
これだけの労力を使っても染められる量はしれている。
おまけに、ブライアンは成功するだろうけれど、藍はいつも建つとは限らない、
藍の華が咲いたとしても維持するのもたいへんだ。
正藍染めが高くなるのはあたりまえで、むしろ安いと思う。


ブライアンの一言「お昼食べに来ない?」で駆り出される人も多々。笑

f0160480_0231856.jpg

f0160480_029922.jpg

彼はstudio fujinoのたいへん緻密な木工をするFさん。
この日は夫婦で駆り出された。笑

なにはともあれここにはそうやって時には騙されて人が集まってくる。
そうして、貴重な体験ができてよかったよかったと言って人々は帰ってゆくのである。
[PR]
by sakillus | 2016-01-28 00:38 | 微生物 | Trackback | Comments(14)
光合成細菌
f0160480_2142514.jpg

むむ、これは何でしょう?
6月7日

バラ友であり、微生物友でもあるkimiさんが、今年は光合成細菌を使った
葉面散布が好調
だというので、わたしもマネをしてみた。

光合成細菌の培養の仕方はいたって簡単で、ここ、「微生物活用循環農法」にある。

「栽培したい植物の 若葉・茎・蔓・新芽などを採取し、包丁で刻んで細かくする。この部分には 光合成菌が沢山いる。・・略・・これを1、 黒砂糖(入手できるなら糖蜜の方が溶かす手間が無くて楽)を1、あと塩素の入っていない水・ミネラルウォーター8を混ぜる。(この水で米を洗ったとぎ汁を使うと、更に良い)」とある。

というわけで、上の写真はその仕込んだもの。

「若葉・茎・蔓・新芽など」生長いちじるしいものというと、以前つくった「天恵緑汁」を思い出す。
これも早朝それらを採ってきて黒砂糖と一緒に仕込むのだが、水は入れなかったような気がするが定かではない。
私としては、「天恵緑汁」は、黒砂糖を使いすぎてちょっとどうかなと思った。
黒砂糖は微生物の餌であるわけで、そこまで必要なのかどうか?

その点上記の方法は、資材が極端に少なくシンプルだ。
kimiさんはそのブログの記事に「最初は書かれているとおりに、カルキの入っていない水や黒砂糖を使用したが今は普通に水道水で米をといだとぎ汁や黒砂糖の代わりに白砂糖でも作れることがわかった」と記録している。


さて、これが本日の様子
f0160480_225635.jpg

あぁ、失敗した。これは中身を取った後の液体です。
かなり発酵したようだったので急いで取ったのだった。
微生物の発酵した様子を見るのはなんともいえず心が躍る。
わたしがパンをつくる人だったらパン生地に使ってみたい。

匂いは、何か記憶があるような気がした。
梅干しのシソを入れる前の液体が上がってきた時の、
多少酸味と甘さがあるあの匂いだ!

これは想像にすぎないが、この光合成細菌はそれだけでなく殺菌作用もあるのではないか?
そう思った。

次に、これを2倍程度に薄めて飲んでみた。
頭と目に「くる」感じがする。
おいしいというほどではないが悪くはない。


しかし、主目的はバラの強化だから、とにかく散布してみよう。
問題は今が梅雨の時期だということであるが。


わたしは嫌気性ぼかし肥料にはいろいろと資材を使い、なかなかゴージャスな内容になっているが、
この光合成細菌はきわめてそぎ落とした資材でつくっているのがよい。



話は変わり、このごろ内田樹氏のブログをたいへん興味深く共感をもって読んでいるが、
昨年の7月の「若者よマルクスを読もう・韓国語版序文」というタイトルの記事を今日読んで、なぜかこの光合成細菌と自分の中で結びつくものがあった。

なぜそれとこれが結びつくのか、自分ですっきり説明はできない。
でも、直感的に結びついたことは自分自身の経験則として、
自分にとってはそう間違ってはいない、かもしれない。

ちょっと長いが引用しておこう。

「なにしろ、青年たちがマルクスに関心をなくした最大の理由は経済成長の成功によって、日本が豊かになったことだからです。私たちのまわりからは「ただちにラディカルに改革しなければならないような非人間的収奪」を目にする機会が激減しました。
マルクス主義へ人を向かわせる最大の動機は「貧しい人たち、飢えている人たち、収奪されている人たち、社会的不正に耐えている人たち」に対する私たち自身の「疚しさ」です。苦しんでいる人たちがいるのに、自分はこんなに「楽な思い」をしているという不公平についての罪の意識が「公正な社会が実現されねばならない」というつよい使命感を醸成します。でも、そういう「疚しさ」の対象は、1970年代中頃を最後に、私たちの視野から消えてしまいました。最後に日本人に「疚しさ」を感じさせたのは、ベトナム戦争のときにナパームで焼かれていたベトナムの農民たちでした。私たちはそれをニュースの映像で見て、ベトナム戦争の後方支援基地として彼らの虐殺に間接的に加担し、戦争特需を享受している日本人であることを恥じたのです。
でも、75年にベトナム戦争が終わったあと、日本人は「疚しさ」を感じる相手を見失ってしまいました。そして、最初のうちは遠慮がちに、やがて大声で「自分たちはこんなに楽な思いをしている。こんな贅沢をしている。こんな気分のいい生活をしている」と自慢げに声で言い立てるようになりました。
そんな社会では、誰もマルクスを読みません。
そうやって日本人はマルクスを読む習慣を失い、それと同時に、成熟のための必須の階梯の一段を失いました。それから30年経ち、人間的成熟の訓練の機会を失った日本人は恥ずかしいほど未熟な国民になりました。」



f0160480_22184196.jpg

f0160480_2220143.jpg

夏椿
[PR]
by sakillus | 2012-06-22 21:45 | 微生物 | Trackback | Comments(11)
物置に関心が集まる
仙台在住の高校時代の友人二人は東京などに用事がある場合、我が家を定宿にしています。
先日もそのうちのひとりがまたその友人を連れて二泊していきました。

どんな話の流れだったかは忘れたが、米ぬかや生ゴミをどう処理しているかという話になりました。
私の友人Fの友人(わたしは初対面)のOさんは、コンポストに生ゴミとぬかと土を
入れていると言いました。
ちょっといやな予感がしたので聞いてみました。

わたし:「切り返しはしていますか?」
Oさん:「していません。」

やっぱり! それではだめなのです。
切り返しをしないでただそれらを積み重ねても生ゴミが堆肥として使えるようになるわけではありません。
また、市販のコンポストは密閉されたもので、水分が過剰になりがちなのではないでしょうか?
なぜ米ぬかを入れるか?なぜ土を入れるのかの理解もないようです。
土は放線菌を期待しているのでしょう。しかし、土を入れずとも安定した堆肥づくりが望まれるのではと、私は思います。(腐敗した時などに入れるのは有効です。)


米ぬかを庭土に撒くことも浸透しているようですが、なぜそうするのか、量などについても
曖昧な理解しかないようです。

米ぬかは微生物のエサになるためです。
だからこちらにとって有用な微生物の繁殖ばかりではなく、有害なものも時によっては増えてしまうこともあるし、量はあくまでも少量で十分です。

f0160480_0165419.jpg

わたしが物置で生ゴミを堆肥化していると言うと、俄然そこに興味が沸いたようでした。
翌朝、朝一番、皆で物置を見に行きました。

物置の床はコンクリートになっており、そこに直接生ゴミを毎日捨てて、同時に米ぬかを加え、
その度毎にスコップで切り返しています。

ほんわかと低温で安定した発酵で、腐敗したような匂いはありません。
仮にカビのついた物を入れたとしてもすぐにそれは消えてしまいます。(水分は決して過剰にしない)

もし、家庭に物置があって、少しスペースがあり、家族に苦情がでないのでしたら、
物置の生ゴミ処理はおすすめです。


   ****************************

f0160480_0271069.jpg


道路から見た地植のバラは今年いっそう元気。
耐病性が年ごとについていった様子です。


f0160480_029855.jpg


白鷺菅と紅チガヤは順調に茂ってきました。



f0160480_0314193.jpg


アサギリソウ



f0160480_0324260.jpg


これはカラマツソウ デラバイ

シキンカラマツと似ていますが葉は小ぶりで風情が異なります。
[PR]
by sakillus | 2010-08-20 00:36 | 微生物 | Trackback | Comments(9)
りんご酢

ワイン発酵液が酢になってしまったことから、自家製酢への興味がわき、
ネットでつらつら果物酢の作り方を検索してみたものの、なかなかこれだというものに
あたらなかった。
ならば、あの本ならもっといいことが書いてあるのではと、本棚を漁った結果奥の方に隠れていた本を取り出してみると、やはり丁寧な書き方をしている。

とはいえ、この本を見る前にわたしはすでにりんごをすりおろしていて、ただそのまま
酢になるまで何も加えず待っているつもりだった。

しかし・・・これを読んですこしばかり手を加えなければならないことを教えてもらう。

f0160480_2359312.jpg


かつて味噌づくりに執念を燃やしていた?時期があって、この本はその時にたいへんお世話になった。
林弘子さんの「秘伝 発酵食づくり」である。
今ではおそらく絶版になっていて、Amazonで見てみると中古でもやたら高い。
林弘子さんは年齢的にも近いせいか、感覚的にしっくりくるし、この本も読み物として読んでも
それなりにおもしろいとおもう。

          (自分流に少しなおしています。)
 
      りんご酢の作り方

材料   りんご 1キロ(3,4個)
        イーストか干しぶどう   少々
        種酢(本には作り方が書いてあるのだが省略させてもらう。なければ市販の果物酢でも      よいとおもう。もしくはその辺の酢酸菌を期待して何も入れないか。)

 
りんごは皮についている酵母をおとさないように軽く水洗い
芯を取り除き皮ごとすりおろすかミキサーで潰す。

イーストか干しぶどうを少々加え広口びん(わたしは味噌を仕込むときの瓶だが)に入れ、さらし布巾でふたをする。
(糖度もじゅうぶんにあり、良質なりんごならなにも加えなくても発酵するようにおもえる。)
暖かい室内にて1週間ほどおいて発酵させる。ムクムク膨れて発酵してくる。
これを布巾にいれ、汁だけ搾り取る。
汁をびんにもどし、2週間〜1ヶ月くらいさらに発酵させる。

1ヶ月もすると、りんごの甘みはアルコールに変わりなめても甘くなくなる。
びん(瓶)に種酢を加える。
と本にはあるのだが、種酢をつくるのも手間なのでここでは果物酢か穀物酢、もしくは何も入れないでどこにでもある酢酸を期待する。
さらし布巾のふたをして、暖かいところに1ヶ月くらい置いて酢酸発酵させる。

十分な酸味がついたらできあがり。
びんに詰めて湯煎をして、冷蔵庫で保存する。
一日静置すると澱が下がるので、上澄みだけを静かにべつのびんに入れかえるとよい。
澱は無害だが、酢の見栄えを濁らせる。
今まで活躍した酵母などの菌たちの死骸だという。
[PR]
by sakillus | 2009-02-04 00:22 | 微生物 | Trackback | Comments(12)
酢になる

f0160480_21373776.jpg

去年の11月末に仕込んだ第1回の発酵肥料は順調な経過を経て、その1ヶ月後にはダンボール箱に入れられ、物置では第2回の発酵肥料仕込みに入った。
今現在、第1回目の肥料は写真のような姿になっている。
すでに水分はなくなりサラサラとした状態で匂いはきのこ菌のようなものが漂う。

なるべく明日には第3回目の仕込みを済ませたい。
ほぼ毎月仕込んでいるのは、生ゴミがたまるということと仕込みに新月の時期を狙っているからだ。
仕込みに前回にできた発酵肥料も残し加えたり、生ゴミもダンボール箱の中である程度発酵が進んでいるため、温度上昇はじきにやってくる。

しかし、2回目の時はわたしに慣れが生じてしまったためか、繁茂に見にいかず高温の時期を維持できなかった。
だから、1ヶ月経ったいまでも塊がまだ残っている。
完成を100%とすれば、60%ぐらいの状態だ。
たとえば、これを土づくりに利用するというなら、微生物がまだ活動著しいことを鑑みれば、
効率は良いのかもしれない。
でも、3回目の作りに関してはもっと気合いをいれよう!


ところで、酵母菌の増殖を狙って瓶の中で寝かせていた (2回目)
ワイン、水、ぬか、黒砂糖であるが、仕込みから3週間〜1ヶ月ぐらい経っておもしろいことがおこった!
酢のようなものに変化していたのである。
この一連の変化はおもしろい。
3,4日ほど前、瓶の中の匂いが今までの甘い香りからなにか、「あれ、まずいかな?」
というような匂いになった。それが2日ほど続き、その翌日である。
酢になったのは!

ネットで簡単に調べてみると、酢は穀物や果物からできる。
果物は柿や葡萄、りんごなどが有効らしく、「ワイン、水、ぬか、黒砂糖」というレシピで酢ができたということは、元々のアルコールに酢酸が作用したということなのだろう。

これを基に思ったことは、今年果物で自家製の酢をつくるのも一興かということと、
こうやってできた酢を水で薄めて(どれぐらいかな?)バラの病気予防、また病気の拡散予防に葉面散布に使えるのではないかということ。

そういえばはっきりと覚えてはいないけれど、たしか無農薬りんご栽培農家の木村秋則さんも
病気の予防に自家製の酢を使っていたとおもう。(何で作ったのかな?←りんごに決まっておったわ!)
ほかにも農家のなかにはやはり酢で葉面散布をしている方もいるようだ。

しかし、わたしにはひとつクリアーしなければいけないことがあった。
噴霧器の調子が悪いのだ。

 ところで、わたしは「ワイン、水、ぬか、黒砂糖」の酵母組を寝る前などに顔や手に塗っていたのだが、わりに良いような気がする。
すぐに効果がどうとは言えないけれど、砂糖が入っているわりにはベタベタしないし、使用感が良い。
あと気休めかもしれないけれど、わたしは外で庭仕事をするときも化粧を殆どしないのだが、紫外線予防にたまにつけることがある。なにも根拠はないのだが。


f0160480_22202944.jpg

1月25日朝はうっすらと雪化粧

土の中からかすかに春の気配を感じさせてくれるものも登場する。

f0160480_2218360.jpg
f0160480_22182743.jpg


福寿草に蕗の薹である。


追記

くだものの酢に興味のあった私は、去年利用しているパ○システムで林檎酢を買っていた。
少量で値段も高いことから普段遣いというよりドレッシングにたまに使っていたのだが、
今日ふと思い出し、それを冷蔵庫から取りだし、説明を読んでみると、なんと
木村秋則さんの無肥料、無農薬で育てた完熟りんごをつかった林檎酢だった!
説明にはこうある。
「丸ごとすりおろし、水を一滴も加えずにゆっくりと丁寧に造ったりんご酢です。」

ガラス瓶のなかにはたしかにりんごのおろしかすがある。
これをただなめてもとてもおいしい。

これだったらすぐにでもできそう。
食用としてもちょっとつくってみようかなとおもう。

f0160480_17395554.jpg



  


そのりんご酢
[PR]
by sakillus | 2009-01-27 22:20 | 微生物 | Trackback | Comments(20)
発酵肥料は3日朝53度

新月の翌日、発酵肥料の仕込みは済ませてしまっていた。11月29日。
師走は誰もがあわただしく私も例外ではなかった。
その翌日には地区の方の葬儀もあったのではやいとこ済ませてしまってよかった。
今回はうちにあるものを利用するということと、ある部分適当でよしということで、重量をはかることがめんどうになりはからなかった。
それはそれでよいとおもっている。
以下はざっとこれぐらいという目見当で。

    単位kg
米ぬか 4
油かす 3
骨粉  1
過リン酸石灰 0,6
もみ殻くん炭 0,5
コーラン(発酵促進剤)0,1
落ち葉 適当
ようりん 0,5
生ゴミ半発酵 そこそこの量(約10日分)

ぬるま湯を適量加えた。量も少ないのでかきまぜるのにも楽だ。

本格的な発酵肥料はさすがに温度がみるみるあがっておもしろい。
今回は生ゴミの半発酵が入っているだけあって、今までよりも温度上昇が早い。
昨日の朝(12月2日)見たときはすでに42度。菌糸はうっすらとはっているようであった。
水分も蒸散しているようで、このままでは中身がやけてしまいそうなので、
ぬるま湯を足した。

そして、本日朝は53度になっていた!
上気が立っている様子。やや甘い匂いに加え香ばしい匂い。菌糸はいっそう増えている。

f0160480_23515835.jpg

12月3日、午前8時
本当はもっとダークな色なのだが・・・


この間も少しふれたことなのだが、今はなるべく資材を外から持ち込まないで
この庭から出るものを循環させて植物を育てたいという気持ちがいっそう強まってきている。
それは頭で考えてのこともあるが、それよりも自分の内的欲求である。
山の中の生態や植物とは違うわけなのだから、全くなにも持ち込まないと頑固になる必要もないのだが、自給できる環境、もしくはそれに近いものがあるとしたらそれはバランスがよい環境だと言えるのではないか。
そして、そのバランスの良さをめざしたいとおもっている。
それがもしベランダ栽培だとすればそうはおもわなかったかもしれないし、実際それはむずかしいことだろうとおもう。
今私が与えられている場所はそれが可能な場所であるかもしれない。
陽が射し、雨が降り、風が吹き、大地という大きな受け皿がある。
それは何にも代え難い肥料だ。


レイチェル・カーソンはある小冊子の序文として「海のなか」と題した文章においてこのようなことを書いている。

「・・・・・腹を空かせた動物プランクトンの群れは、この豊富な植物を食べて成長し、数を増し、それを魚の群れが餌にする。そして最後には、すべてのものが、海が定める厳然たる掟に従って、みずからの生命を構成する物質をばらばらにして海へかえす。一つひとつの元素はいったんは目に見えなくなるが、やがて、それらが持つ永遠の生命は、姿を変えてくりかえしこの世に現れる。
 想像も及ばないはるか昔、太古の海に生命のはじまりとなる原形質を誕生させたのと同じような力が、今もなお、膨大なはかりしれない働きをつづけている。この無限の働きが背景にあると思えば、個々の植物や動物の一生は、それ自体で完結するものではなく、はてしなく変化しつづける大パノラマの、ささやかな一場面でしかないのだろう。」
   

海には海の連鎖や働きがあるのと同じく陸には陸の連鎖や働きがある。
どちらも姿を変えながら永遠に生命のくりかえしが行われているという
静かなあたりまえの営みがとても好ましく感じられ、また心惹かれる。

発酵肥料づくりにおいて、すでに私の体温をはるかに超えた温度の中で、ミクロの世界ではすさまじいバトルがくりひろげられているのだろう。
生ゴミはすでに原形をほとんどとどめてはいない。
微生物もわたし自身もまぎれもなく永遠の生命の一員であるということがなんとも心地よい。

  
ところで、腐葉土をつくるべく落ち葉を積み、藁をのせた場所はうちの半野良猫チロの格好の居場所である。
チロ自身がまるで発光体のようになっている。

f0160480_025213.jpg

[PR]
by sakillus | 2008-12-04 00:03 | 微生物 | Trackback | Comments(26)
もうすぐ仕込むんだから!

冬はつむじ風のようにくるんとやってくる。
忙しさをのせて。


発酵肥料を本当は新月の時に仕込みたかった。
でも、新月はきのう。
急ぎの仕事をしあげなければならなかったり、仕込みの準備が整わなかったりで
結局できなかった。

でもじきにやりますよ、きっと!

今回はせっかく生ゴミを発酵させているので、それを活用しようと思っている。
それは日々増え続けるわけだから、まず第一弾で今の生ゴミを使うとして、
たとえば1ヶ月後、発酵肥料が完成に近い状態になったとする。
それを仮に2割残して、元種のようにしてまた新たに生ゴミ堆肥やぬか、
その時ある資材を投入する。
 
そしてまた1ヶ月後に同じようにする。

こういうのを何というのかな?
わんこそば・・・いや、最初おもいついたのは
転がり続ける石、
Like a Rolling Stoneだ。
でも、それはかっこよすぎるかな?
まぁいい。

とにかくそんなわけで、今年の発酵肥料づくりは「あるものをいかしてつくる」という
コンセプトで。
欲を言えばカニガラは欲しかったけれど・・・


ところで、生ゴミ発酵肥料だが、さすがに冷え込みがきつくなってきて、それを憂慮し、
ダンボール箱を三重にすることにした。

f0160480_23553360.jpg
一番内側と真ん中のダンボールはほとんど密着させて。
一番外側との間は空間があるのだが、そこに保温性のありそうな着ない服を入れた。
おかげでだいぶ外気温は緩和される。
本日朝42度まであがった。
これは我ながらナイスアイデアかな。




バラも少し

f0160480_015647.jpg

ヤクシマテリハノイバラの実がかわいいね!

f0160480_024080.jpg

Reve d'Or 11月26日
f0160480_032932.jpg

同じく    11月28日

たった一輪、一輪だけの華
[PR]
by sakillus | 2008-11-29 00:07 | 微生物 | Trackback | Comments(0)
ダンボール生ゴミ発酵

近頃注目を浴びているらしいダンボール生ゴミ堆肥づくりは、私の知っているバラ栽培家の中でもやっていらっしゃる方が複数いるようで、なるほどこれまで密閉した容器で不具合だった
余分な水分を飛ばすことが可能になるし、経費がかからない電気代をはらう必要もないなど
きわめて簡単で有効な方法のようだ。
それにこの時期にもなれば、いやな虫の発生もかなり抑えられるだろうし、腐敗という点においてもやり方さえちゃんとしていれば避けられるだろう。

ということで、わたしもやってみた。
いままで生ゴミはポリバケツのゴミ箱、(底を抜いて逆さまにたてておいたもの)に入れてきたのだが、暖かい季節には必ず虫が発生して、それの死骸がおそろしくもあり、できたものも
マルチにさえできたものではなかった。
それは山土に混ぜたり、なにか腐敗をなくす処理をしなければ使えないだろう。

f0160480_23334732.jpg

生ゴミを受け入れる基材は米ぬか、去年作った発酵肥料、落ち葉、林業を営んでいる方にいただいた山の細枝や落ち葉など(土が見事に団粒化している)、数日経った本日、もみ殻くん炭も適量入れた。
f0160480_2339448.jpg

段ボールの底は二重に、設置する場所は屋根のあるデッキに、段ボールのしたにはレンガをおいた。

屋外ということもあるがさすがに冷えてきたこの頃、簡単には温度上昇が望めない。

これはそのうち作ることを予定している発酵肥料の中に投入しようとおもっている。

f0160480_23452667.jpg

これは庭の落ち葉を集めて積み、強風で飛ばされないように藁を上においているところ。
少ないのでそのうちどこかから集めてこよう。

こんなことをしていると、極力買わない、外から持ち込まないで庭の余剰物を循環させながら植物を育てることができないかと想う。
庭だけではどうしても産出できないもの、たとえばもみ殻くん炭や油粕、骨粉、その他いろいろあるわけだが、なければないで育たないということもないだろう。
おそらく何をどの程度育てることが循環の輪をうまく運営できるかという答えはあるのかもしれない。薄々?感じていることだが一番のネックはバラかもしれない。
そのバラでさえ、光合成さえしっかりやっていれば、つまり極力葉を落とさないようにすれば、
それなりに花は咲くのではないか?
今の段階では夢想の域を出ないが、わたしの気持ち次第では一気に加速するかもしれない。全く何も買わないということはないだろうが。


さて、先日までいろあざやかな世界を繰り広げてきた景色は一転、日ごとに色を失ってきている。紅や黄に染まっていた葉も落ち、裸木になっている。
それもまたよしである。
息をひそめるように静かになりまた力を蓄えている。
わたしはそんな静かな時も好きだ。

静かな庭で早咲きの椿が咲いてきた。
f0160480_043553.jpg

   雪灯籠

f0160480_083380.jpg

   Le vesuveは寒そうにしている。

f0160480_092429.jpg

   シラユキキンバイはこの時期咲くものだったのかしら?

f0160480_011269.jpg

この細い笹のような葉を持つシダはヘラシダというのかな?
なかなか格好いいかもしれない。
支柱のような竹は猫が木の幹をとがないように!


追記
25日昼、段ボール内の温度は30度、この懐かしい匂いは!
麹菌の甘い匂いです!
仕込んで約1週間、波に乗った様子。
[PR]
by sakillus | 2008-11-25 00:24 | 微生物 | Trackback | Comments(10)
発酵熱
きのう今日と急に寒さが増してきた。
皆さま、お変わりはありませんか?

さてさて、温度が下がるに連れ熱を帯びてくるもの、それは発酵熱。
ことしもいよいよその季節の到来となった。

いろいろばたばたしていて、まだ本格的な発酵肥料をつくるには気持ちの準備ができていない。それに去年つくった肥料はまだかなりある。
私はバラでさえ、それほど多肥にはしないので使い切れないのだ。

これを言い出すと長くなりそうだし脇にそれてしまいそうなのだが、バラに必要な肥料の量というのは、その多くがモダンローズ、四季咲きの肥料食いと言われるバラを基準にしているのだはないだろうか?
わたしはどうもこの考え方にいまいち馴染めないところがある。
人間で成人男性、女性に一日に必要なカロリーといわれても、栄養ってそういうことじゃないんじゃないかとおもうことと同じだ。

微生物に働いてもらうことを栽培に組み込むわたしの方法ではなおさらのこと、一概に
「窒素、リン酸、カリが・・・」と言えないのではないだろうか?と自分では感じている。
それはあくまでもひとつの参考や目安としてということで。


と、話をもとに戻そう。

ネットのバラ仲間もみなさん、じわじわと発酵熱が上がっている様子で、そうなるといっそう
自分にも影響が及んでくる。まるでわたしたちが微生物みたい。

この時期うちでは落ち葉がたくさんたまる。
この落ち葉をなんとかしたい!   → 腐葉土をつくりたい。
でも、場所を整理しないと!
うちには刈ったり抜いたり剪定したりした草や枝をまとめておいておくところがある。二カ所あるのだが、一カ所はシイタケのホダ木をおいておく場所のためでもあるので、そうたくさんはおけない。でも、そこに腐葉土を作るスペースを設けたい。
そこにある草をもうひとつの場所に移動しなければ・・・

もうひとつの草枝置き場はもういっぱいである。
Y子さんのように隣合わせで二段階に堆肥を作れる場所があればいいのだが、うちは一段階しかない。
しかたがないので、草や枝を燃やすことにした。そうすれば灰もできる。

f0160480_21335381.jpg

これは火が沈静化しているところ。
これでずいぶん量は減った。しっかり者のわたしは(嘘)サツマイモを放り込むことを忘れはしない・・・

堆肥場の下の方を見ると土になっている!やったぁ!わたしはこんな日を待っていた!
これはもう使えそうである。
庭に敷いてみよう!
f0160480_21355831.jpg

なかなかいい感じでしょう? フカフカですわ。
一輪車で4,5杯分はありそう。
わが庭の土は有機質が足りないのでこういった堆肥は効果があるのではないのだろうか?
なにしろ循環してまかなえるというのがうれしい。

そして、この時期といえば酵母菌。
発酵ものといえばこの方!kimiさん考案のワイン酵母発酵は簡単で酵母菌を手早く増殖できそうということでわたしもまねさせていただいた。
本当は国産新ものがいいのかもしれないけれどないので、おフランスの8年もののワインを使うことにした。今はそれしかないので。(これがけっこういけるんだなぁ・・・)

f0160480_21471422.jpg

いかにも怪しい雰囲気がぷんぷん♪

量は適当です。

ワイン 80g (正直言ってもったいないが)
黒砂糖 100gぐらい
米ぬか ひとにぎり(うちはほとんど玄米なのでとぎ汁にぬかがない)
くみ置きの水 300gぐらい

きのう仕込んだばかりだが、きょう早くもあま〜いいい匂いが!
ぽわ〜ん。わたしも酵母菌になってつかりたい!
おもわず意外な行動に出た!
これを顔に塗ったのである。
30分ほどそのまま、あとは洗い流して。美肌効果はいかがなものでしょう?
でもなかなか良い感じ。

話は後日につづく。

f0160480_2262983.jpg

f0160480_2273217.jpg

Mme.Joseph Schwartz
たった一輪の花ですが・・・あと蕾は13個あるんですよ〜ん。
やはりブラバンファミリーは秋に強い。
Rock hill Peach Teaも蕾8個あります。
[PR]
by sakillus | 2008-11-19 21:54 | 微生物 | Trackback | Comments(11)