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ROSASOLIS

<   2010年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧
ヴェロニカさんの窯焚き〜展示会
大地窯(おおちがま)のヴェロニカさんの窯焚きが先日行われた。

ここまで来るまでが本当に長かった。
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これは素焼きが終わり、本焼きのための窯つめ。
まさにこれから窯に詰められようとしている湯飲みなど。
お地蔵さんのように並んでいる。

わたしはこの窯つめを手伝ったのだった。
いやぁ、しかしたいへんだった。
ヴェロニカさんは今ではろくろを使わない。すべて手びねりでつくり、気に入らなければすぐ壊す。
ゆのみでも一日でせいぜい2個しか作れないから、その大切さをひしひしと感じているからこそ
誠心誠意お手伝いしたのだが、2個壊してしまったのだ。

自分がどういう動きをしたら役に立つのか?
ヴェロニカさんのために次の動きを読んでいたりして、頭がフル回転。
また、足場の悪い傾斜を往復し、焼き物を緊張しながら運ぶので肉体的にも疲れる。
午後3時頃にはもう心身ともにへとへとだった。
失敗をしたのはそんなとき。

帰ってからも、なぜそうなったか?そのことの意味をずっと考えていた。
翌日も考え、ひとつの結論を導いた。

わたし:「娘が2年前に手伝った時も壊しました。今回は私が壊しました。
     こちらのいたらなさもありますが、ヴェロニカさんのほうの課題でもあるのではないです     か?」

翌日、話の流れでわたしはそう言った。

ヴェロニカ:「わかります。私もそう思っていた。」

なにげない日常の中に心に訴えかけてくることはある。
問いは、しばしばやってきて、錯綜とした中から手がかりがつかめることがある。
時には劇的なことさえも。
ヴェロニカさんとの関わりはそういうおもしろさがあること、心の琴線に訴えかけてくることが多いのだった。
今回私が学んだことは、言うべき時にはっきり言わなければならないことがあるということだ。
実はそれはヴェロニカさんにとってもそうだった。
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     ************************

そして本焼き
以下の写真は娘が撮ったものです。
わたしは仕事のためにあまり顔を出すことはできなかった。
娘は全日、食事当番にあたっていた。
ヴェロニカさんは、肉魚を食べないのでメニューもたいへんだ。そのうえ、窯焚きという
特別な日々の食事は一食一食が重要で、疲れ具合やどんなものを食べられるかを観察しながら
臨機応変に対処しなければならない。
おかげさまで食事はみなさんから好評でよかった。
娘も今回はたいへん学んだことが大きかったようで、これまでもそうだったと思うが、それ以上に感動的でもあったという。
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ここからは、薪がなくなり、もう終わろうとするところ。
カメラマンが間に合わないので、娘が急いで帰ってきて、ひったくるようにカメラを持ち去った。
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赤松の薪をくべている。
くべているのは、府中のF造園さん。F造園さんはこの近くに資材置き場兼
道楽で創っているすばらしい庭がある。以前から窯焚きに興味があり、手伝いをかってでてくれたのだった。
ヴェロニカさんと同い年、60代後半というのにすばらしい身のこなし。
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角のような炎 温度は1200度を超えている。

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窯焚きが終わり、疲れもピークを越えているだろうに晴れ晴れとした顔
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満身創痍、ほとんど不眠不休の1週間、やることはやった。あとは祈るしかないのだ。
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すべての口を閉じ、灰で隙間を埋めているところ
後ろにいるのは林業のFさん。薪割りでたいへん活躍してくれた。
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蓮も見ていた。


    *********************

大きなアクシデントもあったのだが、でもとにかく、いいものができているとの娘の伝。
展示会やります!

「土の音 - sound of earth-」

2010.10.9(土)ー 10.24(日)
※24日はヴェロニカさんのバースデー!
11:00amー7:00pm (月曜定休)

初日pm5:00よりお茶を飲みながら笙の演奏をお楽しみ下さい。

ヴェロニカ・シュトラッサーの在廊日は
9(土)、10(日)、16(土)、24(日)です。
上記以外の日程で彼女にご面会を希望される方はご一報
ください。
メールはこちら→oochigama@excite.co.jp


会場:「LIBRE」
〒113−0031
東京都文京区根津2-29-4
(東京メトロ千代田線根津駅より徒歩5分)
tel.03-3827-1925

今回はギャラリーのご厚意で3週間の展示です。
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by sakillus | 2010-09-27 22:22 | 自然物 | Trackback | Comments(11)
吹き掛け花ツリフネソウ
吹き掛け花ツリフネソウという、それはツリフネソウ(Impatiens textorii )の中でも珍しい花容らしく、
それを種で買い販売用にする予定でしたが、ポットで育ててみると、
茎がホウセンカとかシュウカイドウのようにぽきっと折れそうで、
ただ折れそうというだけではなく充実してくれないので、ある時販売をあきらめ
地植えにいくつか植えたところ、ぐんぐん立派に育ってくれて、
さきほど咲き始めました。
高山では晩夏に、低地では今頃咲くようです。

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ツリフネソウは文字通り花の形を「帆掛け船を釣り下げたような形をしていること」
に由来しているということですが、
わたしはタツノオトシゴを連想します。

くるっ なんとおもしろい形でしょう!
そしてこの吹き掛けの模様♪

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次々咲いてきます。
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全体は、草丈は人の腰の辺りまで、広がりはざっと両手を広げたぐらい。
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そして、これが一年草だったことを知り愕然と。。。
でも、こぼれ種できっと来年も出てくれると、、、いいなぁ・・・


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ワレモコウも大好きな秋の花

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今年も壁水栓にヨメナ?が咲きました。

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シモツケソウが返り咲きました。アサギリソウと。
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by sakillus | 2010-09-23 00:24 | 山野草 | Trackback | Comments(6)
ネットショップ始めました。
ようやく秋らしい清々しい日々が続いております。
園芸仕事もいよいよ力が入ります。

ところで、咲季山草軒ですが、ネットショップを始めてみました! こちらです。


そんなわけで、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
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シモツケ・ゴールドフレームは夏を過ぎて落ち着いた色になりました。


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キスジギボウシも厳しい夏の日射しに耐えました。


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フウチソウ、トウテイラン
これらも強くていいですね。
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カラフト八重オダマキも、カラフトとはいえ、耐暑性があります。


  ☆お店の方もよろしかったらおいでくださいませ〜♪
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by sakillus | 2010-09-19 14:53 | 咲季山草軒 | Trackback | Comments(4)
費やした時間
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Lady Mary Fitzwilliam

庭が荒れたと言われるのは口惜しいので、今日はいいかげん大きくなってしまった
カラムシ(らしきもの)をのこぎりで伐る。
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その前に、カラムシの前に立ちはだかっている、こちらもいいかげん大きくなってしまった
パンパスグラスも1/3ぐらい伐る。

パンパスグラスは、葉が痛いから難儀する。

他にも、草を抜いたり伸びすぎている枝を切ったり・・・
後から後から次々やることがたくさん!
でも、こうして庭仕事をおもいきりやれることに喜びを感じる。
輝いていた初夏などに比べれば、いろいろ痛みが出てきて見栄えがしないけれど、
やっとこれからまだ秋になることへの期待があったりする。

本当はもうひとつ体が欲しいと思うけれどそれは無理というもの。


何十年かぶりに「星の王子さま」を読んで、昔は思わなかったことを今では思う、
(この本はけっこう暗い本なのだなとか、せっぱつまった感があるのだなとか)
いやもっと強い言い方でなければいけない。
今まさにおもっていたことがあった。!

王子さまのキツネとの会話は有名なので、なにも今更ここでともおもうが、

自分の星のバラは宇宙でたった1本のバラだと思っていたが、地球に来て5000本のバラを前にし、一度は落胆するのであったが、その1本のバラはほかのどのバラとも違うのだということがわかる。キツネはそのことを、王子さまが「手なづけた」(apprivoiser),つまり、絆を結んだからだと言う。「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だった。」とキツネは言う。そして、王子さまも、バラに対して「責任がある」と思うのだった。誰か(何か)と絆(かかわり)を結ぶことにより、かけがえのないものが生まれるということ。


つまり「責任」ということ。
好きとか嫌いとかではない。自分が関わりを持ったバラであるからこそ、大切にしたいとおもう。
だから、枯れたら次のバラを、とは思えない。結果的にそうなることはあっても。
でも、どうしてもだめなときは深く息を吐いてさようならを言う。


そういうこととはおかまいなしに寝ているヤツがいる。
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by sakillus | 2010-09-17 23:55 | 薔薇 | Trackback | Comments(6)
試行し結論を出すのはこちら側にゆだねられている
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アオハダに赤い実がなりました。
アオハダに実がなるのは雌木だけで、
数からいうとそれは少ないらしく、
そこのところがちょっと自慢です。
はははっ。

これはもう2週間以上前の写真なので、
今ではもっと赤いです。

  
    ****************************


K e iさんとのメールもいよいよ大詰めを迎えました。
前回の用土の指摘と、もう一つ問題への対処が含まれています。


K e i : 今回の貴女からのメール文の内容には少し予想していたことが書かれて
いました。実は植物を友として生活しておられる多くの人の発想には、
Sakiさんと同じような考え方が多く見受けられ、そこにはかつての
農業や園芸への貴重な反省が活かされていると思います。わたしもそう
した「反グルメ」の自然主義の考えを是としているものです。

ただ、肥満がもたらすさまざまな弊害への警戒心から、過度に抑制的な
生長を強いるのも大きな問題を孕み、実際に薔薇を苦しめているところ
があると見ています。

地植であれば、薔薇の根もこの大地から養分をしっかりと吸収すべく、
あらゆる方向へいくらでも伸びていくことができます。微生物たちも根
圏が広くなることを当然歓迎しています。ところが鉢植えでは土の量も
微生物の数も養分の量も、そもそも最初から限界を持たせられているこ
とをわきまえておくべきでしょう。

では、どのくらいが適切な量や種類なのか、どのくらい以上与えてはい
けないのか、どのくらいでは少なすぎるのか。……この問いへの答えは、
一鉢ずつ、また品種ごとにも、育てる人の場所の一つ一つでも、異なっ
ているというのがわたしの結論です。わたしが直接指導したり経過を間
近に見られる相手の方は限られており、ほとんどの人が貴女のように途
中からわたしの意見に耳を傾けてくださっています。そしてわたしには
言わば途中の途中しか知ることができません。それを承知でアドバイス
等をしているわけですが、知ることができる範囲でのことですから、皆
さんの側が受けとめて考え、試行したり結論を出すことになります。

そして、どのように生育させ、どのような花をどのくらい咲かせたいか
もわたしが決めることではなく、皆さんが決めることです。そのことを
わきまえた上で、貴女からの知らせによって最善と思えることを考え、
お伝えしています。今後も、「もしかすると」という見直しをお続けに
なり、ご自分の行ったその時々の栽培法と薔薇の様子から、元気をもら
い、貴女も彼らに元気を与えるというふうな繰り返しを通じて、より幸
せな薔薇であってほしいと願っていますし、できる助力を惜しみません。

主は大自然そのものであり、わたしたちもその一部として寄与する。そ
のように考え、一つでも違う思いこみを変えていくことが肝要です。
すでにお読みになったように、わたしも最後には無施肥栽培へたどり着
きたい。そのための模索を続けています。なぜなら、施肥につきまとう
不確実さを無くすにはわたし自身が微生物になり土になるほかはないか
ら。しかしそのことを想像はできても、実現は不可能。ならば、もっと
納得のいく答えが出る鋏の使い方と、そして土を本来の豊かなものへ導
いていくしかありますまい。前者についてはわたしはすでに結論という
か答えを得ています。後者については回帰や保全保護の指向が現代文明
の進み方とあまりにも違うために、わたし個人はむしろ「養土」、つま
り薔薇にとってよくなっていく土を目指すしかないと考えています。た
とえそれが現在とこれからの農業と林業の進展とはかけ離れていく考え
であるとしても。変えるつもりはありません。

いずれにしても、有機無機の別によって肥料を土�に対する善と悪に分け
ず、鉢土が植わっている薔薇に耐力や生長力をもたらすよう計らってあ
げてください。これからの施肥により、薔薇が以前よりもたくましくな
ったり、美しくなったりすることが少しずつご経験できるようになれば、
わたしが申し上げていることも理解していただけましょう。その意味で、
(1)(鉢底石として)赤玉中粒でもよくないということですね?
   ……その通りです。
(2)団粒化が進んだ庭土をすくって(鉢へ)入れる
   ……庭で団粒化したとしても、鉢へ入れられた後でその団粒構造
は壊れます。それを再び団粒化へ進めるのがぼかし肥料や堆
肥等の有機物です。もちろん、排水が悪いとなったら改善し
なくてはなりませんがまずは腐葉土が有効でしょう。
(3)肥料を欲しがっている薔薇とあまり欲しがっていない薔薇
   ……それを見きわめるにはいささか年数がかかります。地植の薔
薇であれば判断が容易なのですが。したがってこれまでの貴
女の観察により、はっきりしていると思われれば、同じ用土
で施肥量を変えればよいでしょう。ただ慎重に判断なさって
ください。
(4)嫌気性ぼかし肥料でいこう
   ……よいと思います。その内容をいろいろとお考えになってみて
ください。またタイミングやそのつどの量についてなど、必
要と思われればいつでもわたしにご相談ください。画像も寄
越していただければ、拝見しつつ考えをお伝えできると思い
ます。

* ……施肥のことはわたしのHPのかなり多くの頁で触れています。も
う大半をお読みかもしれませんし、整理しておられるかもしれま
せんが、どうぞ今後も参考にしてくださいますように。
ところで、お嬢さんは薔薇をお好きですか?


saki : 予想しておられましたか。わたし(たち)のような考えも是としてくれているということで
安堵しております。もちろんそうであろうとは思っていましたが。
そうですね。庭植えと違い、限られた環境の中では肥料の流亡も含めて、考慮しなければならないのは
わかります。その量がむずかしい・・・

でも、K e i さんがそうやって、ネットでの縁の読者に懇切丁寧に、
それも最大限に答えてくださるということへはいくら感謝してもしすぎることはないぐらいです。
本当にありがたいことだと思っています。
思いこみを変え、知らなかったことを謙虚に受けとめ、バラとも相談しながらまた試行していくつもりです。

K e i さんの無施肥栽培への取り組みもそのたいへんな道のりも存じております。
剪定のたしかさも。
「養土」というのはうまくあてはまる言葉だなぁとおもいます。

>それが現在とこれからの農業と林業の進展とはかけ離れていく考えであるとしても・・・
用土や微生物、諸々のことを含め博学な知識をもって薔薇のために労力を惜しまない実践は
他の追随を許さないでしょう。

>有機無機の別によって・・・
というところもまた、わたしが陥りやすい穴と思われるところもさすがですね。
善悪というふうにはとらえていないのですが、ただ、どういうわけか普通の化成肥料で効果があったという感触を得たことはないんです。
でも、嫌気性ぼかしの硫酸カリのようにいったん発酵させて使うというのは抵抗ありません。

次の(2)、
すみません、言葉が足りませんでした。そのすくった土をそのまま鉢に加えるのではなく、
K e i さんが提案した方法、それをぬかで発酵させてというやり方をです。
まぁ、あとはピートモスでしょうか・・・保肥力をあげるためにですが。

(3)>見きわめるにはいささか年数がかかる
これですねぇ。わたしの薔薇栽培は10年を越えましたが、まだまだつかめません。
つかめないことがたくさんあります。
でも、最近は急ぐなかれとおもっています。
(1)、(4)も了解しました。またいろいろ見ていきながらやっていきたいとおもいます。

娘ですか?おもしろいことをお聞きになりますね。
どうせなので聞いてみましたが、
「好きかどうかは簡単には言えないのだけれど、薔薇はどういうものでも、野生バラであろうとHTであろうと花の女王にふさわしい品性をもった花だとおもう。
でも、手元にたくさん引き寄せて育てようとはおもわない。どちらかというと山野草の方が好きである。」
なのだそうです。
わたし亡き後はどうにもなりません。苦笑。


それと困ったことに、幸か不幸か例のグレイ・パールの細い方の枝が茶色く枯れ込みが出て参りました。
昨日ぐらいからだとおもいます。
まるで、K e i さんに見てもらって。と言っているようです。
画像を添付します。
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良い機会だとしてもがくっときます。
株もとから1,5センチぐらいのところに小さな芽がありますが、枝が細いだけにあまり期待できるものではありませんね?

いかがでしょうか?また、ご意見を伺えたらありがたくおもいます。
よろしくお願いいたします。


K e i : 例年よりも一際にぎやかに聞こえた今夏の蝉の合唱も、とっくにクマゼミやアブラゼミ
たちは姿を消しており、今月になってからツクツクホーシのみになっていたところ、今聞
こえてくるのがおそらく最後の一匹であろうかと、オフィスにいて感じる季節になりまし
た。その声は弱々しく、どこかしゃがれているようだし、あの旋律も先月末のような美し
さがありません。しかしわたしたち日本人は、そのような鳴き方にすら、哀感やある種の
情趣を得て、澄んだ感懐を持てるものですね。

 さて、今回の画像と、貴女がお書きになったスピード感から、これが通常のキャンカー
ではなく、生理上の枝枯れでもなく、穴から成虫になって出てくるまでいたテッポウムシ
による根の食害が原因です。あのような穴を開けられた枝が枯れずにそのまま生育を続け
ることも多いのですが、一部は今回のように枯れこんでいきます。一日も早く以下のよう
な対処をすることをお薦めします。

(1)枝の基部に見えている芽まで切り下げる。
(2)鉢から抜き、底土を落とす。根量が多いか少ないかを見た目で判断。
(3−1)多いとき、付いている土の下半分を丁寧にしごいて落としてから、覗いている
 根を土の付いているところまで切除。
(3−2)少ないと見えたなら、すべての土を根から落とし、根の点検をする。このとき
   傷んだ根が見つかるはずです。また枯れきって黒くなっている根があるかもし
   れません。それらはすべてクラウンの付け根から切除して落とします。
(3−3)少ないが根の傷みは見当たらないというときは、落とした土も点検しておく。
 マメコガネ等の幼虫による根の外からの食害があったかどうかを調べておくの
    です。
(4)上の過程が済んだら、すぐにクラウンから下をメネデール1000倍液に3日間浸
   けておく。
(5)その翌日、今度は別の水に貴女�のぼかし肥料を一握り入れて攪拌し、そのまま、再
   びクラウンから下を浸けておきます。これも3日間。
(6)水から上げて再度根のすべてを短時間でチェックし、赤玉土のみの用土で、これま
   でよりも一回り小さい鉢へ植え直します。
(7)無事に残した芽が動いてくれれば、用土へ少しずつたびたび堆肥を、土表からでよ
  いので根を傷つけないようにしながら混ぜていきます。
(8)一週間後、穴を開けられていなかった方の枝や芽に異常が無く、切り下げて残った
   芽もゆっくりとでも伸びていけば、固形肥料の埋め込み、あるいはぼかし肥料の混
   ぜ込みをして肥料を与えます。
(9)後は土が乾かないようにすることと、(7)の実施日以降はできるだけ多くの日光
   へ当ててやるようにしましょう。

 以上の方法とは別に、穴が開けられ枯れこんできた枝を元から切除し、他には特に何も
しないまま経過を見る方法もあります。しかしそれは残っている元気な枝が複数であれば
であって、一本しか残っていないときには(1)〜(9)のようにした方がよいでしょう。


 お嬢さんが何歳か存じませんが、しっかりしたお答えをなさったようですね。これから、
もしかすると「母の力」でお嬢さんの美意識や命の見方の幅が広くなっていき、やがては
薔薇がなぜ「女王」であるかのほんとうの答えを見つけていかれるようになるかもしれま
せんね。人の成長とは、心から素晴らしいものだと思います。


saki : ツクツクホーシもいつのまにか消えてゆき、今では鈴虫の音が通奏低音、ではなく通奏高音
のように聞こえてまいります。
温暖化とは申しても、虫はあたりまえのように季節がくればめざめるのですね。
夏から秋にかけて、虫の声はあたりまえのようにおもっていますけれど、これがなかったら
どんなにつまらないものになっているでしょう。諸外国の人々の中にはこれらが雑音のように聞こえることも多いとか。われわれ日本人は繊細な耳を持っていて本当に良かったなぁとおもいます。


さっそくのご返事、たいへんありがたく思います。!

>穴から成虫になって出てくるまでいたテッポウムシ
による根の食害が原因です

ズバッと答えていただき、助かりました!
さっそく小さな芽のところまで切り下げました。
(2)以下のことを至急してみます。
メネデールを持っていないので、今日これから買ってきますので。

(7)無事に残した芽が動いてくれれば、用土へ少しずつたびたび堆肥を、土表からでよ
  いので根を傷つけないようにしながら混ぜていきます。

なるほど、土表で慎重にということですね。

(8)一週間後、穴を開けられていなかった方の枝や芽に異常が無く、切り下げて残った
   芽もゆっくりとでも伸びていけば、固形肥料の埋め込み、あるいはぼかし肥料の混
   ぜ込みをして肥料を与えます。

あ、今回枯れ込みがあったのは穴を開けられていなかった方なんです。枝の細い方に影響がまず及んだということでしょうか。
とにかく様子をみながら経過を見守りたいとおもいます。

なかなかダメージはあり、今後も決して楽観はできませんが、 K e i さんに指摘していただき、また、対処法を教えていただいたおかげで少しほっとしました。こういうことは今後のためにもなります。
本当にどうもありがとうございます!

娘はもう20代半ばなのでいい大人なんです。^^;
わたしの影響力はすでにほぼなくなっているかもしれません。
中学時代に基本的な美意識なり価値観が形成されていったとおもいます。
前に手相を観れることを言いましたが、しばらく前わたしの手を観て、
「ここで星のようにあるのがわたし、がんばっているのが見える。」と。
最近観て、私が彼女のことを「親子」というより「隣人」のようにおもっているのが見えました。
お互い友人のようでもあり、理解者のようでもあります。
わたしの手のひらに「娘の星」以外にたくさんの星をみつけると、「この子どもたちは植物なのよ。」とも。笑。

子どもはいつのまにか成長しているものですね。うれしいことです。

以上


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これは娘がハナを描いた絵です。
ちょうど陽がハナの柄のように射してきておもしろいとおもったもの。
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by sakillus | 2010-09-15 09:17 | 栽培 | Trackback | Comments(2)
施肥量や用土構成
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Spirit of Freedom
けっこうピンク色が濃く咲いてきました。

さて、K e iさんともメールはまだつづきます。

   *************************

K e i:今晩は。スムーズにご理解いただけたようで何よりです。

どんな肥料をという点については、どなたであってもそれぞれに経験値を
持っておられることですから、その時々でご自分がこれをこのくらいと判
断したなら実行してみましょう。もちろん複数株をお持ちなので施肥内容
を各個に異なるものにし、それぞれで経過を観察してみるのも一方法です。

かなり実態に近い「おそらく」であると指摘できると思いますが、これま
でのところ貴女の肥培では、用土構成のこともあり、名前の出ている薔薇
たちへ栄養が不足してしまっており、そのために衰弱気味となり、もとも
と敏感な品種ではこういうときいっそう症状が強く顕れるものです。今回、
ネグサレセンチュウが話題の中心になった感がありますが、おそらくそれ
は偶発的なものだったのであり、核心は用土の構成と肥料にあった、その
ように考えるべきではないでしょうか。つまり薔薇の体力が足りない経過
が続いていたと言えることなのです。
実は、いろいろな方の薔薇のブログで画像を拝見したかつての経験から、
まるで世の女性のダイエット指向を薔薇に見るような思いをしてきました
(笑)。過肥になり、一体どの肥料が多すぎたのかわからなくなるよりは
マシであっても、痩せすぎはやはりよくありません。病虫害に勝てなくな
りがちです。薬やサプリメントに頼るのは、薔薇を困らせ、コスト的にも
高くつくだけです。
以上のような意味合いからも、
(1)鉢底へ赤玉土単独あるいは木炭の併用という構成も、改める必要が
   あります。ご存じのように鉢底は常に湿っていて、木炭はその悪化
の改善にいくらかは役立ちますし、善玉微生物の住み家としても貴
重です。しかし赤玉土との組み合わせでは、鉢が小さければ大丈夫
でも、薔薇が育つ程度の大きさであればやはり庭の小石や市販の鉢
底石を敷き、その上に木炭を並べるようにした方がよいと言えます。
(2)手に入る堆肥のピートモスの大半は、海外からの輸入品です。19
   世紀末からヨーロッパで薔薇栽培に用いられてきた、保肥力にほど
   ほどの効果があるものです。ただ貴女の所は自前のコケ類等が手に
入るのではと考えた次第です。古くなった鉢土を庭その他へ戻せば
自然循環にもなりますし。そしてゼオライトとピートモスを組み合
わせたり、あるいは米ぬかの入った状態で二ヶ月ほど経った用土と
ゼオライトを組み合わせてもよいでしょう。もちろんミリオンも用
いるのがベストなのですが。品種を絞って与えてみられたらいかが
ですか?

以上のことの他に、「団粒化」についても今後検討を深めていかれるよう
希望します。これについての詳細なことは地植講座で述べますが、土の団
粒化は一朝一夕には進行してくれません。好ましい微生物による好ましい
働きを続けさせてやることが大切になります。ただ肥培と同じく、団粒化
にも絶対的な方法はありません。しっかりとした検討を繰り返しながらの
試行を重ねることになりましょう。それでも理想の団粒構造へ近づいてい
く様はほんとうに楽しく、少しずつでも薔薇が元気で力強くなっていき、
ますます美しい花を咲かせられるようになるのを見るのは、わたしたちの
本望とするところです。そしてあえてもう一つアドバイスさせてもらうな
ら、量や品質の差異を設けつつであっても、できるだけすべての薔薇の鉢
を同じような用土、同じような手入れをするように統一し、それを継続な
さったらと思います。さして根拠のない違った用土や手入れをするのは、
なお薔薇の生育をわかりにくくするだけです。薔薇は品種や株ごとに、そ
れぞれの個性を持っているのですから。

貴女の薔薇たちへ、まずは環境を整えてよくしてやることが進んだなら、
一鉢ででもわたしが推奨するぼかし肥料を作って施してみてください。お
そらく、その後に動き伸びはじめた新芽の赤みが、これまでとまったく異
なるレベルの輝きを見せてくれるはずです。心躍る色合いであり、それだ
けで気持がすがすがしくなれるような芽となりましょう。貴女ならそこに、
「宇宙の調和」の一端を発見されるかもしれません。遥か彼方の大きな星
の一つから、はるばる銀河系宇宙を旅してやって来た光を浴びて伸び、輝
きを返す芽なのですから。


☆ここでk e iさんが「宇宙の調和」とふれているのは、今回一連のメールのやりとりの中で
k e iさんは「真の美」を「薔薇」に見いだしたこと、それに対しわたしは「真の美」は
「宇宙に秩序があること」と返事したことによると思われます。 (追記:saki)


saki:今回の返答、分析はわたしもいささか衝撃を受けました。
わたしにとってはけっこう根の深いところから来ていることだと自覚した次第です。


>どんな肥料をという点については、どなたであってもそれぞれに経験値を
>持っておられることですから、・・・

経験値はあるとしても、一度壊してみる必要があるかもしれません。地植えの場合は
今のままでもそこそこですが、良い結果を得ているので大丈夫としても、問題は鉢です。

>かなり実態に近い「おそらく」であると指摘できると思いますが、これま
>でのところ貴女の肥培では、用土構成のこともあり、名前の出ている薔薇
>たちへ栄養が不足してしまっており、そのために衰弱気味となり、もとも
>と敏感な品種ではこういうときいっそう症状が強く顕れるものです。今回、
>ネグサレセンチュウが話題の中心になった感がありますが、おそらくそれ
>は偶発的なものだったのであり、核心は用土の構成と肥料にあった、その
>ように考えるべきではないでしょうか。つまり薔薇の体力が足りない経過
>が続いていたと言えることなのです。


このことです。栄養不足による衰弱気味だったというのが、ちょっと・・・混乱してしまいます。
たしかにわたしは、けっして多肥にはしていません。そうすることをむしろ避けてきたといえます。

自分自身の体を保つために、贅沢ではないけれど良質のものを、体によいものをと心がけてきました。
肉は少なめに体を軽くする、それがわたしの健康の元になっています。
それと同じようにバラも育てたいとずっとおもっていました。

既存の栽培書などを読むと(あまり読んでいませんが)、だいたいにおいて多肥なのだなぁと感じてきました。
しかし、一概にそうともいえず、中にはそれだけでいいのかともいえる量のものもあります。
特に鉢などは。
多肥の方がどういうバラを望んでいるか?わたしは同じだろうか?と問うた時に違うだろうと思ったのです。
グルメなバラにはなってほしくなかったのです。自分がそうでないのに。
では、多肥ではなくして、健やかなバラが育てられないだろうか?そこへの挑戦とも言えたとおもいます。
大げさなようですが。
だから微生物への接近であり、現実的な省エネでもあるとともに可能性としての循環(これは地産地消)です。
もちろんK e Iさんもこのことへは賛同してくれているわけでしょう。むしろ推奨していらっしゃいますよね。

そして、K e Iさんからこのたびそれでは栄養が足りないと指摘された。
そこから、自分の頭を切り換えるのに正直言いましてすんなりとはいきません。
石につまづいて簡単に起きられないようなものです。

では、これからどういう展開が必要かと自分に問いましょう。
単純に肥料分の量だけではなく、保肥力に関係するわけですから、前回の保肥力、保水力を高める要素を入れるべきなのでしょう。



>(1)鉢底へ赤玉土単独あるいは木炭の併用という構成も、改める必要が
>  あります。ご存じのように鉢底は常に湿っていて、木炭はその・・・


赤玉中粒でもよくないということですね。


>(2)手に入る堆肥のピートモスの大半は、海外からの輸入品です。19
>  世紀末からヨーロッパで薔薇栽培に用いられてきた、保肥力にほど
>   ほどの効果があるものです。・・・

提案された、庭土を米ぬかでゆっくり発酵させるやり方もおもしろいとおもいました。
庭土は特にバラの株元は団粒化が進んできました。そこからすくってくるのもよいでしょうか。
おそらく私にはその方法がふさわしいかもしれません。



>以上のことの他に、「団粒化」についても今後検討を深めていかれるよう
>希望します。これについての詳細なことは地植講座で述べますが、・・・


団粒化こそがめざすべきところと私も思っております。
場所によりますが、庭土での団粒化は少しずつ進んできました。しかし、鉢での団粒化にはなかなかいたっておりません。
いちじるしく崩れて根詰まり状態にはなっていませんが。

>そしてあえてもう一つアドバイスさせてもらうな
>ら、量や品質の差異を設けつつであっても、できるだけすべての薔薇の鉢
>を同じような用土、同じような手入れをするように統一し、・・・

今でもそれに近いことはしていますが、これからはいっそうそう意識してやってみることにします。
ただ、たとえば鉢の話ですが、肥料好きな(と思える)バラと、あまり必要としていなさそうなバラとで、
肥料の量なども変えなくて良いのでしょうか?

>貴女の薔薇たちへ、まずは環境を整えてよくしてやることが進んだなら、
>一鉢ででもわたしが推奨するぼかし肥料を作って施してみてください。・・・


嫌気性ぼかし(のことですよね?)は今年、けっこうつくりました。実は今日も。
今日と前回はヨーグルトで仕込んでみました。できたぼかし肥料がヨーグルト匂がしたのがおかしかったです。
この春からはこれを施していましたが、
嫌気性ぼかし肥料は有害菌が少ないということなので、これから鉢には(すべて)これでいこうとおもっています。

>まったく異なるレベルの輝き

そうなんですか。そういう感動を味わいたいものです。

今回もたいへん深い返答をしてくださりたいへんありがたく思っております。
本当に。いろいろ試行しながらすこしでも栽培上手になり、バラがいつ何時何を求めているかをわかるようになることが、
K e iさんへの返礼となるのでしょう。

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地植えのバラはいいなぁ・・・たくましくて。


   ************************

施肥量や用土構成、核心に近づいてきた感があります。
この辺りの難しさをあらためて認識させられた次第です。

たいへん長いメールのやりとりですが、いましばらく続きます。
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by sakillus | 2010-09-11 23:57 | 栽培 | Trackback | Comments(2)
ネグサレセンチュウ!
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昨日は本当に久しぶりに雨が降り、草木たちも潤い、ほっとした様が伺えます。
ほっとしたのは皆同じですね。
わたしもこの夏は地植えのものにも水やりをずいぶんしていました。
でなければしっかりと活着していないものや、強い光に耐えられないものは
枯れてしまったでしょう。
手をかけなくても残ったものだけでよいという考えもあるでしょうが、
わたしはそうはできません。草木がいただいたいのちを手をかけて救えるのなら
かけるのが栽培者として、う〜ん、なんといえばいいのかな?
とにかく見過ごすことはできません。
かといってあんまり手をかけなければ生き延びられない植物というのも、
環境に合ってないということなのでしょうから、考えものですね。

   *********************
前回のK e iさんとのメールの続きです。

saki:回答、どうもありがとうございます。
今回のネグサレセンチュウの可能性ありとのこと、ご教示いただき目から鱗と申しましょうか、
そうだったのかと膝をたたく思いです。

用土につきましては、カフェとグレイ・パールでは若干違うかもしれませんが、
基本的な用土は赤玉の小粒、中粒で、それで全体の、、
そうですねぇ、だいたいが目分量でやっていますので、はっきりとこうだとは言えないのですが、7割ぐらいでしょうか。
それに籾殻くんたん、パーライト、ゼオライトはあったかもしれないしなかったかもしれません。
グレイ・パールには入れて、カフェにはないのはバーク堆肥、桐生土は少し入れたかもしれません。
○井肥料のボカシコンブというのも少し入れたかもしれません。
バーク堆肥は質は悪くないと思います。

これに加えていったのが発酵肥料とか生ゴミ堆肥、嫌気性ぼかし肥料です。

肥料などは量はそれほどではありません。年間でも片手3杯からせいぜい4杯ぐらいです。

これらはすべての鉢で同じようにやっているので、つまりは丈夫なバラは問題ないけれど、
繊細さをもつバラに対して問題があったということなのでしょう。
そこで、なにが問題であり、また、どうすればそれが防げたかだとおもうんです。

わたしはあまり活力剤や木酢液を撒いていません。
現在「○グリチンキ35」というのを持っていますが、それほどは使っていません。
買ったのが去年なのですが、使ったのはせいぜい7,8回です。

今後の対策としては鉢には生ゴミ堆肥は入れないということと、ネグサレセンチュウに対し
なにかをするということでしょうか?

最低気温についての説明もどうもありがとうございます。

>今の時期には平地とほ平ぼ変わらない環境と考えられます。

それは言えると思います。また、最低気温には関係なくとも、不快さにおいては格段有利です。

三枚目の写真の「穴」、
そうでしたか!さっそく「ねりけし」という消しゴムのやわらかいものでふさいでおきました。

K e i:用土についてのお知らせ、ありがとうございました。
通常、鉢植えでは外から持ちこまない限り、ネグサレセンチュウが用土へ
侵入してくることは考えられません。今回の用土組成のどれもが新鮮なも
のや発酵済みの堆肥等であるなら、ネグサレセンチュウの可能性は消えま
す。しかし二つの経路が考えられます。
(1)庭土の上に鉢を直置きして、土と鉢底との間に何もなかった。
(2)生ゴミ堆肥が不十分な発酵をしていた。

どちらか思い当たることがありますか?
(1) への対処は、レンガか角材、庭から得られた石等で底を土から5cm
以上持ち上げておく。
(2) への対処は、発酵が済んだと判断した生ゴミ堆肥を、密封した袋の中で
太陽光による滅菌をし、それから完全乾燥させておく。乳酸菌も死にますが、
後から追加してやりましょう。

また、今回の構成内容ですと、排水はたいへんよくても、保水ならびに保肥力
が低すぎると思います。ゼオライトが入っていてもです。
改善策としては、
A.ゼオライトとミリオンを合わせて両手山盛りの量で土へ混合する。
B.a.ピートモス
  b.苔あるいはシダを採取して完全乾燥させたもの
  c.ぼかしづくりとは別に米ぬかを用意し、庭土と混ぜて開封容器の中で
自然発酵させたもの(できあがるまで虫が入らぬように細かなネット等
で容器全体を覆っておきます)
 三つの内のいずれかを赤玉土の二割ほどの量で混合します。
ABどちらかの方法が有力です。そして、
(1) 週に一度、最低一か月間は米のとぎ汁を注いで善玉微生物の餌にする。
(2) バーク等の堆肥類で鉢土の表面をマルチしておく。

……以上のことをできるだけ多くの鉢へ施し、上記以外の組成はメールにお書
きのものでかまいませんから入れてみてはと提案します。
 そして施肥してから観察してみてください。肥効が現われた途端に、芽がい
くつか動くはずです。もちろん水やりはひどくだぶつかない程度に行いましょ
う。
 また、ネグサレセンチュウが疑われるバラについては、鉢植講座で述べてい
る対処法を実践してみてください。コーヒー滓以外のどれかをしばらく継続し
てみるといいですよ。それから10月になれば植え替え可能ですから、土を落
とした根を観察し、匂いも嗅いでみましょう。臭くなければセンチュウ害では
ありません。肥効が十分でなかったことによる薔薇の衰弱です。そのときまで
に枯死を免れているようなら、植え替え時の鉢底へ木炭を適量敷いておきます。
(貴女は鉢底をどのようにしていますか?)


saki:カフェについてはたしかに(1)はありました。鉢を移動してから直置きしていました。
それは5月末ぐらいからだっとろうとおもいます。
グレイ・パールはいつもかどうかは自信ありませんが、だいたいにおいてはレンガの上だったとおもいます。
(2)の可能性はあったかとおもいます。
また、(2)の可能性は、カフェにおいても否めません。
いずれにしても生ゴミ堆肥をいれたのは元肥だけで、量も少量なのですが、こういうことは量にかかわらず
ネグサレセンチュウが入る可能性があるのでしょうね。


うちの場合は2/3はレンガなどの上に置いているのですが、直置きしている鉢もあるので、
今日はすべての鉢を改善しました。

では、生ゴミ堆肥を入れる時はそうします。
でも、嫌気性ぼかし肥料の方が安心ですかね。

>また、今回の構成内容ですと、排水はたいへんよくても、保水ならびに保肥力
>が低すぎると思います。ゼオライトが入っていてもです。

なるほど、たしかに水はけはよいです。保水、保肥力がだめだったんですね。
そっちにはほとんど目配りがありませんでした。どうやったらよいかもわかりませんでした。
団粒化することで計られるかなとおもっていました。


>改善策としては、・・・


ゼオライトとミリオンは両方混ぜる必要があるのでしょうか?
ミリオンは高いのが難点ですね・・・
たとえば、ゼオライトとB-cの組み合わせということではだめなのでしょうか?
あるいは、ゼオライトとピートモスなど。そういえば苔は今年の暑さであまり見かけませんね。
ある時にはあるのですが・・・

>(1) 週に一度、最低一か月間は米のとぎ汁を注いで善玉微生物の餌にする。
>(2) バーク等の堆肥類で鉢土の表面をマルチしておく。

>……以上のことをできるだけ多くの鉢へ施し、上記以外の組成はメールにお書
>きのものでかまいませんから入れてみてはと提案します。

やってみます。バーク堆肥のマルチはときどきしていました。


> また、ネグサレセンチュウが疑われるバラについては、鉢植講座で述べてい
>る対処法を実践してみてください。コーヒー滓以外のどれかをしばらく継続し
>てみるといいですよ。

いずれかの方法を検討、実践してみたいとおもいます。

その後のこともアドバイスをどうもありがとうございます。
>肥効が十分でなかったことによる薔薇の衰弱
これもあるんですね。
今まで理由がわからず枯れてしまったバラは、ネグサレセンチュウが多かったのではと思います。
そのことがわかっただけでも大進歩です。ありがとうございます!

鉢底は時によって違いがあるのですが、赤玉中粒を数センチ敷く、とか、赤玉中粒+木炭などです。


    *********************

ネコブセンチュウは肉眼で確認できないほど小さなもので、今まであまり意識したことがありませんでした。そういうところがバラ栽培、まだまだの由。

メールはまだつづきます。
この後、わたしにとってはちょっと衝撃的な分析が出てまいります。
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by sakillus | 2010-09-09 19:53 | 栽培 | Trackback | Comments(2)
繊細なバラはなぜ弱まるか?
これはあくまでも我が家のバラ、それも鉢のバラについてです。

春の一番花をたいへん美しく咲いたカフェがその後枯れてしまいました。
また、枯れてはいないものの、調子の出ないグレイ・パールがあります。

微妙な色のバラは、もちろんすべてではないわけですが、繊細な傾向をもつのではとおもいます。

そこで、何度か困った時にお世話になっている、ROSE-SANCTUARYのK e iさんに
今回もご意見と対策を伺いました。

そのやりとりのメールを紹介いたします。

************************************

saki:バラも丈夫で育てやすいものから、繊細であまり丈夫ではないものまであるとおもうのですが、
K e iさんは、鉢の場合、丈夫でないバラに対して、用土や施肥などで特に実施されていることがおありでしょうか?
と、こういう質問をしますには苦い経験があってのことなのですが・・・
嫌気性ぼかし肥料も、わたしは山野草の育苗にも使っていて、特に問題がないので、ぼかし自体の質が悪いわけではないとおもうのですが、鉢バラで生育がおかしいなとおもう鉢の用土をすこしほじくってみると、
ミミズが数匹いて、これが小さいのでフトミミズなのか、シマミミズなのかよくわからないんです。
同じようにぼかし肥料を施しても、ほとんどの鉢バラは大丈夫なのに対して、一部の気むずかしいバラはミミズがいて、用土も少しじとっとしている感じです。
弱っているバラは根からなにか(有害な虫をおびき寄せる)を出すのでしょうか?

一番花のあと、そういった鉢がふたつあり、ひとつはみるみるうちにキャンカーと思われる症状で
枯れてしまいました。もうひとつは、用土を「赤玉と少なめのバーク堆肥とくんたん」
ぐらいのに植え替えました。これはゆるやかに持ち直しているようです。


K e i(敬称略):……確かに観察は入念に行い、記憶している限りの年数を遡りつつ処置処方はしています。しかし事態が思いがけない方へ進んでからの対策は、実は期待するとおりの効果を上げることは少な
くて、やはり先回りしての処方が最大の効果を生むものです。
しかも貴女もよくご存じのように、日照や風通し、保水排水、あるいは耐病虫害性の増進にこそ、薔薇を弱らせてしまわないために最も重要なことがこめられています。
毎日、一瞬でなく、腰を据えて観察をしておられますか?
今回のメール文からわたしなりに感じたのは、上に挙げた基本的なところが、貴女の薔薇においてどうなのだろうかということです。
具体的な品種名を挙げ、できるだけ詳しい情報を知らせていただければ、何か適切なアドバイスができるかもしれません。

具体的なこととして一点、そちらでの現在の最低気温の時間帯はどのくらいありますか? 
おおよそでよいので、もしわかれば教えてください。標高があるから平地のように短くな
いでしょう。

>ミミズもいて用土もじとっとしている
 ……ネットで各種のサイトを拝見していると、ミミズに対する誤解がかなりあるようですね。
いろいろとミミズのせいにしてありますが、はっきりとした根拠がない方が多い。
じとっとしていることとミミズとの関連は、用土の排水がきわめて悪く、そのためにミミズ糞が長期にわたって腐敗するのでない限り、土を悪化させることにはありません。通気性がよければ糞が腐敗することは100%ありません。
逆であれば彼らが生きていかれない。
ミミズも蛇も嫌いだ、という多くの人の生理的な嫌悪感も理解できます。
しかし土の科学、薔薇の生育とは何の関係もないことです。

ともかく、用土の質に問題があれば手を打たねばなりません。
その場合、一部を新鮮な赤玉土へ変えてから、経過を観察してみるとよいですよ。
薔薇が植わった状態のまま変えるのでかまいません。
それに、薔薇の根が何か有害な生物を呼ぶようなことがあるということも否定しておきます。
呼ぶのではなく、有害な生物、たとえばセンチュウや土壌病原菌の側が、
そこに根があると知ってやって来るのです。
そのとき有益な生物たちが根を守っていてくれるのが普通の状態です。
それを壊すのはしばしば人間です。今回、他に思い当たる貴女の手入れがないのなら、
悲観的になることもないでしょう。
「キャンカーと思われる症状で枯れた」薔薇についても、今度またそのようなことが起きたら、
画像を送ってください。
メール文だけでは正確なところをわかりづらいのです。そして「ゆるやかに持ち直しているよう」に思われる方も、またよかったら経過を知らせてください。


saki:そうでしたか・・・事後の処置はなかなか効果をあげにくく、そうならないための心がけが大事ということですね。

基本的な要素ですが、環境としてはほとんど問題はないとおもうのです。
保水や排水にしてもそうおもいあたるほどのことはありません。
耐病虫害性の増進、そこはどうだったのか?むずかしいところです。
毎日の腰を据えた観察というのは、たしかに一番花のあとは、わたしの新たな仕事の関係で、
日々、早朝からフル稼働しなければならない状態の中で、これまでよりもバラにかけられる時間が減っていたのは否めません。それはもうどうしようもなかったです。
バラへの観察はですから、様子の変化がないか?、株元は大丈夫か?ということに重点をおいて見回っていました。
テッポウムシを見逃すようなことはしていませんでしたが、一つ一つの株にしっかりと相対してというと、それはできなかったというのが正直なところです。
でも、新たな仕事ももう少しで第一段階を終えるでしょう。そうすればまた少なくともこの間よりは落ち着いて向き合えるとおもいます。
剪定の時期にもあたるこの頃、今日はやっとしっかり向き合えることができ、お互いよかったなぁとおもいました。

そして、二つのバラですが、枯れてしまったバラはフロリバンダのカフェです。(K e i さんなら気むずかしくはないと言いそうな気もしますが・・・^^;)
購入は2年前の5月、新苗です。鉢栽培をしていました。
今シーズンの初めごろは枝が2本でした。開花前に1本べーサルシュートが出ました。
それまでの2本の枝からは、あまり多くない数で花が咲き、
新たなシュートは40センチぐらいの高さになり、その先で房状に10輪ぐらい蕾がつき、2〜3輪は摘蕾し、あとはとても綺麗な花を咲かせていました。
カフェは新たなシュートが出ると古い枝が枯れるということがよくあり、今回も古い枝のうち1本は枯れました。
それはまだよいとしても、花後、なんだかあやしい雰囲気になり、みるみる間に株元から黒くなり枯れていきました。
2本同時ではなく多少の時間差はありましたが、あれよあれよという間だったとおもいます。

新しいシュートの花が咲く前に鉢の位置を変えました。より日当たりの良いところになのですが。

もうひとつはグレイパール(HT)です。購入はたぶん3年前の春、新苗です。
これも鉢ですが、今年は花数も少なく、生育もいまひとつでした。去年もあまりぱっとしなかったです。
カフェのことがあったし、生育が良くはなかったこともあり、用土を少しほじくってみたところ、
前のメールで書いたように小さなミミズ数匹がいて、用土がちょっとめたっとした感じでした。
それでこれは無事なうちになんとかせねばとおもい、用土替えしたわけです。鉢は一回り小さな物にしました。
現在の写真です。

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たよりない 感じですね。
2枚目の写真でおわかりになるでしょうか。手前の枝元に穴があるんです。
肥料っ気のない用土なので、葉色も薄いですね。そろそろぼかし肥料でも入れてみようかどうか思案中です。

夕べ、計ることができたのは、夜中の12:30で25度、朝はすこし寝坊をしてしまい、5:40で23度、(太陽は昇り始めていました)
6:00では24度です。
推測でしかありませんが、夜中の3時ぐらいには21〜22度ぐらいでしょうか?太陽の昇るまではそのぐらいの温度がつづいていたのではとおもいます。
こういうことがどういう関係に結びつくのか?興味があります。



K e i :カフェとグレイ・パールについて、今回のご説明から少し様子が見えてきました。
しかし「どのような用土に植えたのか」についてもご説明いただかないと、この
薔薇たちの弱っている核心が突き止められません。いつでもいいので、お知らせください。

今回の「シュートが出ると既存の枝が枯れる」および「株元からみるみるうちに
枯れていった」、そして「用土がめたっとしていた」という三つのことから、セ
ンチュウ害、それもネグサレセンチュウの可能性があると思えます。そのことと
鉢へ用いた土とが大いに関係ありそうです。ミミズがいたというのも、彼らにと
ってはセンチュウの卵もエサとなるので、うなずけるところです。
最低気温については、その数字があいまいなのでまだはっきりしたことは申し上
げられませんが、挙げておられる数字から言えるのは日中との温度差がもたらし
ている影響が、最低気温の連続時間帯もさほど長くはないことからもこれらの薔
薇を苦しめている原因を増幅していないだろう、ということです。温度のあれこ
れの数字が平地と違っていても、貴女の所が今の時期には平地とほぼ変わらない
環境と考えられます。
欧米や日本の東北の内陸部、山間部では、この最低気温の数字そのものとその連
続する長さが、春であろうが夏であろうが薔薇の生育に大きな影響を与えている
ことがわかっています。そして平穏な推移であるはずの平地や暖地全体において
も、めったに遭うはずのない気温の推移によって温度差ショックを起こすことが
あります。ただ、葉にのみ異常が見えている間は、影響は軽微に済んでいます。

三枚目の写真の「穴」は、カミキリの成虫が出た穴でしょう。それ以外にあのよ
うな穴は開きませんし、綺麗な円形であることからもわかります。早急に粘土か
何かで塞いでおいた方がいいですよ。ガムでもいい。


つづく

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オミナエシはカンカンの日照りでも元気です。
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by sakillus | 2010-09-07 15:32 | 栽培 | Trackback | Comments(4)
ムシカリのゆくえ〜かすかな可能性
日に日に可能性のない枝が増えることに驚きと悲しみを胸にしつつ、
しかし、これは夢の中で起こっていることではないので、できる対策をしてみた。

とにかくこの夏は雨が降らないので庭土も渇く。
すっかり根は地に足を下ろし張っていたとしても、水が足りなかったという単純な理由で枯らすことがないよう気をつけた。
ちょうど今年の春から常緑の山紫陽花を近くに植えていて、それは水切れするやいなやしぼむので、それがしぼむのを合図に水をやった。
そして、株もともあやしかったので少し周りを掘って炭を入れた。
(活力剤はあったのに忘れていた。)

ところで、わたしはこのような弱ったものに対してさわって様子を伺ったり、祈ったりするのだが、このムシカリはそれが気のせいにすぎないとしても、大丈夫だと言っているように思えた。

以前、やはり北側に植えたタムシバについても、予想外の強光で急激に衰えたときもそうしたが、
その時はか細い声でなんとかなると若い女性のような声を聞いた。
そのタムシバはかなり短く伐った後芽を出し、今では数本が高さ80センチになるまでになった。


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タムシバはムシカリ以上に(低地では)むずかしい木だ。
それを半ば賭のような気持ちであっても植えたかったのだ。


    **********************

ムシカリの、大丈夫という答え(感触)をどうやって信じたらよいのかわからなかった。
それほどもうすっかり枝がなくなってしまったのだから・・・

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ムシカリ、現在


そうこうしていっこうに衰えることのない夏の日射しを恨めしげに見つつ、
最悪の事態へ対処できるよう気持ちを準備させた。
そうなることが運命ならばと。

一度葉を落としたタムシバに新芽がふいたのは9月だった。
だから、わたしは9月に期待していた。
そして、それに気づいたのはやはり数日前のこと。



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このぽちっとした突起!、以前はなかったとおもう。

これはかすかな可能性だとおもう。
いや、わからない。
樹皮を破って芽が吹くことを祈るしかないのだ。



タムシバについて

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by sakillus | 2010-09-05 00:49 | 植物 | Trackback | Comments(12)
ムシカリのゆくえ
庭で植物を育てていると、癒される、驚きを感じるなど楽しいことが多いのだが、
そればかりではなく悲しいこともしばしば起こる。
それでも過去に起きた悲しいことは時とともに薄れ、なんでもないことのように思えることも少なくはない。

今年の日射はいつになく強く、まるで太陽光を遮るべきものがなにもなくて地球にとどいているかのようだ。
なにもかもを容赦なく照らしている。

我が家の北側は思いのほか陽が当たり特に朝は東から、時には夕方西から陽が
よく射している。それは季節によって異なるのだが、夏はそれが顕著だった。
ムシカリを植えてもうじき3年、この春もすばらしくきれいな花がたくさん咲いてくれた。

異変に気づいたのは7月に入ってからだ。
夜暗闇で、しかし、室内の灯りを通して見る葉がやけに下を向いている。
それは夜だから?…いや、そうではなくて、事態は驚くべき早さで(と、感じたのだが)葉が枯れていった。
私は焦り苦しみ、それを止められない自分が悲しかった。
なにしろ深山に生えるムシカリゆえ、例年の暑さと日射であれば耐えられたものを
今年のはいかにもきつかったのだろう。

枯れた葉や枝を無惨なまま残しておくことはどうにも耐えられず、完全に可能性のないところを切っていった。

庭師さんにも電話で相談し彼の考えを聞いた。
いくつかの理由は考えられるが、今年の暑さや、もしかすると更新したがっていたのかもしれないし・・・根の問題ではないのではと言っていた。
でも、簡単には枯れないとおもいますよ、とも。
簡単には枯れないという言葉をほっとしながらも完全に安堵したわけではなかった。
でも、もし枯れたら?
  「しょうがないよね。」
  「しょうがない。」
  「しょうがない。」
  「しょうがない。」
しょうがない、という言葉をなんど口にし、心の中でおもっただろうか。
それはあきらめとともに悔しさの結語だった。
なぜなら、わたしがこの庭で一番枯らしたくなかったのが、このムシカリだったから。
それはまちがいなく言えた。

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      つづく
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by sakillus | 2010-09-02 23:28 | 植物 | Trackback | Comments(6)