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ROSASOLIS

<   2012年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧
記憶 1
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   記憶はときおりツリバナの実のようにぶらさがっている


自分の頭がしっかりしているうちは憶えているだろうけれど、
耄碌したら忘れてしまうだろうから書いておこうと思った。


わたしはかつて大学時代演劇の団体に所属していた。
そこはサークルではなく学生劇団で、基本的にそこの大学生以外の人も入ることが可能だった。
学生劇団としての歴史は古くアンダーグラウンド的匂いの漂う稽古場とボックスはかつて先輩たちが
学生運動のどさくさにまぎれて占拠した教室をそのまま使用していた。

唐十郎、不破万作、あがた森魚、常田富士男、先日ちょっと書いた落合恵子も先人たちだった。
明治大学 実験劇場 という。

私は学業そっちのけで芝居のために大学生活を送っているようなものだった。

2年の時に早稲田大学からやってきたUさんは入団するや、人々の心をつかみ、
物事を客観化して批評的に観るということを訴えていた。演劇でもそれをやるのだと。

ブレヒトや菅 孝行の「解体する演劇」をテキストに、「同化」ではなく「異化」を
というアプローチはとても難しかったがトライしてみる価値のあるものに思えた。

役者というのは与えられた役に「なりきる」というのが一般的には用いられる方法だが、
そうではなく、役を「相対化し、役を活かし、自分を活かす」という方法は、感情移入を敬遠させた。

しかし、それは実際やるとなるとわけがわからなくなってしまいがちだった。
それをやるには、人間としての成熟が足りなかったのだと思う。
それでも、それまで自分のちいさな世界に住んでいたわたしに「物事を客観的に見る」
視点は無駄ではなかったし、自分が何を考えているか、わたしと自我、わたしと他者との闘いはある意味若かったわたしには避けて通れなかったのだろうと思う。

大学は3年で中退するものの、実験劇場にはそのまま在籍していたがそのうちやめる。
学生時代に観たある劇団はわたしたちにとってある意味伝説的な存在で、
その劇団が空中分解した後、そこのリーダー格だった人と知己を得て、
何人かで旗揚げする。

稽古場は現在私が住む市内にあった。

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   記憶はときおり この丹後サラシナショウマのようにぱっと開く


わたしはこどもの出産を契機にその劇団もやめたのだが、
娘が4ヶ月の頃、その稽古場に連れて行ったことがある。
県道からけもの道のような細い道を降りていく。
かつて発電所の施設として使われていたものだった。

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   記憶はときに 薄暗がりの中のシロシキブのようにぼうっと浮かび上がる


都内からこっちに引っ越してしばらくしてから、
娘といっしょにそのかつての稽古場に行ってみようということになった。

けもの道のような道をくだり油断のならない橋をわたり目的地に近づいた頃娘は言う。

  「わたしここ来たの憶えているよ。白い壁の建物があってね、
   中には荒くれたような男の人が数人いて。」


娘は、赤ちゃんといっていいごく幼い頃の記憶を断片的に憶えている子だった。



Tracy Chapman - Bang Bang Bang
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by sakillus | 2012-09-28 01:38 | 人物 | Trackback | Comments(6)
禁原発のススメ
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ジュウニヒトエ、シロシキブ(ただいまマイブーム)、シダ、オトギリソウ
白い花や実が新鮮♪


   *********************

禁原発という言葉は衆議院議員平智之さんが作った言葉です。


平智之さんは2009年に衆議院議員に初当選しました。(京都1区)
民主党に所属していましたが、今年6月に離党し、今は「平安党」という党をたちあげています。
我が国ではでは5人以上国会議員を有していないと政党としては認められないため、
現在は「減税日本」と一緒に会派を組み「減税日本・平安」としています。

禁原発とはなにか?脱原発とどう違うのかというと、脱原発が期間はどうであれ段階的に廃炉にしてゆくのに対し、禁原発は即時廃炉なのです。

平さんは京大工学部で高温の金属やセラミックの強度を学んでいました。
当時世にはあまり出ることはありませんでしたが、熱工学、流体力学的に原発は危ないと発言している学者はたくさんいたそうで、平さんはそれら先生方から薫陶を受け最初から反原発だったと言います。

平さんは原発が技術的にも不可能だとしていて、なぜ無理なのかというと、
「核燃料は放っておくと2700度まで上がるが、それを閉じ込めている鉄は1000度で溶融するから」
と、とてもあたりまえの説得力のある説明をしています。
燃料が高温にならないよう水冷しているわけですが、この方法がいかに脆弱なものであるかはすでに周知のものでしょう。

それとなるほどと思ったのは、
「原発が絶対にうまくいかない理由として、近代工学は車にしろ飛行機にしろ鉄道にしろ、幾多の失敗を経てここまで成功してきた。が、今この地球上にある原発400基という数は工学的には黎明以前である。
何千、何万なら可能かもしれないが、Try&Errorがあまりにも足りない。足りないのだがそう多く建てられないし、失敗するわけにはいかない代物である。軽水炉はもちろん、高速増殖炉においてはなおさらのこと。だから永遠に不可能」

というものです。

それから平さんは、即時廃炉にする時の廃炉資金や、代替エネルギーをどうするのか、原発にたずさわっている人々への保証をどうするのかも検討していて、
廃炉や保証にかかる費用は2兆円あれば充分足りる。その費用も実は電力会社が我々から前もって徴収しているそうなのです。その額は5兆円ありまったくもって充分なのだそうです。

そして、それに替わるエネルギーは地熱発電(高温岩帯発電)が有効としています。
地下1000mまで掘ると有害な気体も出ず、1基作るの費用も数億円と計算しています。
それは日本中どこでも可能なのです。
当面は火力、水力を使うとしても、太陽、風力というスマートグリッドができるまでは不安定な自然エネルギーと地熱を併用する、この日本にある地学的有利な技術でもってまかなえる、地熱の技術はすでに確立されていると言っています。

古代エジプト(だったかな?)の王は死後棺にメデューサを入れることがあるといいます。
メデューサはコントロールできない強者であり魔物です。
原発はまさにメデューサ、魔物であり、それを一部の人間たちは手中にし味方にしたいと画策しています。
しかしそれは不可能なことなのであり、やってはいけないことなのです。

たとえばこの人たち
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臆面もなく・・・・・最低




わたしは、3、11以前ならばどの党を応援するとか誰を応援するというようなことは積極的に言いませんでしたし、それほど強く思う党もなく、人材もいませんでした。
しかし今は落とすべき人は落としたい、当選させたい人は当選させたいと思い、今後も発言することがあるかもしれません。

悪というのは残念ながらはびこるもので、政治は私たちの生活に密着するもの、ものいえぬ地球のことを鑑みるうえでも今はなりふりかまわず行動したり発言することが必要な時と考えています。

この平智之議員は知性と品性を珍しく兼ね備えた方で、わたしとしては初めて惚れ込んだ議員でした。
議員経験こそ多くはないもののその志の深さと行動力、洞察力は稀に見るものです。

官僚と対峙するとき、恐ろしいまでの圧力を感じるといいます。そこで多くの議員は揺らいだりぶれたり志をすっかりなくしてしまうのでしょう。
議員とてもひとりの人間、支えなしにはやってゆけません。
今は国民がこれぞという議員に後押しをするときでしょう。

2012/09/09 安冨歩×平智之対談『魂の関が原・禁原発のススメ』
        ☆期間をすぎるとIWJ会員限定記事になってしまいますので、
        興味ある方はお早めにご覧ください。かなり長いです。
        対談している安冨歩先生も型破りな東大の先生でおもしろい。

毎日JP 「禁」原発:「電力は足りた。即時廃炉を」−−平智之衆院議員インタビュー

ほかにIWJ会員限定になってしまいましたが、会員の方でしたらアーカイブ6/20日のインタビューもおすすめです。
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by sakillus | 2012-09-25 21:23 | 世界、社会 | Trackback | Comments(4)
発秋の夜に虫の音
夜はあたりまえのようにずっと鳴いているので忘れてしまうのだが、
通奏低音のように、、(いや通奏高温?)響いているスズムシの音がやさしい。

若い頃だったらこのようなところに住むのは寂しいのではないか?とおもい、
いや実際そう尋ねたこともあったのだが、
今ではちっとも寂しくないのだった。

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ススキにも線香花火のような穂が出て秋になる


庭で猫ぐらいの高さになるよう背を低くしてじぃっと眺めていることがある。
自分が小動物になったように、あるいは草になったように感じる。
呼吸も静かに、草木といっそう近いものになる。
気配を感じる。


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あまり太くない倒木を拾ってきてクレマチスの支柱にしていたものが朽ちてきて
ぼきっと折れていたので撤去して、
替わりに斑入りコデマリを移植したの図

朽ちるっていいなぁ・・・
簡単に朽ちるのは困るけれど、いつまでも残るものはいやだなぁ

葉焼けしたクサソテツにも新たな葉が展開してきた。

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斑入りコデマリの葉はなかなかいい模様

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Ombrée Parfaite
来春がたのしみ!


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これはなんでせう?

フリスビーではありません。
プーアル茶です。

ネットのプーアルカフェというところで注文して
中国から直送してもらいました。
茶葉がぎゅっとかたまっています。

日本で普通に売っているものとくらべコクがあって豊かな味がします。
薬のようでもあり、何度も出せるので経済的。
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by sakillus | 2012-09-20 23:23 | 自然物 | Trackback | Comments(4)
村田光平さんを追って
「芸術家は想像力が命。芸術家であれば当然、今回の福島事故とは何か、事故後の世界はどうなるかに想像力を働かせるはずだ。いま原発問題と向き合わなければ、真の芸術家とは言えない。」
                                  落合恵子


なるほど、これはしかし芸術家でなくても言えることであります。
わたしたちはこれから原発なき世界を想像し、同時に、原発をすみやかに永遠に眠らせるべく方法を探り実践しなければならないのであります。

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  カイナンサラサドウダン、ミズヒキ



元駐スイス大使であった村田光平さんの「参院予算委員会に2012年3月23日 公述人として発言した」内容に感銘を受けて以来、しばしば村田さんの動向をうかがっていました。

で、つい先日2012年8月31日に行われた「福島原発4号機の核燃料問題を考える議員と市民の院内集会」(youtubeあり)に参加していることを知りました。

その院内集会では、第一部がアーニー・ガンダーセンさんの講演、村田光平さんの特別スピーチがあり、第二部では講演に対する後質疑応答がありました。
それから、東電や経産省・資源エネルギー庁の課長らの発表、その後彼らに対する質疑応答がありました。

そこでたいへんなことがわかりました。
東電も資源エネ庁の課長も4号機にたいする危機意識が全く欠如していて、
プールの水がなくなり燃料棒が燃えることを想定していないばかりか、
燃えた時にどうすればよいか、どうしてはいけないかを知らなかったのです。

これはとても大切なことですので、長くなりますが村田光平さんの報告を全文載せます。

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去る8月31日、「福島原発4号機の核燃料問題を考える議員と市民の院内集会」が衆議院第一議員会館で行われました。私も特別スピーカーとして出席しましたが、この集会で驚くべきことが判明しましたので、急ぎご報告したいと思います。

一言で言うと、ここで明らかになったのは、呆れ果てるしかない原発事故処理体制の実態です。事態は放置できないレベルに達しており、世界的な一大事になりつつあります。少なくとも、今の事故処理体制の信じがたい杜撰さが、国内外から根本的に厳しく問われることは必至です。

こういうと、多くの人は「福島第一原発の事故処理は一段落したんじゃないのか?」といぶかしく思うかもしれません。しかし、実態はまったく違います。一段落どころか、これまでの量をはるかに上回る放射性物質による汚染が、明日にでも起こる可能性があるのです。まずはこのことから説明しましょう。


○「福島4号機」の崩壊が招くメルトダウンと世界の破局

今、世界を脅かしている大問題があります。それは福島第一原発の「4号機問題」です。4号機には使用済み核燃料プールがあり、そこに残っている1535本の核燃料棒がさらなる惨事を引き起こす可能性があるのです。

昨年3月11日の東日本大震災で福島第一原発が大事故を起こしたのは周知の通りですが、4号機の建屋は、このときの水素爆発で大変傷んでいます。しかも地盤に不等沈下があって、倒壊する危険もあります。

現在、4号機のプールにある1535本の核燃料棒はかろうじて冷却されていますが、もし4号機が倒壊すれば、冷やす術はありません。そうなると、最悪の事態---核燃料棒が溶け、メルトダウンが起き、膨大な放射性物質が撒き散らされるという、いまだ人類が経験したことがない悲劇が起こります。

そうなれば、これまで放出された分の数倍、数十倍の放射性物質が拡散し、福島第一原発の一帯には誰も近寄ることができなくなります。すべての人員が原発から撤退しなければならなくなるのは言うまでもありません。その結果、4号機のみならず、1号機から6号機までの事故後処置も難しくなり、全機がメルトダウンを起こす可能性もあります。

今、4号機も含めて、福島第一原発に残されている核燃料棒の総数は1万4225本にのぼります。米国の核科学者ロバート・アルバレス氏によれば、チェルノブイリの85倍のセシウム137が福島第一原発に存在するそうです。4号機に限っても、セシウム137の量はチェルノブイリの10倍になるのだとか。

したがって4号機の崩壊は、日本のみならず、世界的な広範囲の汚染を招くでしょう。「究極の破局に繋がることは確実」と多くの科学者は見ています。

政府と東電は「4号機は震度6強の地震に耐えられる」としていますが、逆に見ると、この震度を超える地震が発生したらきわめて危険ということです。しかも、傷んでいる建屋が本当に震度6強までの地震に耐えられるかについては、何の保証もありません。

今年3月、私は参議院予算委員会の公聴会に公述人として出席し、この4号機問題には世界の安全保障問題として最大限の対応が必要であることを訴えました。8月24日から3日間、広島市で開催された核戦争防止世界大会でも、世界に向けて4号機危機への注意を喚起するスピーチを行いました。

私たちの訴えは各国で少しずつ聞き入れられていき、今や4号機問題は世界の安全保障上、最も重大な関心事になっているのです。


○「水では消火できない」ことを知らなかった国と東電

冒頭に述べた「福島原発4号機の核燃料問題を考える議員と市民の院内集会」は、このような背景で開催されるに至りました。13人の国会議員が呼びかけ人となり、脱原発政策実現全国ネットワークの主催で行われました。

第1部では、アメリカの原子力技術者アーニー・ガンダーセンさんが講演を行い、私は特別スピーカーとしてコメントを述べました。第2部では、経産省から資源エネルギー庁の課長と、東電から課長クラス7名が出席し、彼らに対するヒヤリングが行われました。

あらかじめ、東電に対しては、飛散防止剤の影響や鉄筋の腐食、燃料棒取り出しの計画などについて、質問書を提出してありました。また原子力安全・保安院(資源エネルギー庁の特別機関)に対しては、企業任せの事故処理を改めて国が前面に出て迅速に対応する必要があることや、国際技術協力チームが必要であることなどにつき、やはり質問書を提出していました。

第1部でガンダーセンさんは、以下のような重要な指摘をしました。これが後に、処理体制の驚くべき実態が明らかになることにつながります。

1.4号機の燃料プールの水が地震で抜け、燃料棒がむき出しになると、1535本の燃料棒に火がつく。このことはアメリカで、すでに実験によって確認されている。

2.その火がついたときの破壊力は、核兵器程度ではすまない。東北、関東圏は壊滅し、放射能で人がいなくなれば、福島第一原発の1、2、3、5、6号機も管理不能となり 核の暴走が勃発する。

3.燃料棒に一度火がつくと、燃料棒を包むジルコニウムが水を分解し、そのときに生じる酸素で発火が起こり、水素爆発に至る危険がある。したがって、消火に水を使用することは許されない。

4.消火のための化学製品はアメリカで開発されているので、これを用意しておくことが望まれる。


集会が第2部に入ると、ガンダーセン氏は東電の7名に対し、

「最悪の事態に備えて、(第1部で説明した)化学製品の活用を考えていますか」

と質問しました。これに対し、東電側からの答えは以下のような趣旨のものでした。

「4号機は十分に補強しているので崩壊はあり得ない」

「燃えるようなものはなく、消防体制も強化している」

これを聞いて、会場に集まった人々は一様に愕然としました。東電の面々は、水による消火が問題外であることなど、まったく理解していない様子だったのです。世界中が固唾を呑んで見守っている4号機問題という重大問題について、当事者である東電の認識があまりにもお寒いものであることが暴露された瞬間でした。


○会場から「全然わかってない!」と罵声

会場からはたちまち罵声や怒号、叱声が次々と起こりました。

「何をバカなことを言ってるの?」「燃えるものがあるだろう!」「想定外じゃすまないんだよ!」

騒然とした雰囲気の中、資源エネルギー庁の課長が話を引き取って、次のような趣旨の発言をしました。

「万が一、プールが損壊して水が漏れた場合、コンクリートポンプ車を用意して水を・・・」

課長はこの発言を最後まで続けることができませんでした。会場から遮るように、「ガンダーセンさんの話を聞いていたの?」「水はダメだって言ってるじゃないか」「全然わかってないだろう!」といった罵声が次々と上がったからです。

そう、東電だけでなく、国の実務責任者も「燃料棒の消火に水を使うことが許されない」という重要な事実を知らなかったのです。

注目を集めたのは、菅直人前首相の政策秘書・松田光世氏の発言でした。松田氏は、ガンダーセン氏が述べた消火のための化学薬剤に関して、こんな趣旨のことを述べました。

「福島第一原発の事故の直後、日本政府はアメリカ軍にこの消火薬剤を送ってもらっている。だが、東電にはまだ渡していない。東電には管理能力がないと判断しているので、消火薬剤の到着を知らせてもいない。

もし、4号機の燃料棒に火がつくような事態が起きたら、米軍機が山形空港から飛び立って、4号機の燃料プールに消火薬剤を投げ入れることができるようになっている。だが、そのことにさえ反対する国会議員の勢力がある」


○活断層の上にある核燃料プール

思わぬ情報に身を乗り出して聞く会場に向かって、松田氏は続けました。

「4号機の建屋の下の、南側3分の1くらいのところに活断層がある。核燃料プールはその上にある。大震災のとき、4号機は80センチも右に傾いた。そこに東電は40本の棒を打ちこんで補強した。

しかし、60センチ沈んだところや40センチ沈んだところもあって、地面はあちこちが凸凹になっている。それを東電の報告書では『平均58センチの地盤沈下』と言っているが、いったい何のことやら、実態を反映していない。

コンクリートもひびが入ったので、底が割れないようにさらに厚くしたが、鉄筋も入れず、ただ厚くしただけ。だから横揺れには弱い。そういうことを、国と東電は正直にすべて言うべきではないか。データを公開すべきだ。

現行の国の基準では、活断層の上に原子炉を建ててはならないことになっている。しかし、その建てられないところに4号機の建屋がある。原子力安全・保安院ですら、『4号機の建屋が震度6強に耐えられるかどうかは言えない』と言っている。情報をもっと世の中に真面目に公表してほしい」

この松田氏の発言にショックを受けた議場からは、さまざまな発言が飛び出しました。中でも、

「燃料棒に火がついたら、私たちが受ける被害は広島の原爆の数千倍になる」

「震度6強を上回る地震が起こる可能性は十分にある。スマトラでは、マグニチュード9の地震の起きた18ヵ月後に、マグニチュード8.4の余震があった」

といった発言が印象に残りました。


○なぜ、今すぐ燃料棒を取り出さないのか

そんな中、ガンダーセン氏から次のような提言がありました。

「国は来年12月から核燃料棒を運び出すと言っているが、それでは遅すぎる。実は、もう、燃料棒の3分の2が十分に冷えているのだから、今から1年半ほどかけて、冷えているものから順に取り出せばいい。それが終わる頃には、残りの3分の1も冷えているだろう。そうやって一刻も早く、効率的に取り出すことを考えるべきだ。地震は待ってはくれない。

また現状のプランでは、水中から取り出した燃料棒を100トンのキャニスター(核物質を入れる容器)で運ぼうとしているが、これは40トンから50トンくらいに小さく分けて回数を多く運ぶ方がよい」

この提言に対しても、東電側は冷淡でした。彼らの言い分は、

「放射能の拡散の問題があるから、現状の屋根がない状態では、燃料棒を取り出す作業はできない。屋根をつける作業を先にする。今は、100トンの重量の燃料棒をクレーンで上げられる機械を企業に発注し、作ってもらっているところだ」

というもので、早急な問題解決への積極的な意欲が全然と言っていいほど感じられませんでした。燃料棒の取り出しがいかに急を要するものであるか、その認識がまったく欠けた回答ぶりでした。私はこの件について、東電に強い不満を表明しました。


○米国の専門家も東電の言い分に「戦慄した」と

今回の集会で判明した二つの重要な事実を整理しておきます。

第一に、世界が安全保障問題として注目している4号機問題につき、経産省と東電が、事故から1年半を経てもその重大さを理解しておらず、最悪の場合の想定も対策も一切考えていなかったことが明らかになりました。会場が罵声と怒号で包まれたのは当然です。この体たらくにつき、私のもとにもすでに全国から怒りと失望の反響が伝わっています。

第二に、原子力の現場を熟知した専門家アーニー・ガンダーセン氏は、「今すぐ4号機からの燃料棒の取り出しが可能だ」と指摘しました。来年末まで待つことなく作業を始められる。との見解が示されたのです。

実は、現場で事故処理に携わる会社の責任者も、私にこう語ったことがあります。

「処理の予算を東電が半分に削ったりするような現状を改め、国が全責任を担う体制にすれば、ガンダーセンさんの提言に沿うことは、困難が伴うかもしれませんが実行が可能です」

集会の後、ガンダーセン氏は私宛のメールの中で、次のような意見を述べてきました。

1.東電は最悪の事態が発生しうることを想像できていない。そのため、対策の必要も感じていないことが今回の集会により証明された。

2.「4号機の冷却プールに燃えるものは何もない」という東電側の言い分に戦慄を覚えた。原発事故が起こった後も、東電の世界観は事故の前と一切変わっていない。

3.「独立した専門家が必要」とのご意見には賛成するが、IAEA(国際原子力機関)の専門家は排除すべきである。

4号機について、フランスの有力誌『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』は8月、「最悪の事故はこれから起きる」とするショッキングな記事を掲載しました。この記事では、北澤宏一元JST理事長など、4号機の施設のデータを分析した専門家を取材し、「北半球全体が長期にわたって深刻な汚染にさらされ、現代日本は滅亡する」と指摘する声を伝えています。

また同誌は、この事態の危険性を日本の政府やマスコミはいっさい伝えていないが、欧米諸国では早くから危惧されてきており、米上院エネルギー委員会の有力メンバーであるロン・ワイデン議員が昨年6月、ヒラリー・クリントン国務長官に深刻な状況を報告した---と指摘しています。


○「原発ゼロ政策を確立せよ」と野田首相に手紙

前述したように、私は8月下旬、広島で開催された核戦争防止世界大会に出席しスピーチをしましたが、海外の出席者が4号機問題に寄せる関心は高まる一方でした。特に、日本政府が世界を脅かすこの大問題への対応を東電に委ねたままで最大限の対応をしていないことや、放射能汚染による加害国としての罪悪感に欠けることについて、海外から厳しい批判の目が向けられています。

以上のことを踏まえ、私はこのたび野田首相宛に手紙を出し、広島、長崎、そして福島を経験した日本が当然打ち出すべき脱原発政策の確立と、日本の名誉挽回のため、次の諸点を要望する旨を申し入れました。

1.原発ゼロ政策を確立すること

2.事故収拾については国が全責任を負い、4号機からの燃料棒取り出しの作業を早急に開始すること

3.4号機問題の解決に人類の叡智を動員するため、中立評価委員会及び国際技術協力委員会を設置すること

4.福島事故は、原発事故が人類の受容できない惨禍であることを立証するものであるから、そのような事態が起こる可能性を完全にゼロにする必要があると世界に発信すること

今、「原発の存在自体が、倫理と責任の欠如に深く結びついたものである」という認識が、急速に国際的に広がりつつあります。それなのに日本では、福島第一原発事故の後も原発推進体制が改められることなく、原発輸出や再稼働などによって国は「不道徳」の烙印を押されたも同然で、名誉は大きく傷つけられています。

先の集会でわかったように、原発事故の収拾体制に驚くべき欠陥があると露呈したことで、上記4項目は、一刻も早く実現しなければならない最優先の国民的ミッションとなったのです。


《村田光平(むらた・みつへい)》

1938年、東京生まれ。61年、東大法学部卒業、外務省入省。
駐セネガル大使、駐スイス大使などを歴任し、99年、退官。
99年~2011年、東海学園大学教授。現在、同大学名誉教授、アルベール・シュバイツァー国際大学名誉教授。
外務官僚時代、チェルノブイリ原発事故をきっかけに「脱原発」をめざす活動を開始。
私人としての活動だったにもかかわらず、駐スイス大使時代の99年、当時の閣僚から「日本の大使が原発反対の文書を持ち歩いている」と批判され、その後日本に帰国となり、辞職。
さまざまな圧力に屈せず、脱原発の主張を貫いて「反骨の外交官」と呼ばれた。
~後略~
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by sakillus | 2012-09-17 23:58 | 世界、社会 | Trackback | Comments(3)
甲状腺がん
わたしのブログでも少し前に「福島県の子どもに対する甲状腺の検査」の記事を載せましたが、
つい先日またしても衝撃的な事実を知ってしまいました。

「2012年9月11日福島県は、県民健康管理調査の検討委員会(座長は山下俊一福島県立医科大学副学長)で、甲状腺の検査をした子供のうち1人が甲状腺がんだったことを発表しました。」
というものです。

もちろんというべきなのか大手マスコミは取り上げてはいません。
わたしは金曜日抗議行動の中継を見ていたときに福島から来られていた男性がそのことを
告げていたことで知りました。

ネットでは山崎淑子さんが取り上げていました。

子どもの甲状腺ガンの罹患率は100万人に一人と言われているそうです。
調査対象8万人のうち一人が出たということは、常識的には放射能の影響と疑うのが筋だと思うのですが、
県民健康管理調査検討委員会の鈴木真一福島医大教授は

「内部被ばくのあったチェルノブイリ事故でさえ甲状腺がんは発生まで最短で4年。
本県では広島や長崎のような高い外部被ばくも起きていない。
事故後1年半しか経過していない本県では、放射線の影響とは考えられない」

東京電力福島第一原発事故の影響を否定。

  ??????????

しかしながら、チェルノブイリ事故での甲状腺がんの発症は、
ベラルーシ共和国ゴメリ州で事故当年で1人
翌年に4人という報告があります。

また、仮にチェルノブイリ事故において極早期になかったとしても、
日本における先般の調査において驚くべき結果(36%のこどもにしこりやのうほうが見つかる)
が出た以上、放射性ヨウ素による影響を疑うのが医療にたずさわる身としての態度ではないでしょうか?

このこともかなりむかつくのですが、福島県に住む小さな子を持つ親御さんはどれだけ不安の種をもっていることでしょう。
医療は本来その不安の種をすこしでも取り除くのが役目であるにもかかわらず、
福島県立医科大学のセンセイたちは頭がおかしいのです。

田中龍作ジャーナル 9月13日【福島報告】 子供の甲状腺検査 県立医大「2年後では遅いという根拠は?」と開き直る の記事では、
甲状腺検査の理不尽さに業を煮やした父母や環境団体による改善要求のことを書いています。

自分の子どもの情報は当然開示されるべきものなのに、たいへん問題のある「条件」をのまなければ
開示されないことや、再検査も2年後という、まさにモルモットなのか!と言いたくなるような
不当さを訴えていますが全く聞く気なしです。

早く県知事を替えなければ・・・


  ***************

なかなか植物ブログに戻れません。

写真がないのもつまらないので、、

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カリガネソウ
3年目 けっこう大きくなります。
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日中の日差しは強いけれど・・・秋ですね
秋明菊
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アリスター・ステラ・グレイ

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最近お気に入りのコーヒーカップに咲いている花を入れてみました。
しのぎはむずかしいのであまりつくりたがらないようです。


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草の中で寝ていたミカ
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by sakillus | 2012-09-15 21:22 | 世界、社会 | Trackback | Comments(4)
夏剪定はしない年
この夏こちらの地方はほとんど雨が降らず、
特に水の好きな紫陽花などは葉色も変わりしなだれて息も絶え絶え、
ホースでじゃばじゃば水やりしていましたが、
やっと9月に入り雨がまとまって降ってくれるようになり、
さすが雨ですねぇ、息を吹き返しました。

クサソテツなどは日差しの強さに茶色く葉枯れたので株元から切ったりすると
密だった緑もやや空いてきて、
行方不明だった鎌やじょうろのハス口が見つかり、それだけはよかった。

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Le Vesuve


バタバタと忙しかったせいもあるけれど、
今年は夏剪定はいかにもやりました、というふうにはならず、
適宜咲き終わったものや枯れ枝を整理するにとどまりました。

咲きたい時に咲いてください。


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Alister Stella Glay

株が大きくなるとどうしてもいくつかは避けられないのがテッポウムシの被害で
今年はいくつかこれでだめになってしまいました。
木屑が見つかるときはいいのだが、土中で浸食されるとどうにもなりません。
この間は、どうも今年花が咲かなかったとあるバラの様子がおかしいので
よくよく見てみると、株元から枯れている枝がありぐらつきもする。
それをはずすといっしょに出てきましたよ!
やっぱりそうだったのか!

あと、前年入られた株は翌年も入られやすいので要注意ですね。

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このマダム・ジョルジュ・ブリュアンにも2年連続はいられたのですが大丈夫です。


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タイムを植えていたところなのだけれど、約3ねんほどがんばってくれた後、
花後に枯れてしまいました。
どうも少なくともうちではタイムはそのぐらいが寿命(タイムアップ)みたいです。
整理した後がまに一部だけれど、いただきもののメリニス・サバンナ(温存していた)という、
たしかそういう名前の植物を植えました。


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カリガネソウ
この花が咲き始めると雁が秋を連れてきたと思います。

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ハナ、どこに行ったかなぁと捜すと
たいていデッキに置いてあるこのかごの中にいます。



  ****************

原子力規制委員会人事。総理が脱法的に閉会中に任命するという。
本当になんでもありだな
次の民主党党首もこの人。
しかし、任命後に開かれる国会で同意が得られない場合、直ちに罷免しなければならない、と設置法にある。が、どうかな?


ACTAも衆議院で通過してしまった。
とにかくTPPだけは絶対にだめだ。
これが通ったらこの国は産業だけでなく文化も破壊される。
維新の会はこれに賛成しているし、小泉政権の亜流だから全然だめだ。
マスコミはこれを担ごうとしている。
つまりこの会が都合が良いとしているのだよね、新自由主義者は。
それがリテラシー。

本日9月7日、ついに脱原発法が国会提出され、継続審議となった。
103名の国会議員の賛成・賛同で法案提出される。
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by sakillus | 2012-09-09 23:20 | 薔薇 | Trackback | Comments(11)
祭りのあと
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   レディ・メリー・フィッツウィリアム

我が地区のお祭りは盛大で毎年9月1日、2日にやると決まっている。

この地区60数世帯を5組に分け、1年間の行事の世話をする「世話役」というのが
決められている。
1年間の行事はなかなか多く、その中でもこのお祭りにかける人々の力の入れようはすごいものがある。

今年わたしはその「世話役」の年なのでその準備から始まりあとかたずけにいたるまで
5日間を費やさなければならず、正直辛いものがある。

しかしながら、この地域の人々のつながりの深さや意気込み、みなが楽しみにしていることなどを
思うと、我慢、我慢、我慢、我慢とおもう。
地域の人々がそうやって協力してもり立てる姿や、祭りを誇りに思うことはいいものだと思うわけだし。

1日の神輿は夕方5時にはじまり10時までかけて、飲み食いしながら練り歩く。
終わってまた飲み食い・・・
2日のカラオケが去年からなくなり少しほっとしている。

行事をもっとコンパクトにしたいと思う者は新参者のわたしはもちろん、地域の人でもそう思う人は少なからずいると思う。が、なかなかそう簡単にはいかないものである。

夕べはかたずけのあとの慰労会があった。
稼がねばならない私は欠席しようかどうしようかと寸前まで迷っていたが、あともう少しなのでがんばろうと思った。

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   ママン・コシェ

慰労会、宴もたけなわの頃、どういうわけか隣りに座っていた人が、
「原発はもう大丈夫なのでしょう?。」というので、そこからわたしのスイッチがはいった。笑。

「いえいえ、とんでもありませんよ。全く収束などしていませんし、とりわけ4号基は危険な状態で燃料棒を取り出し始めるのが早くても来年の12月云々。」

ちょうど今年うちの隣家に引っ越してきた人が「ちゃんとした情報」を知っていた人で
その隣家氏もいっしょに、どれだけ福島がたいへんなのをとつとつと説明した。
話はTPPや日米安保にも及んだ。

インターネットで意識して情報を集めない方々は、テレビ、新聞などの情報を鵜呑みにしているのでほとんどなにもわかっていないのだった。

「でもアメリカは日本を守ってくれるでしょう?」と思っている。
「いえいえ、守ってくれませんよ。戦後どれだけ日本を喰いものにしてきたか、今話題の尖閣、竹島など係争地には有事になっても来ませんよ。云々。」

ソ連の防波堤として日本を利用してきたこと、中国や韓国とは諍いの種を残しておきたいことなども話した。

その情報の出所は何?と聞かれるので、
孫崎享の新刊「戦後史の正体」をあげた。

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外務省官僚であった著者が公文書などで念入りに裏を取った、「怖くて誰もかけなかった戦後史」である。日本がどれだけ戦後米に隷属されてきたかがわかる本であり、
ほとんど宣伝なしで発売後まもなく12万部という異例の売れ行きの本である。

著者の主眼は、戦後日本の政治家は対米自立路線をとった者と隷属路線をとった者と大きくわけられるが、今では考えられないような肝の座った対米自立路線の政治家がいたということである。

とりわけわたしが感謝してもしきれないほどありがたく思うことは、
1945年9月2日の降伏文書に署名した直後、厳しい現実を思い知ることとなる、その

  「日本を米軍の軍事管理のもとにおき、公用語を英語とする」
  「米軍に対する違反は軍事裁判で処分する」
  「通貨を米軍の軍票とする」


布告案に対し決死の覚悟でひっこめさっせた重光葵(しげみつまもる)の英断、実行力である。

と、話は横道にそれたが、とにかく2、3人のおじさんたちに
「原発はやめなきゃだめだねぇ。」と理解していただけたことと、
TPPや日米安保のことなども少しわかっていただけたことが、この祭りの中で一番愉快なことだった。


【ドラム隊】霞ヶ関・永田町周辺反原発デモ2012年8月31年NO NUKES



人類が初めてつくったと言われるドラムの音は根源的な力を呼び覚ます霊力を持っている。

私はドラム隊に感動する。聴いていると泣けてくる。
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by sakillus | 2012-09-04 06:21 | 世界、社会 | Trackback | Comments(7)