ROSASOLIS

香りが充満していた   5月28〜31日

うちの薔薇です。


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Le Vesuve
思いの外丈夫で、一年に何度も咲いてくれます。
花形も風情があって色も単純じゃなくていいですね。
手前の枝はフロックスですね。

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Belle Isis
枝垂れるように枝を伸ばして、花の重みで垂れてきていました。
隣の奥さんが支柱でもしてあげたら、というのですが、
支柱をしない方がいいんだけどな、とおもったのですが、
雨でぬれねずみのようになりそうだったのでついに支柱をしました。

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Juno
ため息がでますね。
なんだろう・・・この色と形
セイヨウノコギリソウが間にはいっていますね。


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Fantin-Latour
この薔薇の美しさの前には言葉が出ません。
こんな透き通った色をして・・・
朽ちても天上界に行くのだろうなぁ・・・


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Boule de Neige
じつはうちではこのブール・ドゥ・ネージュは変形に咲くことが多かったのですが、
今年は大丈夫でした。
背景はまたしてもふきです。

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Ash Wednesday
この微妙な色をした薔薇にはじぃっと見入ってしまいます。
不思議な雰囲気です。
花持ちが良く、5日も6日も、もしくはそれ以上花を保っています。
いつのまにか咲きだしの頃の赤みは消え、薄紫が残り
これもあの世の花なのかなとおもうのでした。


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Reve d'or
それでもやっぱり好きですよ。
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# by sakillus | 2008-06-15 22:06 | 薔薇 | Trackback | Comments(3)
草ぶえの丘バラ園 2


バラの友だちと一緒にバラ園を訪ねる愉しさは、ほかの方の視線の先を共有すること。
自分ひとりではおもいもよらないことに、気づかないことに視線が飛ぶ。
バラの細部に、宿根草の彩りに会話が弾む。

時に離れ、おもいおもいのバラに気持ちが動くかと思えば、また集中し話題を集めるバラがある。
わたしたちの頬は紅潮していたかもしれない。
森のこびとたちが森で愉しく遊ぶように、わたしたちも、日常の雑事を忘れかろやかに歌い踊っていたかのようである。

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Rosa inodora   ロサ・イノドラ
inodorus (イノドールス)  香りのない

地面を這うような枝の流れ

イ ノ ド ラ・・・魔女のようなその名前は香りがなかったのか

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Rosa arkansana  ロサ・アーカンサーナ
arkansanus (アーカンサーヌス)  アーカンソー州の

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Rosa foliolosa ロサ・フォリオロサ
foliolosus (フォリオロースス)  小葉の多い

これの前を離れられなかった粋人、約一名・・・

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La Mortola (Hybrid Musk) 1954年 Hunbury
  異名  A Form of R.moschata
          R. brunonii 'La Mortola'

わたしの写真では残念ながらこのバラの良さが引き出されていないのだが、
とにかくこの日、このバラにはやられてしまった! 
なにがよかったのかはっきりと今言えないのだが、その細身の葉が奏でる雰囲気、
枝先の葉が微妙に色変わりする、その色気、
クローブというのではなかったが、その花のスパイシーでエキゾチックな香り、
のびやかな肢体、すべてが、すべてが!・・・・・まいりました。


それにしても、この日撮った写真はほとんど原種のばら
葉っぱばかりが目立つ

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この草ぶえの丘バラ園は、バラ文化研究所というNPOの組織が中心となり運営され、ボランティアの誠実な仕事にも支えられている。
ことさらにうたってはいないが、無農薬でバラを育てていると聞く。
広大な敷地に適度な間隔で800種、1800株のバラが植えられてある。
そのどれもが健康的な葉を持っている。

バラを繋ぐ支柱や構造物も自らの手で造ったものであるということ。
このバラ園が気持ちよく、人々が穏やかでいられるのは、そうした作り手たちの気持ちのありようが起因しているのだろうとおもう。

帰りの電車の中、わたしは自分たちがばらの匂いを発していることに気づく。
その日一日はそれほどまでにバラを吸ったのだった。
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# by sakillus | 2008-06-15 01:35 | Trackback(1) | Comments(6)
白いパラソル、白い手

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Mrs. Herbert Stevens, Cl.

このバラは木立性のよりつる性の方が強いと言われていますが、たしかにうちでも
木立性の方はことし勢いを弱め、去年新苗で迎えたつる性の方はすくすくと育ち、
あっという間に身長をはるかに超えるほどになりました。


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この花を見ると、わたしはいつでも白いパラソルがクルクル回っている情景を思い浮かべます。

初夏の日、白い服を着た女性がまぶしい光をやわらげるそのパラソルを所在なげに回すという。


もうひとつ、中学の頃、臨時合唱団員として徴収された頃のこともまた思い出しました。
一学年上でピアノの伴奏をしていた女性がいました。
色は白く、細く、髪を三つ編みにゆって、目鼻立ちのきれいな上品な方でした。
わたしはその先輩が誰かと話しているのを思い出すことができません。
なにを考えているのかわからないようなひとでした。

ある日、合唱の練習が終わり帰ろうと校舎を出たとき、その先輩が前を歩いていました。
その方の細く長く白い手が重たい学生カバンを頼りなげにもっているという、
それがあまりにも強烈で、純粋にその手に、そして彼女の頼りなさと不思議なたたずまいに惹かれ、
わたしはあとをついていってしまったのです。!
今で言えばこれは怪しいストーカー行為といえるのでしょうか。
それはそうだとしても、ひとつの言葉で決めつけられることをわたしは拒みます。

その時のその方はたしか白い長袖のシャツを折っていたと記憶していますから、
ちょうど今頃だったのでしょうか。
やや汗ばむような季節にただただあとを歩いてついてゆく。
そんなことができたのも暇と言えば暇のなせるわざ。
十代半ばという自我の不安定な時代のなせるわざ。
今となってはなかなかおもしろい記憶のひとつとして残っているにすぎないことですが。

 
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   さようなら、さようなら、
   あなたはそんなにパラソルを振る

   僕にはなんだかかなしいのです
   あなたはそんなにパラソルを振る


これは若かりし頃観た芝居の挿入歌のひとつのフレーズです。
妙に心に残っています。

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Mrs. Herbert Stevens, Cl.の上を覆うのはイボタノキ

ライラックの台木としてあったものが、本体のライラックが枯れ、台木が残りました。
溢れるほどに咲いてくれたこの花、じつはものすごく香りが良いのです。
まぶしい光と白い花、強い香り。
幻惑されそうでした。

高さ3メートル以内の落葉低木でゆっくりと大きくなりますし、樹肌もきれいなので
庭木としても優秀なのではとおもっていたところ、やはり、わりに使われるようです。
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# by sakillus | 2008-06-12 17:38 | 薔薇 | Trackback | Comments(5)
草ぶえの丘バラ園 1


1週間ほど前、わたしの属するバラ愛好家の団体が主催する会合が草ぶえの丘バラ園でありました。
今回の会合は二日間にかけて行われるものでしたが、わたしは宿泊は困難であったため、
二日目のみネットのバラ友何人かといっしょに参加しました。

「日本の野生バラ」の案内をめがけて行きました。
ところが! 時間だけはわかっていたもののどこでやるかがわからず、なぜこうもあやふやにしていたのかあとで考えると呑気な自分自身を腹立たしくおもいますが、その時はバラにつつまれてぽわ〜んとなっていました。^^。

いち早く場所を見つけてくれたpさんの連絡を受けかけつけると、所長の案内はほぼ終わっていたという・・・・かなしい話。

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Rosa agrestis
agrestis (アグレスティス) 野の、畑の [ラテン語語源]

しかし、そんな状況に甘んじているわけにはいきません。?
「こんにちは〜。」と声をかけて下さる M女史
しめしめ! この時をチャンスとばかり、胸にしまっておいた質問をぶつけました。

「とても勢いの良いオールドブラッシュに似たバラはオールドブラッシュでありえるか?
もしくはほかにどんなバラがありえるか?」

     ひとつの可能性としては、Rosa chinensis major (ロサ・シネンシス・マヨール)
これはヨーロッパでは台木として使われていたといいます。

(Rosa Chinensis majorの花は赤いので、これを台木としてオールドブラッシュを接いだ
ということは考えられるのだろうか?)


(上の件とはべつに)ほかに交雑種の実生の多様性についての話もしてくださいました。

ひとつの株であっても、花それぞれの持つ花粉がどの遺伝子をどれぐらいもっているかさまざまなので、うまれてくる実生のバラはひとつひとつが違って当然なのだそう。
つまりは人間のこどもと同じなのですね。


ヤブイバラについて、「伏毛」というのがあって、葉の裏側の元のあたりについているという、
これをルーペで覗かせてくれました。
たしかによく観ると、銀色の伏せている毛がありました。
ルーペで細部を見るのはおもしろいですね。私も欲しくなりました。
専門家というのはこんなところをみて差異を見極めるのですね。

わたしがかつてM女史に教わったミルラ香を一番感じさせてくれるエアーシャースプレンデンス
について、とても良い香りで感激していることを話すと、
「ラ・モルトラも見ていってくださいね。」とおっしゃる。

あぁ、ラ・モルトラ!
これはクローブの香りがすると教えていただいていたんだっけ。

そのほかカカヤンバラの話になると、近縁でインド・ミャンマーに自生するロサ・クリノフィラという興味深いバラについても話が及びました。
自生地では川につかり、花が川面に浮かぶと言います。
マングローブをおもいおこしました。
とても興味深いです。

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Rosa clinophylla
clinophyllus (クリノピュルス)  斜状葉の

この個性的な蕾!
森のこびと、ソフトクリームもありかな。
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# by sakillus | 2008-06-10 19:09 | 薔薇 | Trackback(1) | Comments(3)
アズマイバラ?

車で国道への道を降りていたときのこと。(きのう)

なにか・・・ひっかかりますぞ!
崖から長く下垂しているもの!
ドヒャ〜!

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花はというと

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この時は風が強くて!

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日本に自生する野生バラのうち、シンスティラエ節で関東にあるもので
アズマイバラ、フジイバラ、モリイバラはよく似ているといわれる。

それら3つは標高の違いによって分布域が異なるということはつい先日ならったばかり!

アズマイバラ・・・400m未満
フジイバラ・・・・・400〜1000m
モリイバラ・・・・・1000m以上

このバラがあるところは確実に400m未満のところである。

アズマイバラ (別名 オオフジイバラ、ヤマテリハノイバラ)
R.onoei Makino var.oligantha(Franch.et Sav.) H.Ohba

アズマイバラの特徴として葉に光沢があるというのはちょっと当たっていないような気もしますが・・・
道路脇の崖などに長く下垂こともある、というのはあたっている。
小葉が5〜7枚というのもあたり。
花はせいぜい3輪ぐらいの房咲きでした。

ちなみにKガーデンのアズマイバラはというと

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葉は照っていない感じです。

アズマイバラの可能性が高いとおもうんですけれどね。
今度はトゲの様子や枝の表面などを見てこよう!
そして次はフジイバラ捜しかな?

   おまけです。


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   Kガーデン、ロサ・モスカータ

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   カカヤンバラ、買っちゃったよ〜。
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# by sakillus | 2008-06-05 03:14 | 薔薇 | Trackback | Comments(12)
ロサ・マイカイ


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庭を歩いているとふと強い引力で呼び止めるものがある。
その方へ振り向くと・・・ ロサ・マイカイだ。

毎年この薔薇がわぁ〜っと咲くといよいよ薔薇の季節を感じたものだったが、
去年は移動で軽いダメージがあったせいか、ほんの数輪しか咲いてくれなかった。
今年は数え切れないほどの蕾の数。

でも違う、そういうことではない。いつもと違うなにか。
わたしは今年のようなマイカイを見たことがなかった!


めしべは見えにくい。実をつけにくいのはそういうことなのかなとおもう。
花弁数25枚ほどの、つまりはあなたの肉体。


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   「わたしは、わたしの色はピンクではない。」

どういうわけか、そう言うマイカイの声を聞いたように感じた。
赤紫からマゼンタ色のあなたは、あらゆるものから屹立しているように見えた。

ロサ・マイカイという種がうまれ、中国や日本でとても長い時間、愛され親しまれてきた
歴史と一線をひくように、

   「わたしはここにいるもの。」

と、そういうあなたの強い意志が感じられた。

こんなかっこいいマイカイは見たことなかった。

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# by sakillus | 2008-06-03 16:00 | Trackback | Comments(0)