ROSASOLIS

白いパラソル、白い手

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Mrs. Herbert Stevens, Cl.

このバラは木立性のよりつる性の方が強いと言われていますが、たしかにうちでも
木立性の方はことし勢いを弱め、去年新苗で迎えたつる性の方はすくすくと育ち、
あっという間に身長をはるかに超えるほどになりました。


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この花を見ると、わたしはいつでも白いパラソルがクルクル回っている情景を思い浮かべます。

初夏の日、白い服を着た女性がまぶしい光をやわらげるそのパラソルを所在なげに回すという。


もうひとつ、中学の頃、臨時合唱団員として徴収された頃のこともまた思い出しました。
一学年上でピアノの伴奏をしていた女性がいました。
色は白く、細く、髪を三つ編みにゆって、目鼻立ちのきれいな上品な方でした。
わたしはその先輩が誰かと話しているのを思い出すことができません。
なにを考えているのかわからないようなひとでした。

ある日、合唱の練習が終わり帰ろうと校舎を出たとき、その先輩が前を歩いていました。
その方の細く長く白い手が重たい学生カバンを頼りなげにもっているという、
それがあまりにも強烈で、純粋にその手に、そして彼女の頼りなさと不思議なたたずまいに惹かれ、
わたしはあとをついていってしまったのです。!
今で言えばこれは怪しいストーカー行為といえるのでしょうか。
それはそうだとしても、ひとつの言葉で決めつけられることをわたしは拒みます。

その時のその方はたしか白い長袖のシャツを折っていたと記憶していますから、
ちょうど今頃だったのでしょうか。
やや汗ばむような季節にただただあとを歩いてついてゆく。
そんなことができたのも暇と言えば暇のなせるわざ。
十代半ばという自我の不安定な時代のなせるわざ。
今となってはなかなかおもしろい記憶のひとつとして残っているにすぎないことですが。

 
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   さようなら、さようなら、
   あなたはそんなにパラソルを振る

   僕にはなんだかかなしいのです
   あなたはそんなにパラソルを振る


これは若かりし頃観た芝居の挿入歌のひとつのフレーズです。
妙に心に残っています。

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Mrs. Herbert Stevens, Cl.の上を覆うのはイボタノキ

ライラックの台木としてあったものが、本体のライラックが枯れ、台木が残りました。
溢れるほどに咲いてくれたこの花、じつはものすごく香りが良いのです。
まぶしい光と白い花、強い香り。
幻惑されそうでした。

高さ3メートル以内の落葉低木でゆっくりと大きくなりますし、樹肌もきれいなので
庭木としても優秀なのではとおもっていたところ、やはり、わりに使われるようです。
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# by sakillus | 2008-06-12 17:38 | 薔薇 | Trackback | Comments(5)
草ぶえの丘バラ園 1


1週間ほど前、わたしの属するバラ愛好家の団体が主催する会合が草ぶえの丘バラ園でありました。
今回の会合は二日間にかけて行われるものでしたが、わたしは宿泊は困難であったため、
二日目のみネットのバラ友何人かといっしょに参加しました。

「日本の野生バラ」の案内をめがけて行きました。
ところが! 時間だけはわかっていたもののどこでやるかがわからず、なぜこうもあやふやにしていたのかあとで考えると呑気な自分自身を腹立たしくおもいますが、その時はバラにつつまれてぽわ〜んとなっていました。^^。

いち早く場所を見つけてくれたpさんの連絡を受けかけつけると、所長の案内はほぼ終わっていたという・・・・かなしい話。

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Rosa agrestis
agrestis (アグレスティス) 野の、畑の [ラテン語語源]

しかし、そんな状況に甘んじているわけにはいきません。?
「こんにちは〜。」と声をかけて下さる M女史
しめしめ! この時をチャンスとばかり、胸にしまっておいた質問をぶつけました。

「とても勢いの良いオールドブラッシュに似たバラはオールドブラッシュでありえるか?
もしくはほかにどんなバラがありえるか?」

     ひとつの可能性としては、Rosa chinensis major (ロサ・シネンシス・マヨール)
これはヨーロッパでは台木として使われていたといいます。

(Rosa Chinensis majorの花は赤いので、これを台木としてオールドブラッシュを接いだ
ということは考えられるのだろうか?)


(上の件とはべつに)ほかに交雑種の実生の多様性についての話もしてくださいました。

ひとつの株であっても、花それぞれの持つ花粉がどの遺伝子をどれぐらいもっているかさまざまなので、うまれてくる実生のバラはひとつひとつが違って当然なのだそう。
つまりは人間のこどもと同じなのですね。


ヤブイバラについて、「伏毛」というのがあって、葉の裏側の元のあたりについているという、
これをルーペで覗かせてくれました。
たしかによく観ると、銀色の伏せている毛がありました。
ルーペで細部を見るのはおもしろいですね。私も欲しくなりました。
専門家というのはこんなところをみて差異を見極めるのですね。

わたしがかつてM女史に教わったミルラ香を一番感じさせてくれるエアーシャースプレンデンス
について、とても良い香りで感激していることを話すと、
「ラ・モルトラも見ていってくださいね。」とおっしゃる。

あぁ、ラ・モルトラ!
これはクローブの香りがすると教えていただいていたんだっけ。

そのほかカカヤンバラの話になると、近縁でインド・ミャンマーに自生するロサ・クリノフィラという興味深いバラについても話が及びました。
自生地では川につかり、花が川面に浮かぶと言います。
マングローブをおもいおこしました。
とても興味深いです。

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Rosa clinophylla
clinophyllus (クリノピュルス)  斜状葉の

この個性的な蕾!
森のこびと、ソフトクリームもありかな。
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# by sakillus | 2008-06-10 19:09 | 薔薇 | Trackback(1) | Comments(3)
アズマイバラ?

車で国道への道を降りていたときのこと。(きのう)

なにか・・・ひっかかりますぞ!
崖から長く下垂しているもの!
ドヒャ〜!

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花はというと

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この時は風が強くて!

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日本に自生する野生バラのうち、シンスティラエ節で関東にあるもので
アズマイバラ、フジイバラ、モリイバラはよく似ているといわれる。

それら3つは標高の違いによって分布域が異なるということはつい先日ならったばかり!

アズマイバラ・・・400m未満
フジイバラ・・・・・400〜1000m
モリイバラ・・・・・1000m以上

このバラがあるところは確実に400m未満のところである。

アズマイバラ (別名 オオフジイバラ、ヤマテリハノイバラ)
R.onoei Makino var.oligantha(Franch.et Sav.) H.Ohba

アズマイバラの特徴として葉に光沢があるというのはちょっと当たっていないような気もしますが・・・
道路脇の崖などに長く下垂こともある、というのはあたっている。
小葉が5〜7枚というのもあたり。
花はせいぜい3輪ぐらいの房咲きでした。

ちなみにKガーデンのアズマイバラはというと

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葉は照っていない感じです。

アズマイバラの可能性が高いとおもうんですけれどね。
今度はトゲの様子や枝の表面などを見てこよう!
そして次はフジイバラ捜しかな?

   おまけです。


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   Kガーデン、ロサ・モスカータ

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   カカヤンバラ、買っちゃったよ〜。
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# by sakillus | 2008-06-05 03:14 | 薔薇 | Trackback | Comments(12)
ロサ・マイカイ


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庭を歩いているとふと強い引力で呼び止めるものがある。
その方へ振り向くと・・・ ロサ・マイカイだ。

毎年この薔薇がわぁ〜っと咲くといよいよ薔薇の季節を感じたものだったが、
去年は移動で軽いダメージがあったせいか、ほんの数輪しか咲いてくれなかった。
今年は数え切れないほどの蕾の数。

でも違う、そういうことではない。いつもと違うなにか。
わたしは今年のようなマイカイを見たことがなかった!


めしべは見えにくい。実をつけにくいのはそういうことなのかなとおもう。
花弁数25枚ほどの、つまりはあなたの肉体。


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   「わたしは、わたしの色はピンクではない。」

どういうわけか、そう言うマイカイの声を聞いたように感じた。
赤紫からマゼンタ色のあなたは、あらゆるものから屹立しているように見えた。

ロサ・マイカイという種がうまれ、中国や日本でとても長い時間、愛され親しまれてきた
歴史と一線をひくように、

   「わたしはここにいるもの。」

と、そういうあなたの強い意志が感じられた。

こんなかっこいいマイカイは見たことなかった。

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# by sakillus | 2008-06-03 16:00 | Trackback | Comments(0)
それでも薔薇は咲く


このところ連日寒い日が続きますね。
5月下旬でこの寒さというのは本当に珍しいことです。
でも、今年の気候は例年になくどうである、こうである、と言いつつ、例年がどうかというと典型的な「例年」はないように思えます。
いつの年もなにか、他の年と違います。

そんな中にあっても今年はほかの年との違いがいっそう大きいことはまちがいないようです。
ただそんな気候の変化をことさらに「異常」というのはどうかともおもうんですよね。
「異常」を文字通り読めば常と異なるということであっているのですが、異常というと本当におかしい!という響きがあります。

人間はまちがいを犯す存在ですが、地球はまちがいを犯さないとおもいます。

地球はまちがいを犯さないとしても、おこした現象の生んだ悲劇をおもうとき、
わたしは、じぶんのできることは遠い地域のことを、想像においてですが、しっかりと胸に刻むことしかないなぁとおもうのです。それを記憶として遺伝子に刻みつけることぐらいしか。

そんな折、庭ではバラが良い時期をむかえ、こうやって愛でることのできる自分にたじろがないわけでもありませんが、植物のいのちを素直にわきあがる感動として胸に刻むことはわるいことではないともおもいます。


5月下旬のバラから

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Alba semi-plena (Alba)
この薔薇が咲いてくれることは幸いです。
浄化作用を与えてくれます。
現在展開中ですが、西側の格子から正面に向かって枝を伸ばし、全部で200輪ほど咲いてくれそうです。肥料もほとんどやっていないのですが。

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葉のきれいな薔薇から
カラフトイバラ (species)
Rosa glauca (species)

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Gros Choux d'Holland (Centifolia)

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Contes des Campagne (English Rose)
ユリの葉がかぶさっていますね。
咲き始めより咲き進んで淡い色になった方が好ましいです。

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Belle Isis (Gallica)
これも今年はたくさん咲いてくれています。
大好きです。

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と、突然画像が大きくなりましたが、
Quatre Saisons Blanc Mousseux (Moss)
湿度が高いとなかなかきれいに咲いてくれなかった薔薇ですが、ここではなんとか
咲いてくれています。きれいですねぇ。

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Bourbon Queen (Bourbon)
これ、去年の新苗だったのですが、とびきりの生育のよさにびっくり!
3枚目はSombleuilと
やっぱり古い薔薇、名花と呼ばれるのにはわけがあると感心することしきりです。
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# by sakillus | 2008-05-31 08:10 | 薔薇 | Trackback | Comments(7)
4 - 6


いつも垂涎の想いで拝見しているお庭の主に、庭におけるバラの割合はどれぐらいですか?
とたずねたところ、その方は3割ぐらいだとおっしゃる。

では、わたしはどうなのだろうか?

正確なところを測ることは不可能なのだが、ざっと見回したところ、4割ぐらいなのではないかとおもう。

今は何本のバラを持っているか、動きもあるので数えていないが、煩悩の数(108)はたぶん超えているだろう。
地植え率もあがり、まだまだ本領発揮とまではいかないが、今年はまずまずの生長ぶりだ。
これからは一本一本を充実させることに主眼をおき、この4割を越えないようにしようとおもう。
謀ったわけではないが、わたしとしてはちょうどこれぐらいがいいところだとおもっている。

バラも咲き出せば早いもので、すでに4割近くのバラが咲き、いよいよ佳境というところ。
でも、今日はそれ以外のつまり、6割のうちの一部をみていただこうとおもう。


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今年になりやっと咲いてくれるようになったヤマボウシ
コバノヤマボウシというのもあるそうで、葉が小さいのでそっちかもしれない。
春から初夏にかけては木の花がたくさん咲く。
木に咲く花は特別な感じがする。ただただ清々しい。



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ないとおもっていたアヤメがあったり、シランの赤紫が鮮やかだったり。



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エンゴサクがこんなに長い期間咲いてくれるなんておもってもみなかった。


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いただきものの ヒューケラ グリーンフィンチ(だったよね)
雑草が入り込んでいるのだがのどかな景色で、抜きがたい。


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同じくヒューケラのキャラメル?  アンバーなんとか?



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まだ本当にチビなんだけど、ウラジロヨウラクツツジ
この形、色はそそりますね。かわいい。


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クレマチス ドクターラッペルは色がきつくてまいっちゃうのだけれど、これは地味に収まっていますね。
アリスター・ステラ・グレイと。
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# by sakillus | 2008-05-29 16:54 | 庭づくり | Trackback | Comments(9)