ROSASOLIS

zen チェアー
f0160480_23255695.jpg

その椅子との出会いはもう10年以上前になる。
河口湖を訪れた際、おそらくクラフトマップのようなものをその辺りでもらい、
木工の工房「木夢」と書かれてあったその工房兼ギャラリー兼自宅であるそこのドアをなんとなく開けてみたことから。
おしゃれでセンスの良いエントランス、建物を入ると椅子を中心とした木工の数々、椅子については
特に思い入れも希望もなかったが、既製品で納得してはいなかった。
既製品の多くは身長165cm以上を照準にしていると思われるのだが、150cm台半ばの私には合うことはなく、腿裏に圧迫を感じるので、足を組むことがしばしばだ。

木工の作り手がひとつひとつ手作業でつくる椅子は見た目も美しくさぞかし良いものだろうということは想像できたが、座ってみて驚いた!

この座り心地は! 今まで体験したことのないフィット感、背筋がシャンと立ち、少ない背面で的確に支えるべき場所で支えてくれる。

「ZENチェアーと言うんです。体に良い椅子をという視点で作っています。」
作り手の吉野さんは、穏やかに静かに語った。

忘れられなかった。その座り心地を。
これがあったらどんないいいだろう。しかし、残念ながら、当然ながら椅子1脚の値段は高く
簡単には手が出ないように思えた.贅沢でもある。
もちろん、その「高い」というのは、わたしにとって高いというだけであって、丹念に削り込まれたその精緻な仕事をなした作り手の満足を得るものかどうかはわからない。

その後小さなものをつくってもらいたいと連絡を取ったとき、奥様が出られ、吉野さんは仕事で大けがをされ、今後仕事を続けてゆけるかどうかもわからないと不安げに語る。
今までずっとその仕事をやってきてそれはさぞかしたいへんだろう。わたしの望みも費えたかに思えた。


それからしばらく椅子への想いも断念しかけていたが、まだ静かにくすぶっていた.去年の秋
未練がましくネットで検索するとHPがあった!やっていた!

f0160480_2339766.jpg

時々ある人に対し、この人はなにか使命をもっているかのように感じることがある。
吉野さんもその一人だ。
吉野さんがこういった椅子をつくるきっかけになったのは、奥様が医学では匙を投げるような難病を抱えていたからで、そのために体に良い椅子を、しゃんとできる椅子を作ろうと思ったからだと言う。そういった視点で椅子を作る方は世界広しといえどもいないだろう。

禅の思想にも基づいたしっかり座れるこの椅子は、「腰掛けるだけで、骨盤がしっかり立ち、その上に上半身が脱力して乗っかった、上虚下実の状態へ導く」(パンフより)、それはまた、精神がしっかり立つように感じられる。それを可能にするには「チェアーフィッテング」というその人本人にぴったり寄り添うように数ミリ単位で座面の高さや背を支える位置を測ってゆく。
背を支える位置は人間の背骨がS字にカーブしているうちの出っ張りから引っ込むその地点で胃の後ろあたり、のけぞるとちょうど指圧のようにツボに入る地点だ。
f0160480_23504216.jpg


つい先日できたとの連絡があり家に運び込む、座るだけで泣けてきた。吉野さんの長い道のりが感じられるようだ。地道にこつこつとやってきてやっと広く認められるようになったということ、それはわたしも職人として長い時間の先に気付くことがあるのと呼応した。

この椅子は一般的な椅子の大きさに比べると小さい。わたしはこのように小さいのだ。
小さくてうれしい。

わたしはまだまだ生きて働かなければならない。それを支えてくれるひとつの椅子というもの。
そして、もうひとつお願いしている。
それができるのまだ先のこと

材質 栗 吉野さんは極力地元の山から材を得て使っている。
バーナー仕上げ


☆工房 木夢 

[PR]
# by sakillus | 2017-07-12 23:50 | 創作物 | Trackback | Comments(4)
Belle isis
f0160480_9121254.jpg
f0160480_9115050.jpg

f0160480_9123396.jpg


今年もたくさん咲いてくれた。5/29
ほとんど肥料もあげていないのに、まちがいなくきれいに咲いてくれるのは
応援してくれているのか?と思う。
ありがとう!


f0160480_9135612.jpg

地味に咲いていた原種ジギタリス 
Digitalis obscura
obscuraってなんだと思って調べたら「obscurant」は「ぼかしてものをいう人」
「obscure」で「不明瞭な、あいまいな」
名づけた人もそう思っていたんだ・・・

でも、見ようによってはけっこう目立つのだけれど。
[PR]
# by sakillus | 2017-07-06 09:18 | 薔薇 | Trackback | Comments(0)
ナツツバキ
f0160480_711891.jpg


今年はブログの更新が多くない。初夏の一番にぎわっている季節でさえ、写真はそこそこ撮っているのだが、ブログにアップすることができないでいた。
それは時間的にできなかったということと、気持ちが乗らなかったということ。

わたしの関心事は政治に移っていたということも大きかった。
この春からの森友、加計両学校の事件は今そうとう内部リークや告発、野党の追及やマスメディア以外のメディアの追求のためにわかってきた。

これこそが今の自民、官僚、公明も含む政治の腐敗で、彼らはきっと今までのようにうまく隠しおおせると思っていただろうから、国会や委員会答弁、今まさにやっている民進党や自由党の追求チームの質問に対しまともに答えることができない。どんなにごまかし嘘をつきその場しのぎの答弁をしても官邸主導で圧力が働いていたのは明白だ。

都議選最終日の秋葉原で自民公認の候補への応援演説に初めて乗り出した安倍晋三党首は
、民衆の「安倍帰れ!」「安倍やめろ!」の圧倒的な声、なりやまない声たちに、ついに「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と口走った。
象徴的な出来事だった。

これこそが安倍晋三の心底思っていること、いつも敵を作り、自分の考えに相容れない人々を「抵抗勢力」「既得権益者」と呼びあたかも自分たちが正しく改革をする(笑)かのように発言してきた。
その醜い心根は、本来その人々を守るためにある首相が民衆に敵意をあらわにし、牙を剥けることも辞さないことがあらわれいた。

民衆のことを少しでも思うことができたら、少しでも教養やユーモアがあったら、もっとユニークにかわすことができたかもしれない。でも、彼にはそれのできる素養が少しもなかった。
また、人々の怒号もそれを許さなかったかもしれない。


森友も加計学園もまだ終わっていない。わたしは一次情報こそが大事と思っているので、これからも
そういう生の追求をみてゆく。
民進党自由党の追求チームはよくやっていると思う。国会に帰ってきた森ゆうこの追求も圧巻だ.彼女が帰ってきてよかった。どんなに与党や官僚が嘘をつきごまかしてもそれを許さない覚悟がある。本当の国民を思う政治家とはあぁでなくちゃ。

それにしても、加計学園問題を知るにつけ、その大枠の恐ろしさ、国民をバカにした構造が見えてくると、「今だけ、金だけ、自分だけ」の権力と金に蝕まれた人間の醜さとひどさがうきぼりになる。
彼らは、自治体の財政がどうなろうと、学生が国家試験に通ることができようとできまいとかまわない、もうけることができれば、口利きで税金が自分の懐に還流できればそれでいいのだ。

彼らは加計学園だけを作って満足はしないだろう。学校利権は金になる。獣医師会は本来需要供給の問題や質の問題から、今は質を上げることの方が大事、日本の獣医師を世界水準にあげたいから、粗雑な林立を拒んできた。1校だけにしてくれとは2016年11月7日までは言っていなかった。

その獣医師会へのヒヤリングを一度もすることがなく、国家戦略特区のワーキンググループや諮問会議の「有識者」を悪党竹中平蔵や、金が大事の八田達夫など自分たちの利益共同者に任せていることがそもそもまちがっている。彼らは日本国民の利益に成ることを望んではいないからだ。

だからこそ、今やっている文科省の加計学園、設置審議会においては、中立に、大学を運営してゆけるだけの内容があるか、教員はそれで大丈夫なのか、獣医師界にとって有益になるのか、国民の税金を投入する価値があるのか、もろもろ公明最大に審査していただきたい。まぁ、「獣医学部新設の4つの条件」に満たないのは明らかだし、京都産業大学と比較したと言っておきながら(内閣府)その議事録もないなんていうのは違法であり、認可してはいけないのだ。 加計学園グループの学校は岡山理科大学を除き全部赤字、その補填を国からの補助金、我々の税金でまかなっている。すでに何百億円レベルで税金が注がれているという。これで怒らないほうがおかしい。

加計学園グループの大学の偏差値は40前後と決して高くない.岡山理科大でも、薬剤師に合格した数は半数に満たないのだ。あらたに獣医学部をつくって、教員は65歳以上か大学院レベルの教員たちでどのような教育がなされるか。獣医師の合格レベルは高いのだ。

あぶない話はもっとある。動物実験においても、日本だけでなく世界的に動物実験はやめる方向に動いている。それを加計は中型動物においてやろうとしている。それが何に結びつくのか?



植物のアップはできればゆるゆるとしてゆきたいとは思う。
[PR]
# by sakillus | 2017-07-05 07:52 | Trackback | Comments(2)
廻り目平キャンプ場へ
f0160480_2351136.jpg

花菖蒲 「紬娘」
長井古種と呼ばれる一群の中の品種で花菖蒲の中では小輪だが、味わいある花である。
f0160480_2382572.jpg

同じく長井古種の「爪紅」
さわやかで、これなら和洋問わずいろいろな庭で受け入れてもらえそう、と思う。
f0160480_2311562.jpg

ゴージャス系の「新水色獅子」
涼しげな良い色

  ......................................................................

前回から日にちがあいてしまったが、まず花菖蒲の画像を出しているのは、
極一部の間で花菖蒲っていいね、広めたいねと言っているせいと、
残念ながら、まことに不本意ながら2日目の画像がまったくないからだ。^^;
というのは、その日はおニューのコンパクトデジカメを持って行ったのだが、
噂にちらっと目にしてはいたが(ネットで)on/offのスイッチが軽くバッグの中で
勝手にonなっており、バッテリーが切れてしまったからだ。しゅん。。。
コンデジのバッテリーはただでさえすぐなくなる。
こんなことなら一眼デジも持って行けばよかったかしら。


気を取り直して!

さて、2日目は水晶を採るという目標をたてていた。
これはガク君が以前金峰山に登ったことがあり、その近くの廻り目平キャンプ場にも行ったことがあり、その付近で水晶があるだろうことはわかっていたからで、これを目当てにしていたひとも多かったはずだった。

前回も書いたけれど、金峰山も巨岩を有する山で、その日朝立ち寄ったスーパーに貼ってあった
ポスターには、「金峰山 なんとか(忘れた)祭」とあって、頂上の「五丈岩」というらしいのだけれど、巨岩が整然と積み重なっている様が不思議で、あんなにきれいになるものか?あれは宇宙人のしわざじゃないかとか、妄想が膨らむのであった。

廻り目平キャンプ場へは長野県の川上村をぐるっとまわる形で行くのだが、須玉のインターからも1時間ちょっとで行ける距離だ。

廻り目平キャンプ場に入ってびっくり仰天、感動してしまった!!!
自然豊かで広大で周囲を囲む山々が巨岩、奇岩だらけ!
うわぁ、ここに住みたい!、セミになって岩にへばりつきたい!とおもったのは私だけかもしれないが。
なんというパワースポット!
鬼太郎に出てくるぬりかべのような巨大なマットを背負い歩く人々の姿を時おり見かけるが、彼らは「ボルダリング」という数メートルの巨大な岩を道具を使わない、人間の体のみで登る遊び?をするのだろう。あとで知ったが、ここは「日本のヨセミテ」と呼ばれるエリアなのだ!

巨岩、奇岩の姿も半端じゃなくすごい。人間のようなマントを着ている巨体も2体あって、それこそ宇宙人の仕業ではと宇宙人信じてないわたしでも思ってしまった。

さて、水晶採りにはみなさん、ハンマーとかタガネとか持参して準備万端なのであった。
水晶がどのような形で存在して、どういうところにあるのか、想像も検索もしていなかったわたしは、前日瑞牆山当たりの岩にも小さく埋め込まれているのは見ていた。
以前ガク君は一日歩いて、やや赤みを帯びたベージュ色の大きな石に亀裂があるのを見て、
あの岩の中が空洞になっていて、水晶があるだろうということを感じたという、亀裂に水を流すと案の定中に入ってゆくので、タガネとハンマーで裂ける流れに従って割ると、中には思った通り水晶があったという。それこそ宝、一日歩いてやっと見つけた宝である。
そういう経験があったので、彼はどういう岩が水晶を内包しているかわかるようだった。

渓谷に降りて行くとそこはきれいな水がほとばしっている。ここは本当にすばらしい。
岩は花崗岩が多いのか白っぽく、砂浜を丹念に掘り返したりすると小さな水晶なら見つけることができる。
わたしは見つけるのがうまいハガネ君などのそばでちまちま探っていたり、水の中にはいったり、
岩からエネルギーをもらっていた。エネルギーのもらい方は人によっていろいろあるだろうけれど、わたしは背中を岩にあてて浄化させるとか、サードアイ、額の真ん中から松果体に向けて意識して岩からのエネルギーを通す。岩に乗って昼寝をするのも一興だ。

ガク君は少し上流に行き、戻って来ると手応えを感じた岩があったようだ。
わたしはタイムリミットでもう帰らなければならなかったが、ほかの皆はその岩にアタックしたようだった。

その後話を聞いてみると、持参したハンマー、タガネでは歯が立たず後日またトライするという。きっとすごいからsakiちゃんも見るといいよという。
きっとまた来る。行きたい。
そして、今度こそ瑞牆山に登る!

f0160480_23593935.jpg

f0160480_004741.jpg

f0160480_01645.jpg


小さな小さな水晶と、なんとなく気に入った石を拾ってきた。

水晶ってどのようにできたのかな?知りたいな。

ひとつひとつの自然物を追っかけてその生きている様を感じるのっておもしろい。
今回はそのことを強く感じた。

[PR]
# by sakillus | 2017-06-28 00:03 | 自然物 | Trackback | Comments(2)
瑞牆山に登るつもりが、、、2
f0160480_23351565.jpg

瑞牆山は山梨県と埼玉県の県境に接していて、もう少し北上すれば長野県にもなるという位置にある。
奥秩父の金峰山とも近くで、この一帯の山は瑞牆山に限らず巨岩によってできている山が多いということがあとからもわかった。

上の山も瑞牆山の一部と思われる。主峰は2230mなのだが、こちらは2062mのほうと思われる。

f0160480_23423391.jpg

虫かごもってみくりじゃ〜んぷ!

みずがき山自然公園は芝生の広場が広がっており昆虫好きのミクリは歓声をあげながら虫をおっかけている。

f0160480_23472396.jpg

遊歩道に入ると程よい密度の樹林帯、木もれ日が心地よい。
シラカバやツガ、シラビソ、クヌギ、カシワ、カラマツ、さまざまな樹木が生えていて落葉樹と針葉樹のバランスもいい。アズマシャクナゲも有名で残念ながら花期には少し遅かった。


ヤマブドウは実はわたしは庭で栽培していたこともあった。ヤマブドウを食してみたかったし。
が、生育の良さと葉の大きさにおののき、フェンスに這わせていたのだが、無理な感じがして抜いてしまったのだった。

あらためてネットで葉の形を確認もしてみた。葉の軸に赤みのあるのが特徴で、もしかすると花(花序)の時期も近かったから見ることもできるかと思ったのだが。

道中道すがらもあれがヤマブドウではないかと思われるものにも出会えたので期待感はあった。

f0160480_0131933.jpg

LABOの代表者である友人(本日欠席)の息子のハガネ君は何かを見つけるのが得意
これは木片が炭化しているように思えるものを発見したところ

ハガネ君は、一日目はヤマブドウ採集で2日目は水晶採集なんだと思っていたらしい。
違うのよ、違うのよ、登るの、それが第一目的なんだから。

遊歩道にはいってほんの100~200mぐらいのところで、あれはヤマブドウじゃないか?の声

樹林帯の中では下のほうにはそれほど光が射すわけではなく、それかと思えるつるは上のほうに樹間から光を求めて葉が出ているのが見える。
ヤマブドウの樹皮は荒くボソボソしていて、実際カゴなどに使われるものは外側の皮ではなく内側の皮だ。
どうやらさっそく出会えたらしい!

f0160480_0285421.jpg

ヤマブドウの外側の樹皮は簡単にはがれる。
これをはいだあと、縦に切り込みを入れると今の時期なら容易に採れる(はがれる)ようだ。
f0160480_034366.jpg

はいだ内皮を丸めているところ

そんなこんなでヤマブドウの葉の感じがわかると、みんな懸命に見つけてる。笑
いつも自作の着物姿のふぅちゃんは山でもきものなんだけれど、木に登って降りる時にズボンが裂けた。だが、針と糸とかはさみもいつも持参しているらしく、繕ってる!

人数多いといろいろあるよね。


通奏低音のように鳴くカエルの声、セミの声、鳥の声、森林をまさに浴びて心地よい
f0160480_0424213.jpg

花はあまり見られなかったけれど、クリンソウ
f0160480_0432026.jpg

マムシグサでOK?

ヤマブドウはここらではけっこうあることがわかり、そこそこ採集もできた。
遊歩道の終わりまで来たところで、行き止まりになっている!

  が〜ん


曇ってきてやや雨も降ってきた。登山道にもつながるはずなんだけど、これからがんばるのは無理だろうと思った。

わたしのラブリーな巨岩が遠のく〜。涙
まぁいいさ、みんなが満足しているのだから。(負け惜しみではなくね)


ということで遊歩道を駐車場まで戻り翌日のための対策を練ることにした。
テント泊することになっていたので、わたしは、仕事のことや猫のこともろもろあり、ふつうなら断ったかもしれないけれど、今回はLABOに集まる人々にとってもすごく良い機会だったということをいろいろ詳しい事情なども聞き、せっかくだからわたしも1泊することにした。


   つづく
[PR]
# by sakillus | 2017-06-22 00:54 | 自然物 | Trackback | Comments(4)
瑞牆山に登るつもりが、、、1
f0160480_22264728.jpg

なんとなくクロユリ
f0160480_22285310.jpg

なんとなく富士紫ホタルブクロ

 ..............................................................................

瑞牆山のことを知ったのは今から25年ぐらい前で、そこに登ったことのある人から話を聞いたことがきっかけだった。
巨岩がぼこぼこある山でということで、岩大好きなわたしは北岳とともにいつかは登りたい山だった。
北岳のほうは岩山というわけではなく、夏になると花畑がきれいというのと、高村薫の「マークスの山」の影響かな?

瑞牆山にどうしても登りたい理由はもうひとつあって、それは順序立てると話が長くなるからきわめて短くいうと、この山は修験者の山であった(ある)ということと、ある方が冬でもひんぱんに登って自らの感受性を高め、自然からの声を聞いているというのがわかったからで、それは瑞牆山と言ってはいないけれど間違いなくそうだろう、わたしも感受性を高めたいと思ったからである。

しかし、山にひとりで登るのは危険である。わたしは携帯を持たない人間でもあるので何かあったら連絡つけられないから、誰かいっしょに行ってくれる人を捜す必要があった。

ブログでも書いたことがあったが、もちつきやったり味噌をいっしょにつくっている「LABO」はわたしにとってもとても重要な場であるが、集まりがあったときに、瑞牆山登山に同行してくれる人いないか聞いてみたところ、まずアメリカ人の若者、B.Wがいっしょに登りましょうと言ってくれた。
そのあと、名前も山に関係のあるガク君が登りたいと申し出てくれた。彼は親が山好きで小さい頃から強制的に連れて行かされたクチで。
娘たちも行きたいと言う。この時点でもかなりばらつきがある!笑
「小さい子のほうのペースに合せてもいいんだし、頂上めざさなくてもいいんだし。」とガク君。
彼は人間ができてる。彼にはひとつ目的があり、ヤマブドウの樹皮をとりたいのだった。
ナタの鞘をそれでつくりたいのだ。

ヤマブドウはカゴづくりにも利用されるたいへんうつくしく強い素材だが、樹からはがしやすいのは1年のうちの極限られた時期で、それが梅雨の時期2週間程度だという。

さて、それから山登りメンバーは徐々に増えてゆき、結局最初に声を挙げてくれたB、Wはアメリカに帰国し本来ならば帰って来ているはずがまだ帰って来れず行けなかったが、合計8人になった。

年齢も性別もいろいろで凸凹の珍道中なので、どういう行程にするか悩ましいところだったが、ガク君となんどか話をするうちに、彼を全面的に信用することができた。彼は、なにか困った局面ができた時にどうすればそこを突破できるかいつも考え行動している人だということがわかったから。

ガク君もB,W、他のメンバーもLABOには去年の秋頃から来るようになったのでまだ日は浅い、わたしも実のところまだ数回しか会ってはいなかったのだ。でも、ガク君から聞いていた山の話は、生死をかけた奇跡の生還を果たしたすごい話だったし、水晶取りのはなしもその直感的にものを見抜く眼にも驚嘆した。なにしろ他人の話も丁寧に聞くし、自分の話したいことを的確に表現できる能力、優しさや判断力、明るさは驚きだった。


f0160480_23583944.jpg

あのごつごつした岩山が瑞牆山だ!

とにかく最初はみずがき山自然公園の駐車場に止めてそこから遊歩道を歩くことにした。
[PR]
# by sakillus | 2017-06-18 22:41 | 自然物 | Trackback | Comments(2)