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イルカ君きものを縫う
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コブシ バレリーナ 背景にはコブシ

イルカ君は1月2月とブライアンのところに染めなどを習いにきていたフィンランドの青年だ。
彼はなかなかユニークな経歴の持ち主で,親族はみな医者でありながらまったくそっちのほうへは進まなかった。
13歳頃から洋服をつくり始め,サーカス団の一員であったこともあったようだ。
大学卒業後?数年間の洋服のデザイン、製作の学校を卒業しいざ仕事を始めるという直前で日本に来たのだった。

ブライアンのところで絞りや染めを実習し、このところ人気の印半纏つくりに彼も参加することになった。

わたしも1月2月は目一杯忙しくかろうじて数日教えることができた程度だったが,ブライアンもある程度は縫えるので(すでに10枚近く縫っているかも?)彼からも教わって、大人用ばかりか、こんな子供用のものまで縫い上げていた。
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ここで衿の色が違っているのはたぶん衿の長さが足りなかったからだ。でも、それも愛嬌♡
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裏側にはこんな刺繍もあって、地色はたしか茜で染めたということ。
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これはブライアンのつくったこども半纏
昔は火消しの印半纏がこのようなものを着ていた。かわいいね!

それからもうひとつイルカ君のつくった印半纏
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これもナイスな作品だ。
鉄など金属を主に使う造形作家、中里 繪魯洲さんがその日ブライアンのところに来ていたから、
「カ」という字を筆で書いてもらってそれを染めたのだという。
周囲の模様はフィンランドの古典的な柄でケルトですな。

よく見ると実にすごいのは、この布地模様が市松になっているのだけれど,その市松が合っているんだよね。これは高度なテクニックです。
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それからイルカ君はきものをつくることになった。
型染めで八王子の藍染め処で染めたもので桜の花びら模様だ。
いやぁ,時間が、、、間に合うのかどうかみなはらはらしていた。

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フィンランドで彼は服づくりはミシンを使ってつくっていたのだけれど、手縫いも器用にこなしていた。それ以上にきものの特殊な裁ち方や縫い方,仕組みを驚くほど理解してくれた。
だいたい着物を縫う初心者はほとんどが教えるほうがなにを言っているのかわからないうちになんとか仕上げるものなのだけれど、彼はうれしくなるほどよく理解してくれた。
さすがに小さい頃から服をつくっているだけあった。

時間がなかったので、少し教えてはあとは宿題ね、という繰り返しだったがすべてクリアして、
帰国数日前、もうこの日しかできないという日に最後の追い込み、そして、
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(ほぼ)できました!

この柄を合せるために布の長さを「あげ」のところでコントロールするということを一度で理解してくれる初心者はまずいない、ありがとう!

これは本人のだそうだけれど、ガールフレンドも同じサイズらしいので共用できるね?
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そういうわけで、手仕事、手縫いをわたしは広めたいので,日本人はもちろん外国人でも教えますよ。(そのためにもっとスムーズに会話でき伝えられるよう I am learning english conversation.)
このごろはちらほらとわたしの教室の生徒も増えてきている。
日本の大切なものが次々とないがしろにされなくなされそうになっているこのとき、
守っていきたいものね。

合理化では味わえない、獲得できない世界がある。手仕事がなくなることは日本語がないがしろにされることと同じだ。(この件についてはできれば後日)
興味ある方はご連絡下さいね。

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by sakillus | 2016-03-23 23:11 | 手縫い | Trackback | Comments(2)
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Commented by kusuo522 at 2016-03-24 10:57
 いい、いい、染めから,截ちから、縫いから、人間には手というものがあるんですものね。本物はやはり、手をかけないと出来ないという見本ですよね。

 ややもすると何もかも機械ににまかせで、楽にものを作ろうとする。かくいう己も、例外ではないことを恥じ入ります。歳と取るに従って。

 もう少し若かったら、そして、近かったら、ぜひ、弟子入りするんですけど。

 肝心の日本の若者にもその良さをぜひ分かってほしい。そのためにも、sakiさん頑張ってください。
Commented by sakillus at 2016-03-24 22:41
kusuo様、そうなんです。この型は自分で彫ったのかどうかはわからないのですが、その可能性もあります。
手をかけたらかけただけのものはできる。手をかけたものを「買う」ことよりもつくることのほうが断然すばらしいのだけれど、それと同時に昨今残念なのはものをつくるゆとりを奪われているということも感じます。
いろいろなことがつながっていてどうにか打開できればなぁと思うのですが。

>もう少し若かったら、そして、近かったら、ぜひ、弟子入りするんですけど。

あは、まぁ、^^;

近頃は小さいお子さんを持つ母親世代の方が幾人かたずねてくださいます。
できればプロになりたいひとを育ててみたい気はしますね。
はい、がんばります!
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