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遠山郷 霜月祭 2
霜月祭では湯立て神楽というのが執り行われる。かまどが本殿のほぼ中央に設えてあって、薪によって火が焚かれ鍋の水を沸騰させる。
奥から面を被った演者が登場しかまどの周りをぐるっとゆっくり回るのだが、その動きは不規則で役によって異なる。最後の方では。かまどでふつふつと煮えたぎった湯を素手で叩いてしぶきを上げる。そのしぶきは周囲に広がり観客の方へもかかり清めとなる。やはり火と水というのは重要なのだなぁと思う。

万物万象の五大元素の〈地・火・風・水・空〉のうちの〈火〉が想像力の活性化、何かを遂行する原動力となり、心を熱くし、性エネルギーの活性化、生きる力の喜び、明るさ、初が、成長させ開花させ熟成させる力や直感力を引き出す力であり、知性でもある。そして〈水〉は、浄化、平和、安らぎ、潤滑、すべてのものを一つに繋ぎ広げ調和する、安定感がある。(森井啓二 「君が代」より)

私たちが入場した時はすでに面が登場する祭のメインイベントとも言える頃合いになっていた。
残念ながら本殿の中はそう明るくはないので、写真はほとんどぶれていた。コンパクトデジカメ、オートで撮ったのだけれどシャッタースピードが遅くなりすぎてダメだった。

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これは四面(よおもて)と言って4人の若者が面をかぶり神様となり、4人(4柱)がスクラム組んでぐるぐる回ったり、一人(1柱)ずつ受けてのところに走って行きくるっと背中を向けてダイブしているところ
これは盛り上がるところで、何度もやり、観客と演者の距離が一層近くなる場面だ。

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若者たちは「ほら、よーせっ!ほら、よーせっ!」の掛け声に合わせ、遠慮することなく力いっぱい体を投げる。本来祭には蕩尽の意味もあり、それがある時にはやりすぎになり犠牲(死)を以って供物としたり、荒くれになったりするのだが、ここ遠山郷ではそうはならない、エネルギーの発散はあっても無頼にならないのは、ここの民が優しいからなのだろう。

通奏低音のように流れる笛と太鼓、若者たちが観客に近いところで吹いている。太鼓を打つのは長老組か。
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 「大国様という人はもとより日本の人じゃない〜」とまわりで歌う
「唐から日本へ渡るとき〜」と続く

他に、榊を束にしたものを観客に振り下ろしていたバァサとか好きだったのだけど、写真がダメで残念!

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体を低くして特徴的な舞をする「お狐様」あるいは「稲荷」と呼ばれるこの神様は熟練の舞で大好評だった。
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ちょっとぶれてわかりにくいけれど「水王」
鍋の熱湯を素手で払いのける役
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もっと派手に湯切りして欲しかったけれど、私にもちょっとしぶきはかかったぞ、よしよし。
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何故に紙を口にくわえているのかわからないけれど「天伯様」
神々を追い払い、東西南北中央の五方鎮めるとある。
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長老組が刀を振りかざし、かまどを切る仕草
いよいよラストの場面


ということで限られた本殿という室内での祭りは、村人「縁者」とみるものの距離が近く一体感がある。
小劇場を思い出すようだった。写真で見せた限りでは怖がってみたくないと言っていたミクリも場内に着くとパッと目を覚まし楽しんでいた。迫力ある祭りはユーモラスさもあり土着的で根源的なさまが味わえてよかった。
外では満天の星が輝いていた。


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  番外

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これは何かというと・・・・・ソリです。



ミクリのためにガクちゃんが作ってくれた。
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この模様も猫のようでもありミクリっぽい
手前の彫りが5つなのは5歳からという印
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さりげなくアイヌ文様
愛情をたっぷりかけて作ってくれた。
とても素敵なものができて私もすんごく嬉しい!!!

遠山郷に行く手前で、小淵沢で降りて、南アルプス北端の入笠山の麓に立ち寄りソリ遊びをした。
山梨県と長野県の境にあるようなそこは中央高速も最も標高の高い地域で所々に雪が見られた。

入笠山の麓も薄っすらとだけど雪があり、斜面になっているところは入れなかったけれどちょうど広い駐車場が滑れそうだった。

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真剣な面持ちで滑るミクリ
片足を板に載せてもう片足で蹴って滑るタイプだ。
スピードがつけば両足を乗せられる。
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男前なミクリ
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大人が一緒に乗ることも可能
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娘も
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愛する人のために何かを作るのが楽しくて発見もあってすごく面白いというガクちゃん、
彼が私たち一人一人にしてくれたこと、また、友人LABOのKに対してもエネルギーと言葉を尽くしてくれたことを私は知っている。
彼はとても優しく誠実で男らしく賢く繊細、公明正大でセンスも良くて器でかくて頑張り屋さんで、(←褒めすぎ?いやそうじゃない)この出会いは誰にとってもありえないような大切なものだった。

彼はこうして緩やかに静かに家族になってゆくのだろう。そして愛する娘のためにソリを作ったんだというだろう。
いつもありがとう。あなたのまっすぐな言葉に私はいつも励まされているし、胸が温かくなるんだよ。

浄めと再生、ということであれば、人はいくつになっても、いつでも変わることができると信じている。
太陽の一番活動の弱まるこの時期に祭をする霜月祭、クリスマスもそもそもそう意味があったのだろう。
私の誕生日もそんな折で、初めてこの時期でよかったと思えた。
いつでも古い殻を剥がして新しい衣を身につけたい。
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by sakillus | 2017-12-18 01:19 | 文化伝承 | Trackback | Comments(0)
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