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源氏香
久しぶりに着物の話です。

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これは「源氏香」と呼ばれるものです。
手刺繍によって描かれています。
着物ではしばしば源氏香の柄が描かれます。

何か暗号めいています。

暗号で思い出すのは、第二次世界大戦中、ドイツで使われていたエニグマという暗号機です。ドイツ軍はエニグマで暗号化した機密文書を送受信していて、攻撃内容も記されていました。エニグマは一見するとタイプライターのようであり、それほど複座には見えませんが、実際はいくつかあるローターのうちどの3枚を使うかの組み合わせと、ローターをセットする順序、ローターの目盛りの初期位置、およびプラグボード配線により、そのパターンは1京(100,000,000,000,000,000)にもなり、かつ、その組み合わせは毎日変えられていました。それによりエニグマ解読は不可能と言われていました。


ドイツと対戦していたイギリスはこのエニグマを解読するべく秘密裏に解読チームを結成させました。そこに集められた人たちは少数精鋭、全英チェスチャンピオン、古典学者、美術オタク、焼き物の名人、クロスワードマニア、トランプの名人などとてもユニークな人たちでした。その中のいまのコンピュータの基礎概念を作った天才は他人との交流を少し苦手としていました。アラン・チューリングという人です。彼はエニグマを解読するのは人間の頭だけでは無理とばかりに機械を作ります。しかし、解読はなかなかできませんでした。

情報は毎朝6時に始まり夜中の12時で終わります、その日の暗号パターンは18時間以内に解かなければまた振り出しに戻ってしまいます。チューリングはある日「文章の定型性」に注目し奇跡的に暗号解読に成功しました。
ドイツ側の攻撃情報はつかめましたが、全てを回避すると解読成功がドイツに知られてしまい、今までの努力が水の泡になってしまうので、イギリスとしては選ぶ必要がありました。悲しい選択ではありましたが、とにかく暗号解読成功により戦争終結を2年以上は止めることができたと言われています。

映画「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」ではこの解読における悲喜こもごもを面白く描いています。主人公のアラン・チューリングにはベネディクト・カンバーバッチが怪演?しています。


変わって「源氏香」の方はいたってのどかです。香道の楽しみ方の一つです。
なんて、私は香道のなんたるかは全然知りませんが、wikipediaなどをさらっと読むとうっすらわかるものもあります。

5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴で、まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいき、この5本の線を組み合わせてできる型は52通りあり、この52通りの図を源氏物語五十四巻のうち桐壷と夢浮橋の巻を除いた五十二巻にあてはめる。客はこの「源氏香の図」を見ながら自分の書いた図と照合し、源氏物語の該当する巻名を書いて答とする。

とあります。 
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 wikipediaより
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これによると一番左の図は「夕霧」、真ん中が「賢木」、右が「紅梅」ということになるようです。

私だったら雨の名前にしたいところですが.....

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これはH.odorus(ヘレボルス・オドルス)ですが、種小名odorusは「香りのよい」の意味です。
にゃはは〜、でも、うちのオドルスは匂いがないんだぁ。
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by sakillus | 2018-03-31 23:02 | きもの | Trackback | Comments(10)
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Commented by iroha8788 at 2018-04-02 02:47
こんばんは。

エグニマというと、ある曲が浮かび、
香道というと、本を買って読んだのですが、クルクルしてしまい、道具の一部を揃えたものの、まだここでは一度もたいておらず。聞いてもおらずぅ。
オドちゃんを見て、うちの子はいつ花が咲くのかしらともチビ苗を巡り巡り巡っていただいて3年目の今年、まだ雪の下でお目にかかれず。
でも、どんどん雪解けが進んで昨日やっと、渋さが好きなブラック系のクリローの花芽を確認したところです。
こちらも、ゆっくりというか、3月もドカ雪が来たと思ったら一気に気温が上がり雪解けのスピードがものすごいこととなっております。
Sakiさんのおうちのオドちゃんは、いい香りなんですね^^♪
個体差があるからこそ、ぬふふ~♪の株ですね♪
私はとにかく、初めてのお花が見たいー!と、雪の下に向かって言っております^^
オドちゃんのこの花色、たまりませんね♪素敵ー!です。
Commented by sakillus at 2018-04-02 06:21
葉花さん、あぁ、わかります、わかります!

昔エニグマっていうバンドがありました。グレゴリオ聖歌とロックを混ぜたようなのね!私が聞いていたのは20代でしたよ。あの時代のプログレっぽい音ってなんだこれ?っていうのがしばしばあって、今は聞きたいとは思わないけれど、昔は変なの?聞いていたなぁと。

あ、そうなんですか!香道興味あったのですね。私面白いなぁと思ったのは東南アジアの香木のみを使うんですね。どんな香りなのかなぁと「聞いて」みたい。

原種は咲くまで長いですからねぁ。私もチビ苗からのありましたよ。咲いたときは感激!うちのオドルスは香りしないみたいなんです〜。ヘレボルスの香りある原種は何れにしてもそう強くはなくてほんのり、ですよね?
オドルスは日照にも強くて育てやすいです。

最近暖かくなるスピードが早いですね。あれよあれよと言う間にいろいろ咲いてきて。
これからそちらもいよいよ楽しみですね!感動想像できる〜!
Commented by すみごん at 2018-04-02 08:11 x
源氏香ははじめて絞めた帯の柄だったので、思い出に残りそうです。柄としても好きです。
香道・・・奥が深そうですねぇ。何種類か聞いたらわけわからん!状態になりそう・・・

たしか、ダーローズ・エグニマというバラがあったと思います。
白の小さな半八重だったかな。持っていたこともありますが、
たしかファウンドローズだったと記憶しています。
http://potato50.web.fc2.com/R_photo/HSp/DarlowsEnigma.htm
Commented by iroha8788 at 2018-04-02 13:51
Sakiさん!
夜中に目が覚めて…「わーい♪」と思って書いていたら、なんと!オドちゃん香りがなかったー
吹き出してしまった・・・トンデモすっとこどっこい!失礼しました。おかしすぎるぅ。
…そもそも葉っぱと花色と、この咲き方が大好きなので香りまでは欲張りすぎかなって思っていたりしますが、
煩悩も、ほどほどにしないとって、、、何回思うことか!
それにしても、おかしい・・・わたし。

毎朝、葉むら草むらなんちゃってガーデン(長くてすみません)を散策しはじめているのですが、
キャー♪の感動のあとに、エゾシカっちょ剪定の跡がありガックリしてしまう季節でもあったことを実感しております。
本当に賢くて・・・水仙とかチューリップなどの芽は絶対食べないのに、チオノドクサばかり食べられております。あぁ。
これからは、ガリカ以外のバラの芽も好物で、、、。昨日、とうとう鹿除けネットを買って来ました。
本当はネットなんてしたくないけど、一季咲きの原種が多いうちの場合、悲しすぎるので何とも何ともですぅ…。
さらに嫌いなニンニクと唐辛子エキス(適当手作り)をスプレーします!(葉っぱに近づくと鼻が曲がっちゃってヒーヒーになっちゃうぞ!と呪文つき^^)
もう…本当に賢くて気絶しそうなエゾシカっちょ剪定です。
長々失礼しました。
Commented by sakillus at 2018-04-02 22:07
すみごんさん、その帯同窓会?に使ったものですよね。
かなり大胆に柄が入ってましたね?

香道の、この源氏香みたいな香りの聞き方だと室内に香りが充満しないのかなぁ?とか、鼻が麻痺しそうとか思いますけど、
香道の心得のようなものを見ると、心身ともに嗅ぎ分けられるよう研ぎ澄ましておくべし、なんて書かれてあって、修験者のような、シャーマンのようだなぁと思いました。

ダーロウズ.エニグマは名前だけは知ってました。検索して花を見てみると、枝葉も含めてモスカータみたいというのが第一印象、やっぱりハイブリッドムスクに分類されてますね。
ダーロウさんがいかにしてこのバラを手に入れたかですが、何かの実生ではないかとの意見もあるようですね。
そうなると遺伝子解析でもしないとわからない〜謎=enigumaですね。笑
Commented by sakillus at 2018-04-02 22:35
葉花さん、えらく遅い時間だなぁと思ったら夜中に目を覚ましたのですね。いやぁ、ノープロブレム!読み飛ばすことは誰でもあります。
オドルス、この写真は出てきて間もない頃でチビですが、その後ずんずん伸びて林立のようになりました。
葉花さんちのオドルスも早く花がみられるといいですね!

エゾシカって一般的なシカよりもたくましい感じですね。そして、お尻のところの白さが際立つ、、、来るんですね〜!
植物って毒を持つものが意外に多いですが、チオノドクサは毒がないんですね?名前にはあるのに、、笑

<ガリカ以外のバラの芽も好物で
え〜、そうなんですか!それは困ったものですが、なんでガリカだけが無事!ガリカって遅めですよね、芽出しが。
う〜ん、確かにネットはやりたくないものの一つですが、仕方ないですね。大自然の中ではいろいろなことがあるわぁ。
Commented by すみごん at 2018-04-03 19:01 x
そうです。あの同窓会に行くとき使った帯です。
黒地にベージュの細かい絞りで源氏香柄が染められています。
けっこう大胆な柄ですよね。
あれ以来使っていないのですが・・・(^^;)
黒い紬に合わせたらどうか、などと考えています。
黒々しすぎちゃうかもしれませんが、帯揚げと帯締めで
なんとかアクセントをつけたらどうなるか、やってみないとわかりませんね。
写真のような飛び柄の源氏香もなかなかいいなぁ・・・

ダーローズ・エニグマ、実生のような感じですよね。
するすると伸びるバラだったと記憶しています。
一時はファウンドローズなどにもはまりましたが、今はけっこうどこにでもあるバラの魅力を再発見しています。
Commented by sakillus at 2018-04-04 00:13
すみごんさん、あの柄のところは絞りだったのですね!
またきっと使うでしょう。私も大枚叩いた割に使ってないのが結構あります。着物って組み合わせなので、帯に合わせる長着が派手になっちゃうとあぁどうしようってなっちゃいます。

あ、黒い紬、、何気にプレッシャーだ。笑。そうですね、帯揚げと帯締めとで。あの本の三原さんもそれがなかったらどうなのっていう組み合わせですが、シックになってますものね。
よく小紋では小さめの柄が飛び柄になってますが、こういうのも他の組み合わせでおしゃれを演出できるので良いですね。

スルスルと伸びる、まさにそう思いました。私は以前モスカータを地植えしていて伸びる伸びる、手に負えなくなって抜いちゃったんですが。
私は調べるのが好きだったので、ファウンドローズはミステリー感が強く、育てたいというより知りたい気持ちが強く結構追いました。バミューダとか平戸にあったものとか。でも、それらは人間の影響でそうなったので、バラ本来がどうのこうのではない。今好きなのは、ずっと前から好きで変わらないですね。
Commented by すみごん at 2018-04-04 15:35 x
そうなんですよー
ベージュのところが細かい絞りになっていて、そこが気に入ったんです。
染めの帯ってほとんど持っていなくて・・・
インパクトが強いので使いどころを考えないといけないですが好きな帯なのでまた機会をつくりたいと思っています。
黒い紬・・・うはは。いや別に急ぎませんから。

ファウンドローズは本当に不思議で、その謎に心惹かれますよね。私も調べるのも好きなのですが、とにかく実物をこの目で見たいという気持ちが強くて手に入れようとしたわけです。
今では草ぶえなどにも珍しいファウンドがあるようですが当時は見られるところがどこにもありませんでした。

なんだかんだと10年くらい持っているロサ・プリムラのつぼみが大きくなってきました。早咲きなのでいつもわが家では一番乗りです。
Commented by sakillus at 2018-04-05 00:09
わたしも染めの帯って持ってないかもしれません。いいなぁと思うのだけれど、なかなか.....
すみごんさん、積極的にきているのでまた機会がありそうですね。
黒の紬は八掛の色を決めていないのでそのうち決めないといけませんね。

なんか2011年以前はいろいろバラでは好奇心が強くいろいろなことに興味持って自分でもよくやってたなぁと思います。
優先順位が変わり、知りたいことが別に移ってしまいました。

ファウンドローズへの興味ってどうなんでしょう。日本でそれほど持っていた人って少なかったんじゃないかなぁ。
お亡くなりになった金子さんみたいなひとだったらありえるかなぁと思うけれど、オールドローズに注目が行く前って、バラへの傾きは違ってましたよね。

一番の花、プリムラ、黄色が愛らしくて元気良くていいですね!
うちはなぜか今年は早咲きじゃないものに蕾が付いているのを見つけました。
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