ROSASOLIS

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What is Picardy

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William R. Smith


Picardy という言葉が気になっていた。
 ピカルディ、ピカーディ、ピカディ


イギリス人の友人が用事があって来たので、知っているか、何かヒントがもらえるかとおもい
聞いてみた。
友人は日本に来て20年以上の歳月が経ち、とても流ちょうに日本語を話す。

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Souv. de St.Anne's

私:「Picardy って知ってる? P(ピー) i c a r d y」
友:「う〜ん、場所だよね・・・フランスか、・・・なんで?」
私:「Picardyの薔薇という、そういう歌があってね。」
友:「あぁ・・・戦争に関係があるね。」
私:「戦争?」
友:「うん、戦争・・・。」

私は発音をピカルディ、ピカーディと言ったのだが、彼はピカディと言った。
ピにアクセントがある。

彼もそれ以上はあまり明確なことは言わず、わたしはその時点で、Picardyという場所は
確固たるどこそこの場所というより、戦争で悲惨な運命に遭い、廃墟のようなものになった
場所を示すことばとしてイメージしてしまった。
廃墟なような場所に薔薇が咲いているという光景は悪くはない。

ピカというと、日本でも原爆のことをピカドンというように、なにか光っているイメージがある。
ピカデリー、ピカレスク・・・

夜になり,ネットでPicardy を調べてみると、そうか、そうか!
実際にそういう場所があった!

フランス北部、ワインの名産地でもあるらしい。
フランス人はピカルディという発音を、英語圏のひとはピカ(ー)ディという発音をするのかもしれない。

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Rosa spinosissima lutea の実

私が気になっていたのは 「Roses of Picardy」という歌だった。
ある歌手がその歌をうたっていたのだ。

しかし、そんな時に思わぬ符号があった。
David Austinの作出した薔薇である。
これで、あぁ、あの薔薇!とわかる方は相当Austinのばらをチェックしている方であろう。
その薔薇はあまり有名ではないとおもうので。
もっとも2004年の作出らしいのだが。

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Austinのカタログより

Rose of Picardy
こちらはRosesじゃなくてRose

しかし、Austinは見切りが早いのかな?
カタログでは「その他のイングリッシュ・ローズ」の欄に入っている。
この手の薔薇はAustinにしてはめずらしい気がするのだが・・・


さらに「Roses of Picardy」を調べてみると、友人の言っていた「戦争」の意味がわかった。
第一次世界大戦時、Picardyは激戦地で、この歌はバラードとして流行ったというのだ。

この歌は時を越え歌い継がれているらしく多くの人が歌っている。
Youtubeで少し聴いてみると、歌唱力のある歌手が朗々と歌っているのが多かった。

わたしが今とても好きな歌手はそれとは趣が違っていた。

Picardyはどんなところなのかな?


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Baronne Henriette de Snoy

もう一枚
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親指姫がいそうだね。
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by sakillus | 2008-10-09 18:43 | Trackback | Comments(11)
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Commented by sakae at 2008-10-09 22:43 x
そこまで調べ上げていることに脱帽
Commented by sakillus at 2008-10-09 23:04
sakaeさん、いやいやまだですよ。
ネットに歌の歌詞が載っていました。(英語)
ふむふむ、歌詞をつくったのはイギリス兵なんだそうです。
恋人を想う歌みたいですね。

D.Austinはこのうた意識してますよね〜。
Commented by G d D at 2008-10-10 00:29 x
sakiさん、こんばんは。

僕がこの『Rose of Picardy』に出会ったのは夏の終わり頃だったかな。
気温はだいぶ下がっていたと記憶しているのですが...ちょっと曖昧。
秋薔薇の開花株が華やかに店頭に並ぶ前のことです。
どこからどう見ても...春から夏にかけての売れ残りの薔薇が
所在なげにひしめきあっている状態(時期)ってあるでしょう?(笑)
そんな時だったんです。(でも最近はこの薔薇あまり見かけませんね...)
薔薇を買う気なんてその時はさらさらなくて。
でもひと際綺麗だったんです。あたりが薄闇でね。
カタログやタグの写真で随分損していると思います、この薔薇。
非常によく咲きますし、気温が下がると丸くカップ咲きになる時もあって。
そんな時は...花弁も散り際、紫に転びます。
施肥を少なめにしたら、花もほどよい大きさを保ってくれました。

カミキリムシにやられて枯れてしまったけれど、
もういちど育てたいなぁ...と思っています。
やっぱり自分の目で見て...感じて 選ぶってのは大切ですよね。
sakiさんの今回の調べもののように、きっかけもそうですね。
『〜lutea』 の実が、とてもいい色。
Commented by sakillus at 2008-10-10 10:05
G d Dさん、こんばんは。

おー! 『Rose of Picardy』,持っていましたか!、育てていましたか!
G d Dさんは現場(売り場)チェックですね。
薄闇の中でひときわきれいな薔薇だったのですねぇ・・・そういう瞬間ってどきっとしますよね。
なるほど、その特徴を伺いますと一度この目で見てみたい気がいたします。

>やっぱり自分の目で見て...感じて 選ぶ
うん、うん、全くわたしもそうおもいます。
カタログって農園で立派に咲いている全体像もあるけれど、花が主体なので、枝の伸び方、風情までは
わかりませんよね。花色だってその時その時で微妙に違いますし・・・
カタログで損をしている薔薇ってたしかにありますよね。逆に実際見たり、育てたらそれほどじゃなかったというのもありますし・・・
この目で見て、感じるのが一番まちがいないですね!

Commented by sakillus at 2008-10-10 10:05
G d Dさん、続きです。

一つのきっかけで調べてゆくのってけっこうおもしろいですね。
ゆうべはついでに軽〜く第一次世界大戦のこともおさらいしてみました。(忘れているし)
兵器は破壊度が増してきたにもかかわらず、歩兵が主力だったということで、常に死が隣り合わせにあったと。兵士の気持ちも想像できます。
学生のころひたすら暗記していたのと違って、また歴史をかいま見るのも感慨深いものがあります。

だいたいは黒くしぼんでしまったのですが、数少なく残っていたLuteaの実、ぴかぴかでした〜!
Commented by ぴぴん at 2008-10-10 11:14 x
" Picardy"。一般的に、イギリス英語はRの音が響かないので、「ピカーディ」なんですかね。
わたしは先日"Emerson"(人物)の話をしていて、「エマーソン」と「マー」にアクセントを置いて言ったら、
「エジソン」のように最初の「エ」にアクセントが付くのだと教わりました。

「ピカルディの薔薇」は、「ソンムの戦い」が背景ですね。敵味方で百万人が死んだ。
歌のタイトルが"roses of"と複数であるのを見ると、生き残ったひとつの薔薇(恋人)ではなく、
死んだ薔薇たち(=兵士)に焦点が当たってるのではないかな、と思いました。

ポプラも出て来ますが、ギリシャ神話でパエトーンの死を悲しんだ姉妹の化身。
涙は琥珀になったということで、「悲しみ」を連想する木です。

雑学でした。
Commented by クミン at 2008-10-10 17:42 x
>親指姫
絶対に居ます^^。
Commented by sakillus at 2008-10-10 22:03
ぴぴんさん、こんばんは。
歌でもピカディと発音していますね。Emersonもほとんどマーと伸ばさないんでしょうか。
ず〜っとたいがい日本人はエマーソンとマーにアクセントをおいて話していましたよね。
フランス人もそう「ル」ははっきり発音しないんじゃないかともおもいますが・・・よくはわかりませんが。

おぉ、「ソンムの戦い」ですか!全く記憶にありません。その名前アジアっぽいですね。
百万人とはおそろしい数ですね。
なるほど・・・そういう時代背景があるわけですと多重的に(どちらに焦点というのはわたしにはわかりません。)意味が含まれているとみておかしくありませんね。

うたの最初から出てくるポプラにはそんな連想、暗喩がありましたか。

う〜ん、はじめて聴いた歌の印象よりずっと重たい歌なのだなぁ・・・
でも、そういう哀しい歌でも、何気なくうたうのは悪くありません。そうおもいました。
Commented by sakillus at 2008-10-10 22:06
クミンさん、こんばんは。

親指姫の生家がチューリップで、王子様との結婚で新居に引っ越してと。
そこがここ。
ちょっと迷路っぽいのが玉にきずですが。花弁が多くて。^^。
Commented by ぴぴん at 2008-10-11 08:18 x
今週、詩のクラスで先生に質問したら、
「AかBかではない、多重的に捉える」と、回答がありました。
そういう側面に光の当たる週だったなと、sakiさんの応答を読んで、
しみじみしました。
Commented by sakillus at 2008-10-11 08:42
おぉ、そうでしたか!ぴぴんさん。
ぴぴんさんのシンクロに参加できてうれしいです。
物事、白黒はっきりさせちゃうと捨ててしまうというか、後戻りできなくなる無念さも時としてはありますよね。
まぁ、逆にはっきりさせなければならないときもあるわけですが。

人間は巾をもつ生きものなので、その間で噛みしめて生きるというのは悪くないです。
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