ROSASOLIS

カテゴリ:きもの( 3 )
源氏香
久しぶりに着物の話です。

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これは「源氏香」と呼ばれるものです。
手刺繍によって描かれています。
着物ではしばしば源氏香の柄が描かれます。

何か暗号めいています。

暗号で思い出すのは、第二次世界大戦中、ドイツで使われていたエニグマという暗号機です。ドイツ軍はエニグマで暗号化した機密文書を送受信していて、攻撃内容も記されていました。エニグマは一見するとタイプライターのようであり、それほど複座には見えませんが、実際はいくつかあるローターのうちどの3枚を使うかの組み合わせと、ローターをセットする順序、ローターの目盛りの初期位置、およびプラグボード配線により、そのパターンは1京(100,000,000,000,000,000)にもなり、かつ、その組み合わせは毎日変えられていました。それによりエニグマ解読は不可能と言われていました。


ドイツと対戦していたイギリスはこのエニグマを解読するべく秘密裏に解読チームを結成させました。そこに集められた人たちは少数精鋭、全英チェスチャンピオン、古典学者、美術オタク、焼き物の名人、クロスワードマニア、トランプの名人などとてもユニークな人たちでした。その中のいまのコンピュータの基礎概念を作った天才は他人との交流を少し苦手としていました。アラン・チューリングという人です。彼はエニグマを解読するのは人間の頭だけでは無理とばかりに機械を作ります。しかし、解読はなかなかできませんでした。

情報は毎朝6時に始まり夜中の12時で終わります、その日の暗号パターンは18時間以内に解かなければまた振り出しに戻ってしまいます。チューリングはある日「文章の定型性」に注目し奇跡的に暗号解読に成功しました。
ドイツ側の攻撃情報はつかめましたが、全てを回避すると解読成功がドイツに知られてしまい、今までの努力が水の泡になってしまうので、イギリスとしては選ぶ必要がありました。悲しい選択ではありましたが、とにかく暗号解読成功により戦争終結を2年以上は止めることができたと言われています。

映画「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」ではこの解読における悲喜こもごもを面白く描いています。主人公のアラン・チューリングにはベネディクト・カンバーバッチが怪演?しています。


変わって「源氏香」の方はいたってのどかです。香道の楽しみ方の一つです。
なんて、私は香道のなんたるかは全然知りませんが、wikipediaなどをさらっと読むとうっすらわかるものもあります。

5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴で、まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいき、この5本の線を組み合わせてできる型は52通りあり、この52通りの図を源氏物語五十四巻のうち桐壷と夢浮橋の巻を除いた五十二巻にあてはめる。客はこの「源氏香の図」を見ながら自分の書いた図と照合し、源氏物語の該当する巻名を書いて答とする。

とあります。 
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 wikipediaより
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これによると一番左の図は「夕霧」、真ん中が「賢木」、右が「紅梅」ということになるようです。

私だったら雨の名前にしたいところですが.....

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これはH.odorus(ヘレボルス・オドルス)ですが、種小名odorusは「香りのよい」の意味です。
にゃはは〜、でも、うちのオドルスは匂いがないんだぁ。
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by sakillus | 2018-03-31 23:02 | きもの | Trackback | Comments(10)
光のうつろい
冬が待ったをかけたような寒い日々が続いていたかと思うと、昨日辺りから当地でも急に春めいてきました。コブシも満開、今日は朝つぼみだったものが昼には咲いているというめまぐるしい展開。
ここのところずっと仕事がめちゃくちゃな忙しさで、毎日深夜1時2時まで仕事をしなければならない状況が続いています。けっこうきついです。

仕事のことしか考えられないこの状況もある意味おもしろい、
馬やバイクを乗る人だったら「人馬一体」の境地が時にあるのだろうけれど、(私は若い頃バイクに乗っていたけれど、それはなかったなぁ)
私は今「人針一体」です。
指の先に針がある。道具も指も同じ流れと感じられることはおもしろいです。
そして、針と糸で着るものがつくれるということは、やはりおもしろい!素敵なこと、そういうことを30年以上経った今感じています。


庭では草が伸びてる〜。3時間でいいから取りたい、取りたいと心の叫び。笑
今しばらくはそれもできません。


 ☆ 今年は小さなアイリスがおもしろく、

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ミニアイリス スポットオン
まだ日本では珍しいと思います。
中央、西アジアの乾燥した平原に多く見られるミニアイリス、いろいろな種類があります。乾燥を防ぐための堅い葉や地下に球根を備える等独自の進化をしてきました。
この’スポットオン’はどういうものに属するのかわかりませんが、Reticulata (レティクラータ)
の仲間の可能性はあるかなぁと想像しています。
たいへん美しい神秘的な色と形をしています。

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これはケイビアヤメ背丈の低いアヤメです。
バルカン〜北西トルコ原産 でこれまたたいへん美しい色と形です。
実物の色はもう少し渋いです。
葉がくるっと鶏の尾のようになっているところから、「鶏尾アヤメ」なのだそうです。
それはもう少し経つとまっすぐ伸びてきますが。

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コシノコバイモ



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30代の頃染めて織ったものでずっと前に仕立てたはいいものの、なかなか着れないでいたきものがありました。
それは自分で「光のうつろい」となんかおおげさに名づけたものでありました。
光の7色をそのまんま織ってみました〜てな感じのすっとんきょうなものなので、
どうやって帯で着られるものにしてゆくか、じっと(帯を)狙っていました。
これ!というものをネットで見つけ参戦するもののあえなく敗退・・・
先日やっと落としました。

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これで少しは落ち着いたかなぁ?^^;
この帯織りがおもしろいんですよ。
緯糸がね、変えているのはすくいの技法ではなく、どうも切ってつないでいるみたいです。
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これで着るぞ〜!だって、上のきものだってどれだけ手間がかかったか!
それにしてももう今年も3ヶ月過ぎてしまった。わたしはまだきものを着ていない。くぅ〜。
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by sakillus | 2017-04-08 01:23 | きもの | Trackback | Comments(6)
転用するのが好き
暦のうえではほぼ大寒とあってさすがに寒い日々が続いています。
そのうえ強風でも吹こうものなら体感温度も一気に下がり、この時期は庭仕事には厳しいです。

そんな時は室内でぬくぬくと、でもなく少々かじかみながら楽しいことを考えます。

楽しいこと、、ふふ、今マイブームなのが「きもの」です。
なにを今更と思われるかもしれませんが、なぜなんだろう?なぜかそうなのです。
いただいた気楽さもあり、意外と普段に着ています。つまり洋服の上に羽織って。

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これは去年ヴェロニカさんからいただいた羽織なのですが、ご本人もきっとだれかからもらったのでしょう、わたしが着たほうがいい、ということでありがたく頂戴いたしました。
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鹿の子絞りの手間のかかった仕事です。
羽織紐が少々気に入らなかったのですが、
スペインのアンティークショップでこんなものを見つけました。
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ラインストーンのブレスレットです。
ブレスレットをすることはほとんどないのですが、あ、この長さ!
羽織紐にぴったりではないか?
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はい、ぴったりでした♪
ただ重さで装飾部分は下を向いてしまうのですが・・・

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同じくスペインのアンティークショップであったフィリグリーのペンダントトップ
フィリグリーとは、スペインでは有名な、細い金属線を溶接して作られる金工用語で、非常に細かい細工が可能で、スペインはイスラムからの文化の影響で、昔からフィリグリーの装飾具が盛んに作られていたということです。
これは聖母マリアを表しているとのことなのですが、どちらかというと王様に見えてしまいます。

これをなにに使うかというと。
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これです。帯留でした〜。
ただ、帯締めを通す金具はないので、糸で縫い付けねばならないかなと思っています。


きものは修業時代に練習をかねて自分のものも縫いましたし、染織をしていた頃に織ったきもの(長着)もあり、自分でもよくこんなすっとんきょうなものを織ったなぁというのもあり、そんなきものを救済してくれる帯を探しています。

帯はほとんど帯専門の仕立て屋にまわるため、わたしは個人客のものしかきませんでした。
だから今帯がおもしろい!!
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by sakillus | 2017-01-26 23:31 | きもの | Trackback | Comments(2)