ROSASOLIS

<   2018年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧
源氏香
久しぶりに着物の話です。

f0160480_2304293.jpg


これは「源氏香」と呼ばれるものです。
手刺繍によって描かれています。
着物ではしばしば源氏香の柄が描かれます。

何か暗号めいています。

暗号で思い出すのは、第二次世界大戦中、ドイツで使われていたエニグマという暗号機です。ドイツ軍はエニグマで暗号化した機密文書を送受信していて、攻撃内容も記されていました。エニグマは一見するとタイプライターのようであり、それほど複座には見えませんが、実際はいくつかあるローターのうちどの3枚を使うかの組み合わせと、ローターをセットする順序、ローターの目盛りの初期位置、およびプラグボード配線により、そのパターンは1京(100,000,000,000,000,000)にもなり、かつ、その組み合わせは毎日変えられていました。それによりエニグマ解読は不可能と言われていました。


ドイツと対戦していたイギリスはこのエニグマを解読するべく秘密裏に解読チームを結成させました。そこに集められた人たちは少数精鋭、全英チェスチャンピオン、古典学者、美術オタク、焼き物の名人、クロスワードマニア、トランプの名人などとてもユニークな人たちでした。その中のいまのコンピュータの基礎概念を作った天才は他人との交流を少し苦手としていました。アラン・チューリングという人です。彼はエニグマを解読するのは人間の頭だけでは無理とばかりに機械を作ります。しかし、解読はなかなかできませんでした。

情報は毎朝6時に始まり夜中の12時で終わります、その日の暗号パターンは18時間以内に解かなければまた振り出しに戻ってしまいます。チューリングはある日「文章の定型性」に注目し奇跡的に暗号解読に成功しました。
ドイツ側の攻撃情報はつかめましたが、全てを回避すると解読成功がドイツに知られてしまい、今までの努力が水の泡になってしまうので、イギリスとしては選ぶ必要がありました。悲しい選択ではありましたが、とにかく暗号解読成功により戦争終結を2年以上は止めることができたと言われています。

映画「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」ではこの解読における悲喜こもごもを面白く描いています。主人公のアラン・チューリングにはベネディクト・カンバーバッチが怪演?しています。


変わって「源氏香」の方はいたってのどかです。香道の楽しみ方の一つです。
なんて、私は香道のなんたるかは全然知りませんが、wikipediaなどをさらっと読むとうっすらわかるものもあります。

5種の香木を各5包ずつ(計25包)用意する。
香元はこの25包を切り交ぜ、中から任意の5包をとってひとつを焚き、客に香炉を順にまわし、香を聞く。これを5回繰り返す。
客は5つの香りの異同を紙に記す。この書き方こそが源氏香の特徴で、まず5本の縦線を書き、右から、同じ香りであったと思うものを横線でつないでいき、この5本の線を組み合わせてできる型は52通りあり、この52通りの図を源氏物語五十四巻のうち桐壷と夢浮橋の巻を除いた五十二巻にあてはめる。客はこの「源氏香の図」を見ながら自分の書いた図と照合し、源氏物語の該当する巻名を書いて答とする。

とあります。 
f0160480_2354757.png
 wikipediaより
f0160480_2345333.jpg

これによると一番左の図は「夕霧」、真ん中が「賢木」、右が「紅梅」ということになるようです。

私だったら雨の名前にしたいところですが.....

f0160480_2316278.jpg

これはH.odorus(ヘレボルス・オドルス)ですが、種小名odorusは「香りのよい」の意味です。
にゃはは〜、でも、うちのオドルスは匂いがないんだぁ。
[PR]
by sakillus | 2018-03-31 23:02 | きもの | Trackback | Comments(10)
コブシ バレリーナ
地面から何かしらにょきにょき出てくるこの頃は毎朝庭に出るのが楽しみです。
f0160480_20564536.jpg

f0160480_2161052.jpg

ここに唐突に出てきたハナニラ

f0160480_2057584.jpg

これは絶えたと思っていたヤマルリソウ、うれしい!

f0160480_20583551.jpg

大和園 ペイルピンク シングル
f0160480_2144566.jpg

めちゃくちゃ可愛い 大和園 ホワイト セミ
f0160480_20593234.jpg

キバナイカリソウやイカリソウ’花吹雪’
f0160480_210552.jpg

’花吹雪’
f0160480_2122988.jpg

咲くまで何年もかかった’新府城’
f0160480_218254.jpg

小さく繊細な花がさいていた。これは原種チューリップ  アルバ コエルレア オクラータ
名前を覚えきれない 「幻のチューリップ」と呼ばれているものです。
f0160480_21104111.jpg

日本カタクリもやっと咲いてくれた。植え付けて?年


次々咲いてくるいろいろな花の中、それぞれウキウキワクワクさせてくれるもの、うっとりするものはたくさんあるけれど、今の時期一番好きで好きで胸がキュンとなるのはこの花、
コブシ バレリーナです。

f0160480_2121540.jpg
f0160480_21205065.jpg


f0160480_21214412.jpg

f0160480_21215951.jpg

f0160480_21235153.jpg

f0160480_21254615.jpg

f0160480_21255924.jpg

f0160480_21273841.jpg

f0160480_21282161.jpg

モフモフの殻を破って花弁が開くと、マグノリアらしく甘い香りが漂います。
20枚に満たない花弁が不規則にあっち向いたりこっち向いたり、本当にバレリーナのよう。
淡い紅を含んだ花弁の色、感触、何をとっても胸が締め付けられるほど素敵です。
f0160480_2132832.jpg

f0160480_21365978.jpg



f0160480_922825.jpg

左 バレリーナ   右 コブシ
[PR]
by sakillus | 2018-03-27 21:11 | Trackback | Comments(2)
ジャガイモの植え付け
f0160480_23205493.jpg

チューリップの季節に雪というのは新鮮!
f0160480_23215293.jpg


..............................................................................

おおよそ霜の心配もなくなってきたので、そろそろジャガイモを植え付けなければと思いつつ、
畑の優先順位はそう高くないので、ついつい後手に回ってしまい、でも、この後も仕事が大変そうなので
今日明日でやっておくぞと決意(大げさ)

ジャガイモは種芋を買って植えたほうが味が美味しいというのは、去年、前年の残りのジャガイモを植え付けたことでわかっていたのだけれど、JAに電話で在庫を聞いたら「もう完売で」という。
仕方なく今年もまだ食べきれなくてしっかり発芽しているジャガイモを植えることにした。

畑で畝を作っていると隣のおじさんが「何を植えるだ?」と聞いている。
「ジャガイモです」と上に書いたような事情を話すと、「JAではなくても、やまろくにはまだようけあったぞ」という。おじさんもジャガイモは毎年種芋を植えるという。そうでないとうまく根付かなかったり、
収穫が減ったりするからと。そうすよね。私は収穫がどうのこうのより食味が落ちるなぁと思っていた。

というわけで、去年のジャガイモ「アンデスレッド」を1列と、新たに買った種芋、これは「キタアカリ」を2kg植えることにした。
f0160480_23332162.jpg


種芋はどういう栽培、および処理をしているんだろう???

少し前に小型の耕運機もかったのだけれど、地主のTさんが大型の耕運機でが〜っとうねってくれるので楽ちんだ。個人的には少々残念なこともあるけれど・・・
f0160480_2344229.jpg

f0160480_2339429.jpg

あっという間にコブシが咲いてきた。一面に鳥がいるみたい。
[PR]
by sakillus | 2018-03-24 23:44 | | Trackback | Comments(0)
H.torquatus
f0160480_650186.jpg

f0160480_6513624.jpg

H.torquatusと言っても結構個体差があるものですが、我が家のこれ、結構気に入っています。
しっかりした感触、形の良い丸弁、縁に紅があり、

f0160480_65151100.jpg

f0160480_6533769.jpg

もう10年以上育てていて、恥ずかしながら、今年初めて発見した蜜弁、こう丸く筒状になっていたんですね!面白いなぁ。もう少しでセミになりそう。 それとも変化したのかなぁ?

葉も細身で柔らかく切れ込み深いです。おなじトルカでも普通っぽい葉も結構ありますから。

f0160480_6551011.jpg

こちらは大和園さんの。可愛いねぇ。
f0160480_6555113.jpg

こちらは大木さん、ここ数年このタイプ少なくなったような・・・

f0160480_6563532.jpg



暖かくなるとともに、花粉も絶好調ですね!
目と喉にくるわぁ。
[PR]
by sakillus | 2018-03-19 06:57 | 植物 | Trackback | Comments(4)
種子法廃止でどうなる 2
f0160480_22505152.jpg

久々に見た H.atrorubens (ヘレボルス・アトロルベンス)
久々というのも変なのですが、一瞬こぼれ種で生まれたか?と喜んだりもしたのですが、(近くにあったトルカとプルプラの自然交雑だったら面白いのにと思った)
よく考えてみたら、 H.atrorubensとH.purpurascensが近すぎて植えられていたため、
アトロが窮屈になって花が咲けなくなっていたので、プルプラを移植したのでした。
で、何年かぶりにやっと咲いたアトロでした。
f0160480_2255455.jpg

こちらは、H.purpurascens (ヘレボルス・プルプラセンスあるいはプルプラスケンス)
渋い、超渋い。
f0160480_230621.jpg

こういう地味な色合いも好きです。
f0160480_231480.jpg

ミニアイリス ’ジョージ’とても冴えた良い色をしています。
f0160480_2334313.jpg

同じくミニアイリス ’アイキャッチャー’
f0160480_2343687.jpg

フクジュソウ   開くと光が反射してとても写真に撮りにくいので、閉じているところを写しました。
なんだかダンスを踊っているみたいですね。



..........................................................................................


さて、種子法廃止は、TPPと関連したものだ、TPPに先行しているものだと私は思っていました。
そのTPPは米国の不参加でお流れになるかと思いきやいつも間にかTPP11とやらが頭をもたげてきて、
あっという間にこっそり、米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国は3月8日午後(日本時間9日未明)、チリのサンティアゴで新協定「TPP11」に署名してしまいました。

いったい日本はなんでそんなに身売りに躍起になるのでしょう。。。
TPPの問題をずっと追ってきた山田正彦元農水大臣の話では、日本は譲歩しっぱなしだということです。


結論から言いますと種子法廃止は、外国企業に日本の農業への参入をしやすくするため、これまで築いてきた日本の主要5品目の技術をグローバル企業に提供するためのものです。

種子法が廃止されたらこれまでやってきたような、主要5品目の開発や維持はどうなってゆくのだろうと、私は県(山梨県)の農林水産課?に聞いてみました。
すると、4月以降すぐさまやめるというのではなく、業務は維持してゆくと言います。
米などは自家採種可能な作物ですが、栽培中にどうしても他の品種が混ざったりするので、3年ぐらい経つと食味が落ちてくるのだそうです。そこで、「原原種」という他品種が混ざらないよう厳しく栽培されるものが重要であるといいます。

コメでは毎年1回「成果発表会」というものがあり、様々な品種の栽培結果の発表があるようです。
今でも県や国は開発研究してきたコメ以外でも、民間が開発したコメもあり、それらの発表もなされてきたようですが、これからは一層民間企業の参入が盛んになり、セットで使うことを奨励される農薬や化学肥料とともに売られるようになります。


でも、今まで通りのコメの品種維持、改良を引き続き守っていかれるのならいいではないかと思われるかもしれません。
でも、そうではなかったのです。
こういうことは見過ごされることですが、2017年11月 都道府県への通知なるものがありました。

「業務を直ちに取りやめることを求めているわけではない」こと、しかし、

民間企業による主要5品目の種子生産の参入が進むまでの間、種子の増殖に必要な栽培技術などの種子の生育に関わる知見を維持し、それを民間事業者に対し提供する役割を担う」と書かれてあったのです。!!


やっぱり、やられたと思いました。
全く何してんだよと腹立たしくなります。

今でも、民間の種子は高く、モンサントなどは農薬、グリホサート(ラウンドアップ)や化学肥料とセットで購入が義務付けられるでしょうから、日本の土地は汚染されて行きます。

農家と企業の間で「栽培契約書」が結ばれることになり、違反すると大変なことになるようです。
種子はF!なので、毎年買わなければなりません。


グリホサートは中国、ロシアでは作られていず、ドイツ、フランス、イタリアでは使用禁止になっています。

いずれ日本では遺伝子組み換えのコメを作付けするようになると言われています。

食料安全保障という観点からも、これらのことは全く話にならない、国民を裏切っていると私は思っています。


農薬の基準も日本は甘く、特にネオニコチノイド系の農薬は残留性も高く非常に危険です。

そのあたりの危険性を田中優さんが詳しく書いておられます。

日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない」

自閉症児の増加とグリホサート(商品名「ラウンドアップ」除草剤)の相関グラフなど、原因はそれだけではないかもしれませんが、本当に深刻だと思います。日本も枯葉剤と同じ成分であるこの農薬の使用を一刻も早く止めるべきだし、日本の農業を破壊し国民の健康に対しても無関心なこの腐敗した政権を
一刻も早く潰すべきと思います。
[PR]
by sakillus | 2018-03-10 23:14 | 世界、社会 | Trackback | Comments(0)
種子法廃止でどうなる 1
f0160480_20545852.jpg

グレープ色のシングル、シンプルなまん丸な形で引き締まった感じで良いです。


クリスマスローズの分野にはモンサントや住友化学は参入してこないでしょう。ふふん。


   ..................................................................................................


宮沢賢治(1896~1933)は周知のように詩人であり童話作家であり、農学校の先生でもあり、自らも農業を営み農民の相談にものっていた人でした。

宮沢賢治の生きていた時代は、明治の中頃から昭和の初期まで。寒さの厳しい岩手で作物を安定して育てることは決して容易ではなかったでしょう。特に稲作はもっと暖かい地方で栽培されていたものだったので岩手では大変だったはずです。「ひでりのときはなみだをながしさむさのなつはオロオロあるき」(雨ニモマケズより)

童話「グスコーブドリの伝記」では、深刻な冷害に見舞われたことをきっかけに主人公のブドリはあることを試みます。

 【グスコーブドリの伝記 あらすじ】

グスコーブドリ(ブドリ)はイーハトーブの森に暮らす樵(きこり)の息子として生まれた。冷害による飢饉で両親を失い、妹と生き別れ、工場に労働者として拾われるも火山噴火の影響で閉鎖するなどといった苦難を経験するが、農業に携わったのち、クーボー大博士に出会い学問の道に入る。課程の修了後、彼はペンネン老技師のもとでイーハトーブ火山局の技師となり、噴火被害の軽減や人工降雨を利用した施肥などを実現させる。前後して、無事成長し牧場に嫁いでいた妹との再会も果たすのであった。

ところが、ブドリが27歳のとき、イーハトーブはまたしても深刻な冷害に見舞われる。カルボナード火山を人工的に爆発させることで大量の炭酸ガスを放出させ、その温室効果によってイーハトーブを暖められないか、ブドリは飢饉を回避する方法を提案する。しかし、クーボー博士の見積もりでは、その実行に際して誰か一人は噴火から逃げることができなかった。犠牲を覚悟したブドリは、彼の才能を高く評価するが故に止めようとするクーボー博士やペンネン老技師を冷静に説得し、最後の一人として火山に残った。ブドリが火山を爆発させると、冷害は食い止められ、イーハトーブは救われたのだった。



ブドリが淡々と火山に残った時の描写には何度読んでも泣かされます。その方法=火山を爆発させ大量の炭酸ガスを放出させ、その温室効果によって大気を温めるというのは、本当に有効なのかという疑問もありますが、宮沢賢治は現実の場でも農民の肥料計算に乗ってあげたり、肥料としての石灰の販売に与したりして、病弱な体にもかかわらず東奔西走していたようです。


そんな苦労の時代から時を経て、1952年(昭和27年)5月主要作物種子法、通称「種子法」が制定されました。

主要農作物種子法(しゅようのうさくぶつしゅしほう)、通称「種子法」は、主要農作物の優良な種子の生産及び普及を促進するため、種子の生産についてほ場審査その他の措置を行うことを目的として制定された法律です。主要農作物とは稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆を指します。

今現在米が食味よく安定した品質や収穫を持ち北国でも育てられるようになったは、各都道府県における
指定種子生産者や農業試験場のたゆまぬ努力の成果ゆえであり、各県の風土にあった稲が生まれ農家に安価で安定供給できるようになったおかげです。


それが昨年の3月、国会において満足な議論もせぬまま「主要農作物種子法を廃止する法律」が成立し,
種子法が2018年4月より廃止されることになってしまいました。

  続く
[PR]
by sakillus | 2018-03-01 21:20 | 世界、社会 | Trackback | Comments(7)